2021年6月12日 非公開
昨年は感染症による影響でリーグ戦中止を余儀なくされ、公式戦が秋のインカレだけで終わった中大。インカレの雪辱を誓い、練習を重ねてきた中大は2年振りとなるリーグ戦に臨んだ。そして迎えた早大との開幕戦。何度も練習試合を行っているライバル同士の一戦となった。
第1ピリオド(以下P)開始早々、昨年のインカレでも主力として活躍した髙橋英佑(文4)がシュートを決めてまずは中大が先制。すかさず早大も反撃に出るも、「相手(早大)の主力選手を抑えるようなディフェンスを敷く」(後藤清吾主将・文4)作戦に出た中大は徹底したマークやパスカットで主導権を握らせまいと奮闘。しかし、早大も攻撃の手を緩めずに一進一退の攻防が続き、3-4と早大リードで第1Pを終えた。
▲今季新主将となった後藤
続く第2Pも中大は髙橋を中心に果敢に攻め込み、早大を脅かすも、相手ゴールキーパーの目を見張る好プレーに阻まれて、あと一歩で得点が入らない。更に、早大に痛恨のペナルティスローを決められて6点目を献上した。それでもディフェンス陣の好プレーで失点を2に留め、更に笠間栄佑(文2)の得点で4-6と第2P終了時点で2点差と早大に食らいつく。
▲この試合2得点を挙げ、攻めと守りで中心的な役割を果たした髙橋
続く第3P、中大は第2P以上に攻め込み、チャンスを作るも相手ゴールキーパーを攻略できず、中々得点にはつながらない。そして「後半、疲労から崩れてしまった」(後藤主将)と中大のパス、シュートミスを突かれる形で早大に主導権を握られ、3点を決められる苦しい展開に。それでも藤井渉(文3)が早大の強固なディフェンスの隙をついて得点を決めて、5-9と4点差で第3Pを終える。
▲この試合チーム最多の3得点を挙げた藤井
迎えた運命の第4P。これ以上の失点は許せない中大は退水(ファール)を恐れない激しいディフェンスで早大を抑え込みにかかるが、早大の勢いは止まらず、このPも3失点。それでも中大はあきらめず、藤井がこの試合3点目となるシュートを決めるなどして、後半にかけて2点を入れるも、7-12で試合終了。開幕戦を黒星で終えた。
試合後、「相手のペースに圧倒されて、自分たちのやりたかったことが少しできなかった」(髙橋)「自分たちのやりたいことを対策されていた」(後藤主将)と振り返ったように、試合の流れを引き寄せられない悔しい展開となった。
次戦の相手は昨年のインカレで大敗を喫した筑大。インカレを経て成長を遂げた新生中大水球部が、昨年の雪辱を晴らすことに期待がかかる。
◆試合結果◆
●中大7ー12早大〇
(3-4、1-2、1-3、2-3)
記事・写真=「中大スポーツ」新聞部