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インカレへ向け始動開始 5人が表彰台へー第66回全日本学生ウエイトリフティング選手権大会

11月6〜8日 大阪・はびきのコロセアム

約1年ぶりの公式戦となった今大会。無観客での開催やセコンドの人数制限など、様々な制約のもと行われた。中大からは計9名の選手が出場した。

6日の55㌔級には北村広輝(商2)と長谷部達也(法3)が出場。この1年間試技の成功率をあげることに力を入れていたという長谷部は、スナッチで2度の失敗こそあったものの成果を十分に発揮。スナッチ・ジャーク・トータル全てで2位に輝いた。しかし「順位はいいけれど、目標記録からはかなり遠い」と本人はまだまだ満足でない様子。「インカレでは最低でもスナッチ110㌔、ジャーク130㌔あげたい」と語った。

▲3年生ながら奮闘した長谷部

右膝の肉離れを抱えながらの出場となった61㌔級の紙屋十磨(法4)。「触れていなかったわりにはよかった」とスナッチで105㌔を記録し2位につけると、ジャークでも134㌔をあげ1位に。トータルでの逆転を狙った大会新記録となる138㌔は成功とはならなかったが、タフなチャレンジ精神でトータル2位の好成績をおさめた。

続く67㌔級には、後藤大雅(法4)・舘森春輝(経4)・砂山知大(経4)の4年生3人が出場。舘森はジャークで145㌔に2度失敗。記録なしも危ぶまれたが、「ここであげなかったら応援してくれる人に申し訳ない」と3回目の試技で成功。4位という結果に「不甲斐ない」と悔しげだが、4年生らしい底力を見せつけた。

後藤は「調整のときから調子がよかった」と堂々の2位。成功とはならなかったものの、スナッチで昨年自身が記録した大会記録を1㌔上回る126㌔にも挑戦し存在感を示した。しかし、67㌔級で他を圧倒したのが木村(早大)だ。スナッチ・ジャーク・トータル全てで大会記録を塗り替え1位となった。「ジャークだけでも優勝したい」と後藤も3回目に木村を上回る158㌔に挑んだが、力及ばず。「インカレでは今日の木村の記録を超えたい。そこが優勝ラインになると思う」とリベンジを誓った。

▲ジャークで158㌔に挑む後藤

7日の73㌔級には吉井暖登(文4)が出場。スナッチで3位につくと、ジャークでは自己ベストを大きく上回る155㌔にも挑戦した。トータル3位でメダルを受け取ると、「昨日の3階級全てで(中大勢が)表彰台にのぼっていたので、自分もと思っていた。率直に嬉しい」と笑顔を見せた。

▲ガッツポーズでほえる吉井

89㌔級の西村晋悟(商4)主将はスナッチで135㌔をあげ3位とすると、ジャークで170㌔に成功。ジャーク・トータルで大会新記録を樹立し、表彰台の頂上に立った。スナッチ・ジャークともに自己ベストに近い記録を出した西村。「結果を出せてよかった」と胸を撫でおろした。

▲しっかりと実力を発揮した西村

最終日、96㌔級に出場した逸見太郎(文4)は、スナッチで表彰台を狙える位置につくも、ジャークで3回目の試技に失敗。悔しい6位となった。

今大会、ほぼ全ての階級で表彰台にのぼった中大。3月に行われる全日本インカレに向け好調なスタートとなった。「去年はあと1点の差で4位。今年は全体で3位以内に、という意識は全員が持っている」と西村主将。昨年の雪辱を晴らせるか、4ヶ月後に期待だ。

◆大会結果◆

55㌔級

②長谷部

S100㌔②、C&J124㌔②

トータル224㌔

北村

Sー、C&J120㌔④

記録なし

61㌔級

②紙屋

S105㌔②、C&J134㌔①

トータル239㌔

▼67㌔級

②後藤

S123㌔②、C&J150㌔②

トータル273㌔

④舘森

S117㌔④、C&J145㌔⑤

トータル262㌔

⑦砂山

S110㌔⑦、C&J130㌔⑦

トータル240㌔

▼73㌔級

③吉井

S124㌔③、C&J146㌔③

トータル270㌔

▼89㌔級

①西村

S135㌔③、C&J170㌔①

トータル305㌔

▼96㌔級

⑥逸見

S133㌔④、C&J157㌔⑤

トータル290㌔

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部