2021年3月20日 非公開
昨年、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた本大会。開催が長らく不透明であったものの、今回無観客という形で開催に至り、中大は一橋大学ラクロス部との合同チームで決勝トーナメント出場がかかった3試合に出場した。昨年度入学の新入生(2021年度新2年生)だけではなく、新体制の中大ラクロス部にとっても昨秋の特別大会以来の実戦に臨んだ。
第1試合の対戦相手は慶大・法大の合同チーム。第1クオーター(Q)から互いの攻防が入り乱れる混戦となり、互角の展開が続く。第2Q開始後、チームキャプテンの21番篠宮哲史(経2)がショットを決めて中大が先制。このまま逃げ切りたい場面であったが、相手のカウンターも早く同点ショットを決められて試合は振り出しに。第3Qは果敢に攻め込むも、好機を生かせずに両者無得点に終わり、第1試合は引き分けに終わった。
▲先制点を挙げて歓喜の渦に沸く選手たち
第2試合では昨年の特別大会で激闘を繰り広げたライバル・立大と対戦。一回戦同様に先制したい場面ではあったが、パスミスや相手のパスカットによって主導権を握れない。そして第1Q終了時には0-4と苦しい立ち上がりとなった。第2Qは1失点に抑えるも、得点は繋がらず、最終的に0-5で敗北した。
▲3試合で1得点に留まるも、攻守で幅広い活躍を見せた篠宮
そして迎えた第3試合。対するは日体大。第1試合同様に序盤から混戦となった。それでも双方のディフェンス陣が得点を許さず、試合はなかなか動かない。しかし、第1Q終了間際に日体大に先制点を入れられて0-1で第1Q終了。第2Qは序盤から攻めを更に強めるも、相手も攻撃の手を緩めない。ディフェンスでは27番キーパー筒井陽太郎(商2)の好守で追加点を許さず、攻撃陣をサポート。そして篠宮が相手の強固なディフェンスを突破し、チャンスを作ると17番石渡響平(経2)がショットを成功させて遂に同点に追いついた。運命の第3Q。開始直後から日体大の猛攻にあい、主導権を握れない。それでも、筒井に代わってキーパーに入った七尾(一橋大)が相手のショットを2度も防ぎ、追加点を許さない。そして後半に篠宮が再び攻め込み、渾身のショットを放つもセーブされ得点ならず。直後、日体大のカウンターでショットを決められ、1-2と勝ち越される。残り時間は1分。最後まであきらめずに総力で攻めるも、終了間際に痛恨の3点目を決められゲームセット。中大・一橋大チームは予選敗退となった。
▲試合後整列する選手たち
試合後、「練習からの意識が足りてなかった」と振り返った篠宮。感染症の影響で練習試合などの実戦経験が制限されている中で臨んだ本大会。不本意な結果に終わったもの、「ディフェンス陣は相手からボールを奪えてたシーンもあったのでそういうところをわかったのは大きい」(小湊コーチ)と語ったように、今後に向けての強みになるところにも気づくことができた。次回はいよいよチームにとっての大舞台であるリーグ戦。「今回の敗戦を1年生だけではなくチーム全体でボトムアップしていきたい」(藤井亮主将)と振り返ったように、敗戦で得られた課題を克服してリーグ戦での活躍に期待がかかる。
◆大会結果◆
△中大・一橋大1-1慶大・法大△
(0-0,1-1,0-0)
●中大・一橋大0-5立大◯
(0-4,0-1,0-0)
●中大・一橋大1-3日体大◯
(0-1,1-0,0-2)
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部