今年度、「三大駅伝三冠・自己ベスト125回更新」を目標に掲げた中大陸上競技部。新体制での練習も本格化する中、新入生も続々とチームに加わる。今回は、高校生ながらトップ選手の証である5000㍍13分台の自己ベストを保持している柴田大地（文１＝洛南）、鈴木耕太郎（法１＝國學院久我山）、本間颯（経１＝埼玉栄）の３名にインタビュー。高校時代の話から４年間の目標、将来像まで語っていただいた。
新入生インタビュー〈前半〉はこちら
（聞き手、構成：小幡千尋、井口縁）
※中スポ４月号紙面には載せきれなかったインタビュー全文を大公開！（取材は３月11日に行いました）
▲同期との集合写真（上）柴田、鈴木、本間、（下）佐藤蓮（法１＝仙台育英）、小田切幹太（文１＝学法石川）
──トラックシーズンの目標を教えてください
本間
「自分はまず5000㍍13分45秒というところを目標にやっていきたいです」
鈴木
「関東インカレ5000㍍か10000㍍で出場が目標で、タイムにもこだわっていきたいんですけど、安定したところ、強さも見せていきたいです」
柴田
「3000㍍障害を大学でも続けようと思っていて、今年は日本選手権入賞を目標にやりたいと思います」
──駅伝シーズンの目標は
本間
「三大駅伝にしっかりと出場して、箱根駅伝ではしっかりと区間賞を取る走りで箱根駅伝優勝というチーム目標に貢献する走りをしたいと思います」
鈴木
「三大駅伝出場と、箱根駅伝のメンバーにはしっかりと絡みたいです」
柴田
「走ってチームの三冠に貢献したいです」
──箱根駅伝で走りたい区間ありますか
鈴木
「自分は６区か７区走りたいなと思います。去年（第99回大会）４年生が走られていて来年抜けちゃうので、単純に考えて去年のメンバーが同じところを走る場合、４年生のところが抜けちゃうので、そこの仕事を自分が任せられるようになれれば、と思いました」
柴田
「自分は１区走りたいなと思っていて、昨年の１～５区の５名は３年生以下で全員残るので、復路が入れ替わるという風に考えられると思うんですけど、そこで新入生、新戦力が往路を占められると復路に回せる戦力が増えると思いますし、例年箱根駅伝で優勝するチームっていうのは復路でも安定感があって復路にもエースがおけるチームだと思いますので、そういったところを目指すうえで、１区を目指したいと思います」
──99回大会では洛南高校の先輩である溜池一太選手が走られていましたが
柴田
「高校時代から１区の安定感っていうのはとてもある先輩だと思いますし、箱根駅伝でも先頭集団で引っ張ってる場面もあって、溜池さんらしい走りだなと思って見てました」
──４年間で達成したい目標は
本間
「自分は学生マラソン新記録を出したいと思っていて、それが４年間の目標で、それプラス箱根駅伝で区間新記録を出したいと思います」
──東京マラソンとかにもチャレンジしていきたい？
「そうですね、マラソンには挑戦していきたいです」
鈴木
「駅伝が大学のメインだと思っているので、三大駅伝全部で優勝っていうのを念頭に置いて４年間頑張りたいと思います」
柴田
「一つの大きな目標として、2025年の東京世界陸上に3000㍍障害で出場というのを目指してやっていきたいと思います」
──ライバル、意識している選手はいますか
本間
「同期だったら特にこの二人（鈴木、柴田）は練習から意識してます。他大学で言えば、埼玉栄高校の同期だった小山翔也（駒大）と久保田琉月（東洋大）の二人には高校時代からずっと負けたくないです」
鈴木
「自分の代は、粒ぞろいっていうか、とびぬけて速い選手がいないってよく言われるので、でもその分みんな同じくらいの力だと思うので、特にこの二人（本間、柴田）には負けたくないですけど、自分の代には負けたくないです」
（取材終了後、「ライバルのところに、東洋大の田中純足しといてください！」とのことでした）
柴田
「自分も、中大の中では、同期の中でもこうやって取材受けてる二人にはライバル意識がありますし、他大学で言えば、洛南の同期の児島（雄一郎、順大）と西澤（マハロ、青学大）は高校時代から一緒に練習したり試合でも一緒に走ったりしてましたし、西澤は中学からずっと同じように走ってきたので、大学でも勝てるように頑張りたいなと思ってます」
──本間選手は小山選手と久保田選手が栄に行くから栄にしたというのを聞いたんですけど、大学は一緒ではないんですか？笑
本間
「大学一緒はなかなか難しい、、、スカウトの関係で、難しいです。高校は二人がいるからっていうのもありました。全中3000㍍で二人がワンツーだったんですよ。とても強いメンバーで、全国で１番と２番の人と練習できるっていう環境だったので、埼玉栄を選んだ理由の一つにそれがありました」
