12月4日 大阪・ヤンマースタジアム長居
勢いは止まらない。吉居大和(法1)が日本選手権で5000m3位入賞を果たした。記録は13分25秒87と自身の持つU20日本新記録を約3秒更新。「結果にこだわりたい」と語っていたレース前の言葉通り、順位と記録の両方で日本陸上界にインパクトの残る走りを見せた。
▲フィニッシュラインに飛び込む吉居
多くの名だたるランナーが集まった今大会。序盤から高速レースとなった。最初の1周は61秒。吉居も積極的に集団前方に付く。2800m過ぎにレースが動いた。外国人選手に付いていた4人の日本人選手が、吉居と坂東(富士通)の二人に。3000m通過は驚異の7分59秒。ここで臆することなく吉居が仕掛け、坂東の前に出る。その後はまたペースが落ち着き、吉居と坂東、外国人選手の集団でレースが進んだ。
3600m過ぎ、吉居が徐々に先頭集団から遅れを取った。課題と挙げていた中間走。前半からの高速ラップもあり、後方の松枝(富士通)と川瀬(皇学館大)に追いつかれる。それでも粘りを見せる吉居。ラスト一周の鐘が鳴り、ギアを入れ替え一気に加速。松枝と川瀬を引き離す。ラストは松枝に後塵(こうじん)を拝したものの、大学生トップの3位でフィニッシュ。初の日本選手権で、堂々たる走りを見せた。
▲レース終盤粘りを見せる吉居
▲ゴール後、悔しさも垣間見えた
ゴール後、トップ選手たちと健闘をたたえ合った吉居。大舞台での自己ベスト更新も果たしたが、悔しさも垣間見せた。吉居の次なるターゲットは箱根駅伝。新制藤原隊の一員として、仲間と共に決戦に挑む。
▲坂東(富士通)とレース後互いの健闘をたたえ合った
◆大会結果◆
5000m
①坂東悠汰(富士通)13分18秒49
②松枝博輝(富士通)13分24秒78
③吉居 13分25秒87 U20日本新
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部