2021年9月26日
4月にスタートした関東リーグもいよいよ終盤に突入。現在2部は上位5校が勝点差5以内にひしめき合う大混戦となっている。
「1部昇格」を掲げるチーム同士がいざ激突
中大は後期に入って2勝2敗1分けと、今一つ調子が上がらない。それでも、有観客となった前節の立大戦では3試合ぶりのクリーンシートで勝利し、順位を5位から3位に上げて「昇格争い」に踏みとどまった。
そんな中で迎える今節は、3ポイント差で追いかける2位・東洋大との直接対決。消化が1試合少ないこと、得失点差で相手の方が上回っていることを踏まえも、絶対に落とせない一戦なのは間違いない。
一方の東洋大は、後期に入って4戦4勝と絶好調。失点も4試合でわずかに「1」と、相手にほとんど得点を与えず勝利を重ねている。また、今夏の総理大臣杯でも準優勝に輝くなど、全国規模の大会にも出場して好成績を収めている強敵だ。
順位表(9月25日、17節開始前時点)
過去対戦を振り返る
6月6日に行われた前期の対戦は、1―1で迎えた後半途中に田邉光平(法2)のスーパーミドルで一時勝ち越しに成功。しかし終盤、立て続けに失点して2ー3の逆転負けを喫した。開幕からの無敗記録が途切れ、“悪い意味で”節目の試合となった。
▲終了後、悔しい表情を見せる塩崎主将(左)と田邉(右)
一昨年、中大が逆転で7年ぶりのインカレ出場枠をつかんだ際の相手も東洋大。崖っぷちからの3連勝で残留を狙う東洋大を、ホームの多摩キャンパスで返り討ちにして2部降格へといざなった。
▲インカレ出場を決めた瞬間(2019年 11月23日 関東リーグ1部 第22節 対東洋大)
攻撃陣奮起を
「堅守の相手から得点を奪う」そのためには攻撃陣の奮起が必要不可欠だ。直近の試合で得点自体が著しく少ないわけではないが、ここまで引き分けが5回、1点差での敗戦が3回と、勝点につながるゴールがやや物足りない印象。
さらに、前期で最多の7ゴールを記録した小島偉央(商4)も7月31日以来約2カ月間ゴールから遠ざかっており、開幕当初のストライカー不在問題が再び浮上しつつある。ここから連勝で突き進むためにも、前線の選手にかかる得点への期待は大きい。
▲直近4試合でゴールのない小島
注目選手
今節の注目は、前回対戦で勝ち越しゴールを決めた田邉と、前節・立大戦で持ち味のスピードを生かしたドリブルで躍動した有田恵人(文2)。田邉はここまで中心選手として攻撃をけん引しているだけに、今節もゴールやアシストに絡む活躍が期待される。そして、縦への推進力で試合の流れを変えられる有田。前節に続いて攻撃に勢いをもたらせるか。
▲直近の試合で活躍を見せる2年生(左:有田、右:田邉)
最低でも勝点1
試合前時点では、2位・東洋大が勝点29、得失点差16。3位・中大が勝点26、得失点差10となっている。今節中大が絶対避けなければならないのは勝点を全て奪われること、すなわち敗戦である。敗戦した場合、勝点差は6へと広がり、東洋大の延期分の結果次第では最大「9」まで引き離される可能性がある。残り5試合で9点差をひっくり返すのは至難の技。3点差で勝利して2位へ浮上するのが理想ではあるが、引き分け以上で勝点を持ち帰り、終盤戦に望みをつなげることが強く求められる。
試合日程
関東大学サッカーリーグ 第17節 対東洋大
16時30分キックオフ (会場非公開)
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(記事:板谷龍之介)