いよいよ今日５月９日に春季リーグ戦が開幕。昨秋６位に終わった卓球部と、春秋全勝優勝で連覇を遂げた女子卓球部。４年生が引退し、新体制が始動した卓球部と女子卓球部の選手、監督のインタビューを全７回でお届けする。
最終回は女子卓球部の矢島淑雄監督。昨年はリーグ戦で連覇を果たし、今年はその先のインカレ優勝を見据える女子卓球部。昨季はあと一歩届かなかった悲願に向けて、指揮官の口調からは充実ぶりがうかがえた。（聞き手、構成：志水恒太）
▲昨年のリーグ戦で前キャプテンの工藤と笑顔でハイタッチする矢島監督
──今のチーム状態は
「去年と比べて工藤（夢＝令６卒・京都カグヤライズ）と藤田（奈子・令６卒）は抜けたんですけど戦力としてはそこまで落ちていないかなって考えてますね。そこで一番キーポイントになるのが４年生の吉岡（桜子・文３）、川畑（明日香・文３）、香取（位圭・文３）。そこの３人がどこまでやってくれるかってところが今一番の期待ですね」
──秋と比べてその３人の成長はいかがですか
「本人たちも自分たちが出るって前提でやってきてくれてるとは思うので、あとは結果がついてきてくれればいいかなと思います」
──リーグ戦が近づいてきて今はどういった練習を
「今はもう１週間切ってきてるので各個人の細かい技術とかを調整しながら、プラス実戦に近い練習を少し多めにやっている段階です」
──雰囲気も変わってきましたか
「やっぱりリーグ戦は独特の雰囲気の中でやらなきゃいけないので、多少テンションも少しずつ上げながら、そういう緊張感の中でやるような状態で、選手も日に日に近づくにつれてそれぞれピリッとした表情でやってきてはいますね」
──キャプテンが川北(帆香・経４)さんになってチームカラーの変化は感じますか
「思ったよりもしっかりやってくれてて、チームのまとまりとか下級生の姿勢とかもしっかり出来ていると思いますし、でもそこまで大きく変わってはいないかな。川北、高橋(あかり・文４)が一番上で主力で引っ張っていってくれているので、雰囲気自体はそんなに悪くはないかなと思いますね」
──今年はどの大学も「打倒中大」を掲げて向かってくるかと思いますがいかがですか
「そうですね、もう完全に(笑い)。でもリーグ戦は去年も一昨年も目標として優勝を掲げていますけど、本当にやってみないと、どっこいなんですよね。そんなに大きな差があるってわけでもないので、ただやっぱり勝ってきたっていう結果はあるんで、自信を持ってやってもらえれば良いのかなと思うし、他のチームもそうやって準備してきても、いざコートに立つと相手も緊張するんで(笑い)。そこは逆に勝って自信つけてる方が有利かなと思うので油断さえしなければ、しっかり向かっていく気持ちでね、やれれば問題ないかなって思ってます」
──リーグ戦のポイント、警戒している大学は
「前回筑波には意外とあっさり勝てた試合は多かったんですけど、強い選手が入ってきて今年も新人戦で優勝した選手が加入してるので、筑波戦とあとはダブルスで優勝した専大。そこの２つは完全にマークしてます(笑い)」
──この期間で最も伸びた選手は
「吉岡がやっぱり個人戦では結構結果を残してきてくれているので、吉岡川畑、その２人は結構成長してるかなっていう風に思っています」
──リーグ戦の注目選手は
「そこはもう完全に外せない川北、高橋、枝廣（愛・商３）、武山（華子・文２）。その４人はきっちり仕事してくれって感じです(笑い)」
──今年のダブルスの戦い方はいかがですか
「ダブルスはね、そう今回３ペア使えるペアがあって、川北ー高橋と吉岡ー川畑、あと３月に東京オープンって公式戦で枝廣と武山を組ませて決勝まで行ったんですよ、一般で。だから対戦相手も含めながら上手く使い分けられればなと。川北ー高橋も１年生から崩してないのでそこは」
──監督としてチームのここを見て欲しいと思う部分は
「もちろん出ている選手は不安になる時もあると思うので、思うようなプレーができない時とかそういう時にどれだけ後ろの応援している子たちがどこまでフォローしてあげれるかどうか。勝ってる時は普通に盛り上がりますけど点数を連続で取られた時とか、そういう時こそしっかり、点数取った時よりも更にもっともっと声掛けてあげたりしてやってくれると思ってるので、そこが一番僕は大事なポイントかなって思ってますね」
──昨年の秋には「今年はインカレ優勝を狙いに行きたい」というお話もありましたがそこに向けての手応えはいかがですか
「リーグ戦優勝するのも相当難しいんですけどインカレはね、更にトーナメント式なんでね、負けたら終わりなんで、後プラス出る選手がどこのチームも４人でって形なんですよ。だから力的には拮抗してるんで。ただそこを勝ち切るために後何をするかって課題をしっかり見つけていければ全然問題無いかなって思います」
──最後に今年度の意気込みをお願いします
「そうですね、ここまで来たら後はもうリーグ戦とインカレ全部勝ってグランドスラム、達成出来れば一番、それに越したことは無いですね。そこはやっぱりみんなも経験させてあげれたら学生たちも良い思い出になるし、そういう経験させてあげたいなと思ってます」
