2021年4月27日 戸田北部公園野球場
文教大戦を制し春季リーグの戦績を2勝1敗とした中大は、昨年の東日本学生軟式野球選抜交流大会の決勝で敗北を喫した宿敵、國學大との試合となった。
中大は初回から幸先よく得点を奪うも、その後は3回まで両チームこう着状態が続いた。4回には先発の藤井健也(経3)に代わり、先日の東洋大川越戦で5回9奪三振のピッチングを見せた中村和喜(法3)がマウンドに登るも、先頭打者にいきなり中越二塁打を浴びせられる。続く3、4番を連続三振に切り、立ち直ったかのように思われたが、5番打者を振り逃げで出塁させてしまう。不運は重なり、続く打者に2点適時三塁打を浴びて逆転を許した。5回にもワイルドピッチから得点され、勝ち越しを許した中村は2回2/3を3失点で降板した。
▲二塁手・吉味剛希(商3)から声を掛けられる中村
4回表に逆転された中大はその裏、4番・三枝祐人(商3)の右翼へ飛び込むソロ本塁打で同点に追い付く。その後勝ち越されたものの、6回に相手の失策から再び試合を振り出しに戻すことに成功した。岩下監督は「打線が活発で前半から攻めることができた」と序盤からはつらつとした打撃を見せた野手陣を評価した。
▲同点に追い付く本塁打を放った三枝
6回2死からは枝村亮哉(法3)が好投を見せた。四球を許すも、6回以降は毎回2奪三振の計6奪三振と危なげないピッチング。試合の最終盤を任せられている枝村だが、今季ここまで調子は上向きだ。
この試合、いずれも3年生の継投となったが、中島修平主将(経3)は「勝たなくてはいけない試合で3年生3人で勝てたというのはよかった」と同期の活躍を評した。
▲3回をピシャリと抑えた枝村
一進一退の競り合いからは一転、終盤に入ると相手投手を攻略し、7回には代打・長野壮一郎(経2)の死球から長打も絡み3得点。8回には天笠勝矢(法3)、太田智(商2)の連続二塁打から2点を奪い、終わってみれば計8得点の快勝となった。
5月に入ると春季リーグ戦も後半へと突入する。「だんだんと試合を重ねるにつれて自分たちの戦い方が確立されてきているので、1周目で積み重ねてきたものを2周目で発揮していきたい」(中島主将)と、リーグ制覇に向け次戦も力を緩めず戦ってゆく。
◆試合結果◆
チーム 123 456 789 =計
國學大 000 210 000 =3
中 大 100 101 32X =8
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部