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【硬式野球部観戦のすゝめ】 東都について、応援

東都の見方

東都大学野球連盟(PREMIUM UNIVERSITIES22)は1部から3部に6チームずつ、4部に4チームの計22チームが参加している大規模連盟だ。東都では毎シーズン、上位リーグ最下位と下位リーグ最上位による入れ替え戦が行われ、来季の上位リーグへの参加権をかけて争う。各リーグの使用球場が違うことや昇格難易度の高さから、両チームともに負けることのできない白熱した試合が繰り広げられる。この入れ替え戦の存在や、1部のみならず2部にも専修大学や駒澤大学などの名門校が集結していることから戦国東都と呼ばれている。プロ入りする選手も非常に多く、1部の中大からも牧秀悟(令3卒=横浜DeNAベイスターズ)、森下翔太(令5卒=阪神タイガース)ら有名選手が多数輩出されている。

東都では春季と秋季にそれぞれリーグ戦が実施される。総当たりで試合を行い、各カードで先に2戦勝利したチームに勝ち点が付与され、その勝ち点によって順位が決定される。つまり、各カードの初戦は勝てば王手、負ければカド番となる重要な一戦となる。そのため、各チームはエース級の投手をぶつけ合うことが多い。東都を観戦するなら各カードの初戦がおすすめだ。

ラストイヤーを迎える好投手がひしめく今年の東都大学野球。西舘勇陽(令6卒・現読売ジャイアンツ)や武内夏暉(国学大-埼玉西武ライオンズ)らが「戦国東都」で火花を散らした一昨年を彷彿とさせる。各校投手陣の活躍に刮目せよ。

応援

 

▲選手を鼓舞する中大応援団

現在の全日本学生応援団連盟のルーツは東都にあることをご存じだろうか。実は中大応援団もその歴史をけん引してきた一員であり、他にも連盟発足に携わった複数校が東都リーグに所属している。それぞれ伝統のある応援団であるため、観戦を通して大学ごとに特徴のある応援スタイルを楽しむことができる。

例えば青学大のスタンド。チャンスで同学の卒業生であるサザンオールスターズの名曲メドレーや、かつて同学硬式野球部でプレーした吉田正尚(レッドソックス)選手のオリックス・バファローズ時代の応援歌が流れるなど、青学大カラーを前面に押し出した応援ナンバーが特徴的だ。

応援団だけでなく野球部員の声に注目が集まる大学も。日大の攻撃では、高校野球などで一度は耳にしたことがあるメロディがスタンドから降り注ぐ。圧巻なのはその声量だ。部員たちの大声援がスタンドを盛り上げている。

そして東都の応援団の中でも群を抜いた規模を誇るのが中大応援団。その迫力から、対戦相手の応援団に「圧が強すぎて怖い」と言われることもあるという。また、昨季はポケットモンスターの曲をアレンジした新応援歌が加わるなど、団自体が進化していく点も大きな魅力である。

グラウンドでプレーする選手に熱い声援を送る応援席。各大学の豊かな個性に触れられる東都の面白さをぜひ感じてみてほしい。

(記事:小林陽登、比留間柚香)

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