2026年5月21日〜5月24日 東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館
冬に行われる天皇杯と並んでレスリング界最高峰の大会と評される明治杯に、今年も中大から多数の選手が出場した。大会1日目と2日目に行われたA日程では、フリースタイル92㌔級で淺野稜悟(法3)が準優勝、61㌔級で佐々木力人(商4)、97㌔級で濱田豊喜が3位入賞するなど優秀な成績を収めた。
【1日目】
フリースタイル92㌔級
フリースタイル92㌔級に出場した中西光耀(法4)は、序盤から互いに様子を見合う消極的な試合展開。開始1分、日大の吉田相手にパッシブ(P)が与えられるも、続いて中西にも開始1分半でパッシブが取られる。両者無得点のまま前半も残りわずかとなったころ、アクティビティピリオド30秒後無得点のため、中西が1ポイント獲得し、後半へ。前半リードした中西だったが、同じくアクティビティピリオドにより同点を許す。ラスト1分強、中西に再びパッシブが与えられると、残り40秒で逆転される展開に。そのまま2:1でポイント負けを喫し、1回戦敗退となった。

▲1回戦敗退に終わった中西
中西と同じくフリースタイル92㌔級にエントリーした松本晃大(法2)は育英大の米津相手に序盤から積極的な攻撃を仕掛ける。開始直後2ポイント獲得すると、場外で1ポイント、さらにはローリングを仕掛けて得点を重ねた。相手の背後を取るテイクダウンを決め、9-0で後半に突入。 後半30秒経過しないうちに2ポイント獲得し、相手に1ポイントも与えずテクニカルスペリオリティ勝ちを収めた。
難なく1回戦を突破し準々決勝へ駒を進めた松本。迎えた準々決勝では自衛隊体育学校の内田と対する。先にパッシブを取られた松本は、直後も膠着状態が続き、2度目のパッシブでアクティビティピリオドに突入。両者無得点のまま30秒が経過し、先制点を許す展開に。その後も場外が続き後半へ突入するも、その流れは断ち切れなかった。試合時間目いっぱいの粘りを見せたが、0-6のポイント負けで準々決勝敗退となった。
▲粘りを見せたが悔しくも敗れた松本
中西松本同様、フリースタイル92㌔級にエントリーした淺野は2025年度天皇杯王者であるMTX GOLDKIDS石黒や、2位増田(山梨学大)の棄権によって第1シードを獲得。昨年度天皇杯3位の実力者として、準々決勝からのスタートとなった。淺野は初戦、中西が敗れた吉田(日大)に10ー0の圧勝。序盤から攻めの姿勢で4点獲得すると、吉田にパッシブが与えられる。直後、淺野がローリングを決め後半に突入することなく、テクニカルスペリオリティ勝ちを収めた。
相手に1ポイントも与えることなく準決勝へ進出した淺野。迎えた準決勝では武重(周南公大)と対戦。攻めの姿勢を忘れない淺野は開始わずかでタックルを決め、準々決勝同様4点先取する。その後も連続で決まったタックルにより8点が加算され、12ー0でその強さを証明した。準々決勝、準決勝共に相手に1点も与えることなく突破した淺野は中大で唯一、2日目に行われる決勝へと駒を進めた。

▲昨年度天皇杯3位の実力を見せつけた淺野
フリースタイル61㌔級
フリースタイル61㌔級に出場した佐々木は1回戦、澤谷(隠岐島前高教員)と互いに出方を探り合う冷静な展開。しかし前半終了間際、両者にパッシブが与えられる。積極的な攻撃が期待される後半は、互いに技を仕掛け合う中で佐々木が連続して回転を決め、最後まで逆転を許さなかった。順調に得点を重ねた佐々木が5ー3のポイント勝ちすると、準々決勝に駒を進めた。
迎えた準々決勝では2025年度明治杯・天皇杯王者の長谷川(三恵海運)に2点先制。しかしその後場外際で押され、背中を取られる展開が続く。前半2-4で粘った佐々木だったが、8ー2のフォール負けを喫すると2日目に行われる3位決定戦へ。
▲フリースタイル、グレコローマンスタイル共に出場した佐々木
フリースタイル70㌔級
フリースタイル70㌔級に出場した林拳進は1回戦で山口(三谷産業)と当たると回転を決め2ポイント先取。しかしその後投げられ、背中がマットに向くと相手のペースに飲まれる。ローリングを決められ、2ー6で前半を終えると、後半も再びローリングによる得点を決められ、テクニカルスペリオリティ負けを喫した。

