2021年10月7日 東京辰巳国際水泳競技場
4日間開催される日本学生選手権は花形種目である50m自由形で幕を開けた。中大からは川根正大(法4)が出場。一昨年から優勝を重ね、絶対王者として挑んだ川根は今年も圧巻の泳ぎを見せ、3連覇を成し遂げた。
▲レース後記録を見てガッツポーズをする川根
昨年総合5位で終えたチームに主将が優勝への流れを作った。女子では池江や山本ら日大勢が表彰台を独占し注目を浴びる中、その後行われた男子では中大勢が躍動。総合優勝に向けて最高のスタートを切った。
川根は50m自由形で持ちタイムが2位と大きく差をつけ1位。下馬評通り予選を難なく通過して見せた。そして続く決勝、中盤30m付近で抜け出すとそのままの勢いでフィニッシュ。「確実に勝ち切りたいと思っていた」。タイムは昨年の22秒16から更新とはならなかったが、3連覇を成し遂げ王者の意地を見せつけた。
▲優勝後インタビューに応じる川根
また後輩の活躍も輝かしかった。中杉勇斗(総2)の持ちタイムは全体で12位だったが、着実に成長を続けた結果が身を結び、8位で予選を通過。決勝ではさらにタイムを伸ばし5位でフィニッシュ。川根の後を追う頼もしい後輩が存在感を見せた。
▲タイムが表示され指をさす川根
川根が入部した年は総合8位と悔しさから始まった4年間。気がつけば主力として、またチームを引っ張る主将として中大水泳部の中心人物になっていた。優勝に対する思いは人一倍強い。「最後はしっかりと総合優勝で終える」。主将の背中が、総合優勝への道しるべとなる。
〈大会結果〉
男子50m自由形決勝
①川根 22秒25
⑤中杉 22秒57
男子50m自由形予選
①川根 22秒41
⑧中杉 22秒88
㊺田中厚吉 23秒75
(記事、写真:辻市雄大)