4月27日 戸田オリンピックボートコース
今年で29回目を数える伝統ある大会、グリーンレガッタ。グリーンレガッタとはボート部強豪校である中大、東経大、法大が集まり毎年春に行われる大学対抗戦である。各大学OBもレースを行い、応援団も駆けつけるなど戸田ボートコースは大学の誇りをかけた選手たちの熱気で帯びていた。
▲伝統あるグリーンレガッタでエールを送る中大応援団
現役選手の試合は全部で7レース。それぞれのクルーが年に一度の今大会で全力を尽くした。
中大の現役選手で先陣を切ったのは男子シングルスカルの久保如竹(総政4)。本来エイトメンバーに名を連ねる久保だが今大会は怪我の影響でシングルスカルでの出場。「シングルスカルは5日前から乗り始め、中大最初のレースだったので少し緊張した」と語ったが、終始安定したレースで見事に1位でフィニッシュ。中大ボート部に勢いを与えた。
続く女子シングルスカルでは溝口心華(文1)、男子ダブルスカルでは小野祐樹(理工1)、田口竜成(理工1)と今春入学したばかりの一年生がそれぞれ出場。それぞれ1位でのフィニッシュとはならなかったが今大会で得た経験は大きいはずだ。これからの活躍に期待したい。
その後行われた4レースは中大ボート部の強さが見られたレースだった。女子ダブルスカルでは米澤知華(理工2)、渡邊花穂(法4)が2位に大差を付けフィニッシュ。男子舵手付きフォア、女子舵手付きフォアも力強い漕ぎでトップでレースをまとめた。▲1位でフィニッシュした男子舵手付きフォア▲息のあった漕ぎを見せた女子舵手付きフォア▲
最終レースはボート競技の花形である男子エイト。「船の調整を変えて臨んだレース」と是谷有輝主将(理工4)が語るように新たな試みをして挑んだレースだった。
レースは終盤、法大と競る展開に。エイトメンバーは1週間前に西日本選手権に出場した影響か後半の伸びを欠いてしまう。しかし疲労が残る中しっかりと法大、東経大に勝ち切った。「今回の船の調整は良くないことが分かった。これが分かったことも収穫」(児玉剛始男子コーチ)と1ヶ月後の全日本選手権に向けて新たな課題と収穫を得たレースとなった。▲見事4連覇を果たした男子エイト
グリーンレガッタ総合優勝を達成し幸先の良いスタートを切った新生中大ボート部。「1ヶ月後の全日本選手権ではエイトで優勝、エイトだけじゃなく出場する全クルーが全力を尽くして結果を出せるように頑張ります」と熱く意気込みを語った是谷主将。今年も中大ボート部の活躍に期待が高まる。
コメント
溝口健太監督
――レース全体を振り返って
グリーンレガッタは学生が主体となって毎年運営していく大会。マネージャーの菊田(楓・経4)を中心に無事しっかり大会を終えれて良かった。今後も中大ボート部にとっては大切な大会であり総合優勝できたのは今後の弾みになる。一年生も出場し経験を積めたと思う。まだ入学したばかりで距離に対応できないのは当然。その中でも各々悔しがっていたのでこれからの成長に期待したい
――1ヶ月後の全日本、9月のインカレに向けて
着実にできることを日々していき、良い結果を収められるよう選手コーチ一同頑張ります
◆試合結果◆
男子シングルスカル ①久保如竹(総政4)8分4秒28
女子シングルスカル ②溝口心華9分12秒71
男子ダブルスカル ③中大(小野、田口)7分50秒94
女子ダブルスカル ①中大(米澤、渡邊)7分59秒99
男子舵手付きフォア ①中大(高村信音・理工3、田畑将太郎・理工4、川東将稔・文2、白鳥翼・文2、cox星逸人・法2)7分22秒90
女子舵手付きフォア ①中大(溝口女華・理工2、長縄由衣・経4、林田瑞季主将・商4、遠藤穗・商3、cox近藤真優・商1)8分2秒99
男子エイト ①中大(徳永貴大・商4、塩田義峰・商4、是谷主将、中曽根祐太・商2、千種蒼大・理工3、齋藤拓馬・文2、二本松慎也・商3、石塚慎之助・法3、cox小島発樹・法3)6分28秒66
記事・写真:中大スポーツ新聞部