2025年5月9日 神奈川・相模原ギオンスタジアム
相模原ギオンスタジアムで、5月8日から4日間にわたって開催された第104回関東学生陸上競技対抗選手権大会。2日目は複数の決勝種目に中大の選手が出場し、力強い走りを見せた。
1500㍍決勝には寺田向希(文2)が出場。個人選手権から関カレまでとてもいい練習ができていたと言い、レース展開や位置どりについても「昨年よりも上手くなった」と自身の走りを評価。次戦の目標について「全カレでは1500で1位を取って順大勢を倒すことです」と、巻き返しを誓った。
100㍍決勝には、三井一輝(法4)と黒木海翔(法2)の二名が出場し、それぞれ8位と4位という結果でレースを終えた。三井は今後の目標について「10秒2台を安定させて、最終的には10秒1台までやっていきたい。日本インカレと日本選手権で決勝に残りたい」と語った。黒木は表彰台まであと一歩届かない結果だったが、「ようやく自分の走りが取り戻せてきた」と、復調を見せたレースになった。
▲100㍍決勝後の三井㊧と黒木
400m決勝に進出した田邉奨(商2)は、予選と準決勝を「周りのスピードやレース展開が気持ちよく走れるレース」と振り返ったが、決勝は疲労に加え、前半のオーバーペースに苦しんだ。「自分の強みが全く出せず、学生個人から全く改善できていない最悪のレースになってしまいました」と、表彰台を確保したものの、納得の言葉は無かった。
▲3位も悔しいレースとなった田邉
6年ぶりの関東王座奪還を成し遂げた4×100㍍リレー決勝。
一走を務めた三井は、チームの状態について「決勝前はみんながすごい万全の状態で、心と体の調子がよかったと思います」と振り返り、次の目標について、「全カレで優勝して、しっかり日本一を取って、強い中大を証明したい」と意気込んだ。
100㍍決勝で4位と好走した二走の黒木。昨年はインカレに出場することができず、悔しい思いを持っていたが、「初めて決勝に自分が出て優勝できたというのはとても嬉しかったです」と喜びを語った。
三走の植松康太(総2)は、「6年ぶりの優勝ということで、今まで悔しい思いを何回もしてきたのでチームで優勝することができて嬉しい」と、王座奪還を素直に喜んだ。レース後には涙の場面も見られた植松。「去年の関東インカレは予選1着で通ったんですが準優勝で、全日本インカレでは僕の区間でバトンミスがあった。やっと勝てたというのと、藤原さんに去年の全カレのリレーでは申し訳なくて、やっと顔向けできるかなと思います」と、藤原寛人氏(令7卒)への想いも語った。
アンカーを任されたエケジュニア瑠音(法3)は、複数校と横並びでバトンを受け取ると、向かい風の中で強い走りを見せ、混戦を制した。エケは予選から走順を交代させた意図について、「僕が向かい風でも結構強いタイプで、100㍍の決勝終わって直前にそこを変えようとなりました。作戦がばっちりはまって、いい結果で終われました」と、チームの狙い通りのレースになったと喜んだ。
▲表彰式後に笑顔を見せる4継メンバー
◆試合結果◆
男子1部110mH準決勝
2組
⑦館山正真(文2):14秒27
男子1部100m準決勝
1組
③黒木海翔(法2):10秒31(決勝進出)
2組
③三井一輝(法4):10秒33(決勝進出)
男子1部1500m決勝
⑨寺田向希(文2):3分54秒28
男子1部100m決勝
④黒木海翔:10秒31
⑧三井一輝:10秒33
男子1部400m決勝
③田邉奨(商2):46秒69
男子1部4×100mR決勝
①三井ー黒木ー植松ーエケ:39秒03
(記事:遠藤潤、写真:大畠栞里)
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