2026年5月22日 東京都・明治神宮野球場
チーム 123 456 789=RHE
東洋大 002 000 000=253
中 大 100 000 12Ⅹ=471
[東]石澤、飯塚―熊谷
[中]西村、東恩納―新妻
[本]〈東〉山内(3回2点)、〈中〉髙橋徹(7回ソロ)
◆スタメン◆
1[右]安田 淳平(商4=聖光学院)
2[一]佐々木琉生(商4=健大高崎)
3[三]伊藤 櫂人(文4=大阪桐蔭)
4[指]髙橋 徹平(文2=関東第一)
5[二]武井仙太郎(商3=鎌倉学園)
6[左]橋本 航河(文3=仙台育英)
7[中]青木 勝吾(文2=中央学院)
8[捕]新妻 恭介(文3=浜松開誠館)
9[遊]藤本 陽毅(文2=京都国際)
P 西村 一毅(商1=京都国際)
両チーム共に勝てば1部残留、負ければ入替戦の大一番。中大は初回にいきなり先制するもすぐに逆転を許した。しかし、終盤に再逆転するとそのリードを守りきり、勝利。1部残留を決めた。
先発マウンドを任されたのは西村。今季フル稼働のルーキーはテンポの良い投球で1回を難なく抑えた。
するとその裏、先頭の安田が中前打で出塁すると、佐々木が犠打を決めて1死二塁とした。続く伊藤櫂は空振り三振に倒れるも、後を打つ高橋徹が左前適時打を放ち、あっという間に中大が先制点を挙げた。

▲先制適時打を放った髙橋徹
援護を受けた西村は快投を続けた。強力東洋大打線を3回2死まで無安打に封じた。ところが、勝利への道は一筋縄ではいかない。浅嶋(東洋大)にこの試合初の安打を許すと、続く山内(東洋大)に2点本塁打を浴び、試合は一転、中大が追う展開となった。
それでも、西村は落ち着いたマウンド捌きで粘りの投球を続けた。3回にそれ以上の失点を与えず切り抜けると、6回まで度々ピンチを背負いながらも、要所で抑え、追加点を許さなかった。

▲大一番で粘りの投球を見せた西村
しかし、7回にもピンチを招いた西村はついに降板。マウンドを引き継いだのは東恩納蒼(=商3・沖縄尚学)。先頭に死球与えピンチを拡大させるも、後続を併殺打に打ちとり、火消しに成功した。

▲気迫の投球で火消しに成功した東恩納
するとその裏、投手陣の気迫の投球に主砲がバットで応えた。先頭の4番髙橋徹平が強振すると、打球は打った瞬間本塁打を確信するほど完璧な放物線を描いてレフトスタンドに突き刺さった。これが同点弾となり、試合は一気に振り出しに戻った。

▲同点弾を放った高橋徹
8回裏には1死から藤本が相手のエラーで出塁すると、打席には主将の安田を迎えた。安田は迷いなく振り切った。鋭い打球は右前安打となり、チャンスメイクに成功した。今季の苦境を支え続けてきた大黒柱へ、スタンドからはこの日最大の歓声が降り注いだ。

▲安打でチャンスをつくった安田
そしてこの球場の異様な空気が東洋大のミスを誘った。三塁走者の飛び出しを狙った捕手の送球がまさかの悪送球となり、中大が貴重な勝ち越し点を奪った。さらには続く伊藤櫂が右前適時打を放ち、4点目を獲得。リードを2点に広げた。

▲追加点を挙げた伊藤櫂
ようやく辿り着いた最終回。マウンドには引き続き東恩納が上がった。一球一球投げ込む度に、スタンドからは大歓声と拍手が送られた。2つの三振を奪うと、最後の打者を三ゴロに打ちとり、ゲームセット。中大は1部残留を決めた。

▲試合後、喜びの笑顔を見せる選手
試合後清水監督は「本当によかった」と安堵の表情を見せた。また、安田は「みんなが泣いてる姿を見て、本当にしんどかったんだなと思いましたし、本当によく戦ってくれたなと思います」と、主将としてチームメイトを称えた。

▲1部残留決め笑顔を見せる安田
13試合で8敗を喫した春リーグ。優勝争いからは早々に外れ、苦しいシーズンとなった。しかし、今季終盤の立正大戦では日替わりでチームを救うヒーローが生まれ、東洋大戦ではベンチ内外を問わず全員が一体となってチームを勝利に導いた。まさにチームスローガンである「束」を体現するような戦いで1部残留を決めたと言える。春の苦闘を糧に、チームは生まれ変わった。土壇場を乗り越えたことで、スローガンはただの言葉ではなくなった。本当の意味で「束」となった彼らが、秋にどんな戦いを見せるのか、目が離せない。
◆試合結果◆
〇中大4-2東洋大●
◆お知らせ◆
春季リーグ戦は全試合終了いたしました。
(記事:小林陽登、写真:小林陽登、紀藤駿太、比留間柚香、佐渡原菜結)
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