──コーチ、監督からかけられた言葉で印象に残っているものはありますか
柴田
「大学４年間の中で、１年目２年目で体を作って、３年目４年目でっていう考え方では、４年生になったときでもレギュラーっていうのは取れないと思いますし、１年目からしっかりレギュラーであったり大学駅伝を走るというところを目指してやらないといけない、っていう話をしていただいて、レベルの高いところに来れてよかったと思いました」
──自身の強みはどこだと思いますか
本間
「自分はスタミナと、強みかどうかわからないですけど、バネのある走りです」
鈴木
「スピードはないんですけど、８、９割のスピード持久力っていうところが長けてると思います」
柴田
「ここ一番でのピーキング力には自信があって、絶対外してはいけないところでは安定して結果を出せるのかなと思ってます」
──（３名ともキャプテン経験がありますが）４年生でキャプテンをやってみたいとは思いますか
鈴木
「思う？笑」
柴田
「お譲りします笑」
本間
「大変そう、、、笑 チームのことも見なきゃいけないですし、個人のことも集中して自分の力も伸ばさなきゃいけないので、大変な仕事だなと思います」
──学年リーダーは決まってるんですか
「まだいないです」
──なりそうな人とかは
鈴木
「個人的には、伊藤春輝（法１＝川崎市立橘）、あいつは出身が神奈川でよく大会とかでも一緒になって噂とか友達経由で聞くんですけど、本当にキャプテンになるために生まれた、みたいなタイプみたいで、気質のあるというか、個人的に期待してます（笑）」
＜私生活について＞
──寮生活はどうですか、朝早いですか
本間
「当番の仕事を今教わってて、当番の人はちょっと早いんですけど、５時起きです」
──練習は？
「練習は５時半です」
──休みの日は何をしていますか
本間
「最近はswitch買ったんですけど（笑）、マリオカートを練習と練習のあいだとか、午後フリーのときとかはもうひたすらやってます！ めっちゃ楽しいです！」
鈴木
「自分はしゃべることが好きで、みんな今の同級生は、高校時代バチバチだったので、そういう人たちと一緒に生活できるので、友達との会話が結構好きです」
柴田
「高校時代はもう少しゆっくり寝れたんですけど、大学入って睡眠時間っていうところもきつくなったり、寮生活が初めてなのでそこに慣れなくて睡眠があんまりとれてないので、結構寝てます（笑）」
──４月からの大学での勉強については
本間
「自分は経済学部なんですけど、同期に経済学部が一人もいなくて自分だけなので、そこは少し懸念点で、しかも先輩から『経済学部難しい』『何言ってるか分からないから気をつけろ』みたいなことを聞くので、本当に心配です」
鈴木
「自分は法学部に入るんですけど、出身の高校が文武両道の学校だったので心配してないんですけど、でもちょっと不安です」
柴田
「自分は高校がクラブクラスっていう勉強からかけ離れた世界で過ごしてきたので、大学の学習面はかなり心配です」
──最後に改めて一人ずつ中大での４年間の目標をお願いします
本間
「伝統のあるチームで陸上をできることは喜びを感じますし、でも安くはないお金もかかっているので、しっかり両親だったり高校の監督だったり、今まで支えてもらって今があると思うので、お世話になった方々に、箱根駅伝を走っている姿だったりとか自分の成長した姿で感動を与えたりとか、そういう結果で恩返ししていきたいと思います」
鈴木
「いろんな人に支えてもらって競技を続けられてると思うし、大学スポーツってとても注目されてるもので、テレビでも放映されてると思うので、そういったところで自分の活躍を見て、少しでも元気になる人がいたらいいなと思いますし、自分の恩師だったり中学の担任の先生が最近亡くなってしまって、返せなかったものが多かった高校生活だったのでそういった方にも届けられる走りっていうのをしていきたいと思いますし、伝統ある大学なので恥じない走りをしたいと思います」
柴田
「強いチームで強い先輩方がいて強い同期がいるっていう恵まれた環境で４年間走ることができるので、選手としてもそうですけど人としてもしっかり成長できる4年間にしたいと思いますし、走っている姿や結果で支えてくださった方々に恩返ししていければいいかなと思います」
◇柴田大地（しばた・だいち）◇
身長・体重：170.2㌢・57.4㌔
出身高校：洛南高校
◇鈴木耕太郎（すずき・こうたろう）◇
身長・体重：177.3㌢・56.3㌔
出身高校：國學院久我山高校
◇本間颯（ほんま・はやて）◇
身長・体重：171㌢・54㌔
出身高校：埼玉栄高校
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