▲組み合う林
フリースタイル97㌔級
フリースタイル97㌔級に出場した伊藤大輝(法4)は準々決勝、4月に行われたアジア選手権の王者であり昨年度明治杯王者でもある吉田アラシ(三恵海運)との対戦。開始30秒で足を取られると、その後も押される展開が続き、思うように攻めることができなかった。背中を取られ、ローリングで得点を重ねられる。最後まで流れを自分のものにすることができず、無得点のままテクニカルスペリオリティ負け、翌日の3位決定戦に進出が決まった。
▲アジア王者吉田に思うような攻めができなかった伊藤
同じくフリースタイル97㌔級に出場した濱田は、準々決勝を開始直後からローリングで9ー0。そのまま後半に持ち込むことなく11ー0のフォール勝ちで圧倒した。昨年度天皇杯3位の実力を示し、難なく準決勝へ駒を進める。
迎えた準決勝の相手はリボウィッツ和青(日大)。開始1分半後ろを取られると、前半終了前に足を取られ0ー4のまま後半へ。後半開始後も、相手のタックルを受け場外へ押し出されると、足をつかまれ濱田は無得点のまま試合が進む。場外際で粘る濱田だったが、残り30秒になったところで両者に2ポイントずつ入り、2ー10のポイント負け。2日目に行われる3位決定戦へ進出することとなった。
▲準決勝で苦戦を強いられた濱田
グレコローマンスタイル63㌔級
フリースタイルだけでなく、グレコローマンスタイル63㌔級にも出場した佐々木。準々決勝で対したのは、パリオリンピック金メダリスト、文田健一郎(ミキハウス)だった。序盤場外で1ポイント先制された佐々木は、その後も終始押される展開を覆せなかった。パッシブを取られパーテレポジションからのスタートになると、0-10のテクニカルスペリオリティ負けを喫し、2日目に行われる敗者復活戦に希望を託した。
▲オリンピアンと対した佐々木
グレコローマンスタイル130㌔級
翌日にフリースタイルの出場も控える中、グレコローマンスタイル130㌔級に出場した岩崎和志(法3)。準々決勝では、昨年度天皇杯3位の実力者である山田(岐阜県協会)と両者無得点のまま膠着状態が続く。岩崎和が取られたパッシブにより、相手に最初の1点が入るとパーテレポジションへ。そのまま連続でローリングを決められると0-9のテクニカルスペリオリティにより敗れた。
▲初日にグレコローマンスタイル130㌔級に出場した岩崎和
女子レスリング59㌔級
今年から兄の背中を追って中大に入学した岩崎美優(法1)は女子レスリング59㌔級にエントリー。準々決勝では、62㌔級インカレ王者の伊藤(日体大)との対戦となった。伊藤の勢いのある攻めに対してパッシブを取られた岩崎美だったが、前半のうちに2点獲得。得点を重ねられつつも、2ー5で粘り後半へ突入した。後半開始直後2点獲得すると、その後はローリングを決められるなど、思うように攻められない展開が続き、4ー13のポイント負けとなった。
▲技をかける岩崎美
女子レスリング72㌔級
女子レスリング72㌔級に出場した坂井愛(法2)は準々決勝、西岡(京都府立海洋高)相手に12ー1でテクニカルスペリオリティ勝ちを決めた。序盤は西岡に積極的な攻撃をしかけられ、場外で1ポイントを奪われる。すぐさま反撃し2ポイント獲得すると、相手の背後を取り、さらに2ポイント加算。その後も場外などで順調に得点を重ね、後半開始直後に準決勝への切符を手にした。
準決勝では開始1分、吉田(南九州大)に背後を取られると、場外でさらに1ポイント。パッシブを取られた坂井は積極的に攻撃を仕掛けるも、得点には至らず0ポイントのまま後半へ進む。後半開始直後、積極的に攻める姿勢を見せた坂井は場外で1ポイントをつかんだ。しかしラスト30秒、相手に得点を重ねられ1-8のポイント負け。最後まで果敢に攻めるスタイルを崩さなかっただけに、その表情からは悔しさがにじんでいた。
▲悔しさをにじませた坂井




