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道東の地で9人が自己ベスト更新!─関東学生網走夏季記録挑戦競技会

2024年7月14日 北海道・網走市営陸上競技場

快晴と穏やかな気候に恵まれた道東の果て、網走。絶好の条件がそろった中行われた今大会で合計9人が自己ベストを更新し、7月26日に開催される中大記録会、これから始まる夏合宿に向けて好調さをアピールした。

5000mには伊東夢翔(経3)、田中伶央(文1)、三浦彰太(文1)が出場。伊東は函館ハーフを終え、大石港与プレイングコーチから「ハーフの練習をしたからラストで粘ることができる」と助言を受けていた。「前半で1周40秒台を狙っていこうと思ってた」と語ったレースプラン通り、序盤からペースメーカーの直後を追走し、常にトップをキープした走りを見せた。終盤、遅れてしまったものの前半のスピード感は落とすことなくゴールし、見事13分55秒51で5位。同時に自己ベストを更新した。「スピード練習がそこまでできたわけではないですけど、自己ベストで走れたというのは1つよかったと思います」と率直に語った。

また田中は「残り2000mで持たなくなったのが反省点」と語りつつもセカンドベストを樹立したことに関しては「どんどん上がり調子で来てる」とポジティブに捉えていた。

7月6日の日体大記録会を終えてジョグの距離やペースの調整など、メリハリのある走りを意識して調整を重ねてきたという三浦。レース途中から万全な調子ではなかったと述べたものの「しっかり自分なりに調子悪いっていうことを理解しながら進められたベスト」と結果を悔いる様子はなく、「夏の練習の消化次第で(長距離への適正が)変わっていくのかなと思います」と次なる目標も見据えていた。

▲自己ベストを更新した伊東

続いて10000mには佐野拓実(経4)、園木大斗(法4)、中野倫希(経4)、佐藤宏亮(文3)、佐藤蓮(法2)、柴田大地(文2)、藤田大智(文2)、佐藤大介(文1)、田原琥太郎(文1)、並川颯太(法1)、原田望睦(文1)の計11人が出走し、8人が自己ベストを更新した。ラストイヤーの園木は先週からの体の重さを懸念していたというが、「想像以上にタイムを更新できてよかった」と嬉々として語った。

中大1年生トップのタイムでゴールした並川は「冷静に先頭集団についていくことができた」と自身の走りを分析したが、「ベストはうれしいですけど、ここが通過点になるようにしたいと思います」と次なる走りに意欲を覗かせた。

▲好記録を打ち立てた並川(左から2人目)園木(写真中央)

28分台を目標に走った藤田は先頭集団に食らいつき、8位でゴールした。今回の走りについて藤田は「もう少しいけたという気持ちがあるので、さらに練習してもっといい記録を出したい」と次への意気込みを語った。

▲目標タイムを見事達成した藤田

また日本選手権で3000m障害で堂々の2位に輝いた柴田は、基礎的なトレーニングを積んできた。レース中には「5000mを通過したときまだ余力があったので確信した」と話すように、見事自己ベストを更新した。しかし「後半レースが動いたときに余裕がなく対応できず他大に遅れをとり、自分の弱さを再認識した」と反省も口にした。

▲自己ベスト更新も弱点を見出した柴田

前半戦も終盤に差し掛かり、夏合宿を経て後半戦、駅伝シーズンへ突入していく。今大会で多くの選手が好記録を樹立した。この好調さを踏み台に、選手たちのより一層のレベルアップに期待がかかる。

 

◆大会結果◆

男子5000m

⑤伊東夢翔(経3) 13分55秒51(PB)
⑯田中伶央(文1) 14分14秒53
㉔三浦彰太(文1) 14分21秒02

男子10000m

3組
③園木大斗(法4)  28分29秒78(PB)
⑥並川颯太(法1)  28分34秒36(PB)
⑫佐藤大介(文1)  28分53秒06(PB)
⑯佐藤蓮(法2)   29分12秒07(PB)
⑰田原琥太郎(文1) 29分13秒64(PB)
⑳原田望睦(文1)  29分18秒45(PB)
㉒佐野拓実(経4)  29分20秒92

㉜佐藤宏亮(文3)  30分26秒30

4組
⑧藤田大智(文2)  28分39秒90(PB)
⑬柴田大地(文2)  28分47秒69(PB)
中野倫希(経4)   DNF
白川陽大(文3)   DNS

 

(記事・写真:大日方惠和)

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