2026年9月8日 東京都・明治神宮野球場
チーム 123 456 789=RHE
青学大 100 030 100=5100
中 大 000 000 020=250
[青]鈴木、高木-渡部
[中]子安、十川、平井、山田、下重-山崎、山野井、高橋蓮
[本]〈青〉谷口(5回ソロ)、渡部(7回ソロ)
◆スタメン◆
1[右]安田 淳平(商4=聖光学院)
2[中]橋本 航河(文3=仙台育英)
3[左]横谷 塁(文1=立命館慶祥)
4[三]伊藤 櫂人(文4=大阪桐蔭)
5[指]那賀 球道(商3=臼杵)
6[二]武井仙太郎(商3=鎌倉学園)
7[一]佐々木琉生(商4=健大高崎)
8[捕]山崎 豪琉(文2=細田学園)
9[遊]後藤 新平(国経2=札幌国際情報)
P 子安 秀弥(経3=東海大相模)
春季リーグ戦では7連敗という苦しい状況を打ち破って1部残留を決めた中大硬式野球部。安田主将ら4年生にとって最後のリーグ戦が開幕した。初回に青学大に先制を許しその後は両者譲らない展開が続いたものの、5回に投手陣が捕まって3失点。7回にも本塁打を浴びたが、8回にリーグ戦初出場の横谷がプロ注目投手の鈴木(青学大)から適時打を放ち3点差まで詰める。しかし反撃はそれ以上は及ばず、秋季リーグ戦白星スタートとはならなかった。
中大の開幕マウンドを託されたのは子安。初回の立ち上がりにいきなり大神(青学大)に二塁打を許すと、4番の渡部(青学大)に四球を与え、5番の新井(青学大)に中前適時打で先制点を献上してしまう。
その裏、中大打線は橋本が中前打で出塁し1死一塁とするが、後が続かずに無得点。4回裏も橋本がライト線へのヒットで出塁するもけん制死となり、チャンスを広げることができない。一方子安も145㌔前後のストレートを安定して投げ込み、青学大打線に対抗する。
▲この日鈴木から2安打の橋本
試合が動いたのは5回表だった。青学大の先頭打者・谷口が子安の投げたボールを下からすくい上げるようにして右中間へ。打球はスタンドに吸い込まれ、青学大に2点目が入った。清水監督はこのタイミングでピッチャーを十川奨己(商2・立命館宇治)にスイッチ。しかし、十川も森澤(青学大)に鋭いヒットを許し、続く大神には149㌔のボールをライト前に弾き返され1死一、二塁のピンチを招く。なんとか青学大の勢いを止めたい中大だったが、3番山口(青学大)の右前適時二塁打と4番渡部(青学大)の打席間のバッテリーエラーにより2点を奪われる。十川はこの回の投球で自己最速の150㌔を計測したものの、5番の新井(青学大)に四球を出したところで無念の降板。十川から代わった平井智大(文3・駿台甲府)が3アウト目を取り5回表を終える。
▲リーグ戦初登板を果たした山田
中大打線は鈴木を前に1本が出ず、5回、6回と得点に至らなかった。7回表、流れを変えるべく清水監督がマウンドに送り出したのは山田晃太郎(経1・加藤学園)。これがリーグ戦初登板となった山田だが、いきなり2人目の打者・渡部に打球をレフトスタンドへと運ばれ東都の洗礼を受ける形になった。その後もヒットと四球で2死満塁のピンチが訪れるが、菅野(青学大)から三振を奪ってこの回を締める。5点差を少しでも詰めたい7回裏、中大は坂本慎太郎(文1・関東第一)やリーグ戦初打席となる松嶋祥斗(文2・智辯和歌山)などの代打攻勢で得点を狙うが出塁できずに試合は終盤へ。
▲テンポの良いピッチングを披露した下重
山田に代わって登板した下重賢慎(文1・健大高崎)が8回表をわずか13球で抑えて流れを作ったその裏、ついに中大に好機が訪れる。9番に代打で入った青木勝吾(文2・中央学院)が四球で出塁し、続く安田の打球はセンター前に落ちる二塁打に。ここまで中大打線を抑えてきた鈴木からチーム初めての長打を生んだキャプテンに対し、スタンドはこの日一番の盛り上がりを見せる。橋本が見三振に倒れたが、1死二、三塁の絶好のチャンスで打席には横谷。「初回にチャンスで凡退していたので、ミスを取り返すつもりで打席に入った」と、初めて立った神宮の打席での悔しさを晴らすようにレフト線を破るヒットを放ち、青木と安田が生還。「逆方向への強い打球(を打てる力)が持ち味」と自身が語るように、良さを存分に発揮するバッティングで二塁へ進み、塁上で大きなガッツポーズを見せた。鈴木からヒットを放ったことについて横谷は、「見たことのない速さの球だったが1打席目で打てないことはなさそうだと思ったので、自信を持って臨んだ」と振り返る。ここで青学大は鈴木から高木に投手を交代。代わった高木からはヒットを打てずにこの回を終える。
▲デビュー戦で適時二塁打を放ち笑顔の横谷
9回表のマウンドにも下重が上がり、中山(青学大)に四球を与えたものの、安田のファールグラウンドでの好守備も光りこの回も無失点。サヨナラ勝ちを狙う中大は9回裏、前の回からマスクを被っていた高橋蓮太郎(文1・花巻東)と佐々木琉が連続四球で出塁し無死一、二塁のチャンスを作る。しかし、松嶋、青木、安田が三者連続三振に倒れてゲームセット。終盤に流れをつかみかけたものの、開幕勝利とはならなかった。
試合後清水監督は、「チャンスはできていたのであと1本が出ていれば」と悔しさをにじませた。東都屈指のピッチャーである鈴木への対策については、「橋本がやってきたことを出せていた」とこの日2安打の橋本について言及した上で「あとは他の子たちももう少し粘り強く(戦えたら)」と反省点も口にした。青学大相手に一時5点差と厳しい展開にはなったものの、横谷をはじめ新戦力の台頭で勝ち点獲得へ明るい兆しが見えた中大。その戦力を生かし、今季もスローガン「束」を体現してどこまで戦えるか。チームの総合力が問われる。
◆試合結果◆
●中大 2-5青学大〇
◆お知らせ◆
次戦は9月9日(水曜日)に明治神宮野球場で行われる対青学大2回戦です。
(記事:比留間柚香、写真:紀藤駿太、小林陽登、佐渡原菜結、小川蓮)
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