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箱根駅伝予選会展望、藤原監督「油断することなくスタート地点に立ちたい」ー第101回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会

第100回箱根駅伝は13位に終わりシード権を失った中大。

翌年の箱根駅伝出場をかけた第101回箱根駅伝予選会が10月19日に(陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園)で行われる。今年のスローガンでもある「新紅の挑戦」を体現するべく、以下の14人がエントリーメンバーとして選出された。(記事:二村沙羅)


阿部陽樹(文4)
佐野拓実(経4)
髙沼一颯(経4)
山平怜生(法4)
伊東夢翔(経3)
白川陽大(文3)
吉中祐太(文3)
鈴木耕太郎(法2)
本間颯(経2)
岡田開成(法1)
佐藤大介(文1)
七枝直(法1)
並川颯太(法1)
原田望睦(文1)

4年生が4人、そして1年生が5人エントリーされた中大。

今レースには、吉居駿恭(法3)、溜池一太(文3)、柴田大地(文2)は全日本大学駅伝出走などを考慮し、出場を回避している。しかしながら、藤原正和駅伝監督は東海大記録会後の取材で「ここまでは順調にきているが、油断することなくスタート地点に立ちたい。箱根駅伝総合優勝を目指すならば20番手付近の選手たちの力量が高くないと話にならない。そのラインの選手たちをしっかりと強化してきた。(予選会では)チームで強くなってきたことを証明したい」と語っていた。

経験のある上級生

白川は今シーズンはハーフマラソンで結果を残し続けている。予選会と同コースの3月に行われた学生ハーフで4位、さらに関東インカレでも3位表彰台に輝いた。「僕がチームを引っ張っていける存在になって戦っていきたい」とチームを背中で引っ張ってきた。阿部や山平といった下級生から大舞台を経験するメンバーも順当にメンバー入り。昨年けがで箱根駅伝に出場することがかなわかった吉中もスタミナとスピードを掛け合わせた走りに期待がかかる。

▲今シーズン安定感を発揮している白川

好調伊東夢翔

藤原監督が度々成長を口にするのが今年の伊東。選手主体となって選出するMVPにも志賀合宿と蔵王合宿で選ばれていたが、藤原監督も「今年一番成長しているのが伊東夢翔」と話す。伊東は高校時代には13分56秒30の自己ベストを持ち、満を持して中大へ進学したが、大学の練習の強度に苦労した。しかし今年は6月の函館ハーフマラソンで自己ベストを更新し、さらに7月の網走の夏季記録挑戦競技会でも13分55秒51と5000mで高校3年生以来の自己ベストを更新。西湖合宿の取材にも吉中が「伊東夢翔が調子が良く走れているので、夢翔には負けたくないと思いながら練習している」と伊東の存在が自身の刺激になっていることを明かした。
「3年目で大事な時期なので頑張っていきたい」と言うように勢いそのまま予選会で好走なるか。

▲今シーズン自己ベストを更新している伊東

1年生の強さ

1年生5人はライバル意識が強さの象徴だ。並川は「同期の活躍はうれしいが、やっぱり1番は悔しい。早く追い越したい」、七枝も「岡田は高校1年生の時から意識してきた存在」だという。岡田も「(洛南高からの同級生の)並川はもちろん、佐藤大介や原田は調子が良い。負けたくない」と同期の活躍が原動力となっていた。

▲仲の良さもうかがえる1年生(下段から時計回りに七枝、田中怜央(文1)、三浦彰太(文1)、原田、並川)

藤原監督「めいいっぱい楽しんで」

これからの駅伝シーズンに向けて「第100回箱根駅伝は本当にしんどかった。予選会も全日本も選手にはめいいっぱい楽しんで走ってもらいたい」と藤原監督は言う。”外せない”予選会が迫るが監督の根底の思いが変わることはない。

多くの選手が全日本大学駅伝とその先の箱根駅伝を見据え、日々努力を積み重ねている。その第一歩となる予選会突破に向けて、中大陸上競技部の戦いが始まる。

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