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1部の舞台で再出発。開幕戦は思わぬ展開に―関東大学サッカーリーグ戦1部 第1節 対流経大

2023年4月2日 流通経済大学RKUフットボールフィールド

 

▼スタメン

GK

猪越 優惟(商4)

DF

常藤 奏(経1)

牛澤 健(経4)

中嶋 基至(文3)→青木 奏人(法4)

加納 直樹(総政4)

MF

家坂 葉光(文3)

田邉 光平(法4)

砂田 匠(文2)

FW

田中 幹大(商2)→山﨑 希一(経4)

星野 創輝(商3)→山本 航生(商4)

加納 大(商3)→有田 恵人(文4)

 

▼試合結果

●中大1-3流経大〇

得点者:砂田(後半7分)

 

いよいよ開幕した第97回関東大学サッカーリーグ戦1部。昨季、2部優勝で昇格を果たし3年ぶりに1部の舞台で戦う中大サッカー部は流経大との開幕戦を迎えた。スタメンには、リーグ戦初出場となる中嶋、1年の常藤、砂田の3選手が入った。

前半17分、加納直樹が相手選手からボールを奪うと星野がペナルティーエリア中央手前で受ける。右サイドの加納大に一度預け、再び星野へと展開。ゴール前に位置していた家坂がシュートを放ったがこれは守備陣に阻まれた。

▲18番・星野(写真提供:サッカー部)

その2分後、相手のパスミスを拾った常藤がスピーディーにカウンターを仕掛ける。ゴール付近には走り込んだ田邉にパスを出すが、枠を捉えられず。

▲スピーディーに駆け上がる常藤

同36分、相手CKからのこぼれ球を素早く収め、再びカウンターを仕掛ける。左サイドを中嶋が駆け上がったものの、スライディングで止められゴール前まで突破することはできなかった。

スキを突きながら素早い攻撃で何度かゴールに迫るプレーを見せたが、得点まで結びつけることはできず0-0で前半を終えた。ハーフタイムには、「前半は良く耐えて我慢できた。ここから仕掛けていくよ」(宮沢監督)と話して送り出したという。

 

ハーフタイムでの選手交代は1名。加納大に代えて有田を投入し攻撃の活性化を図る。すると後半7分、相手陣の右サイドでボールを奪う。混戦状態だったペナルティーエリア内を田邉が切り裂いていき、フリーの状態で左サイドに走り込んだ砂田にパスを送る。これを左足で見事にゴール左下に押し込み先制に成功。すぐに応援席にいる部員のもとに駆け寄り喜びを爆発させた。リーグ戦初出場で初ゴールを挙げた砂田は試合後、「ここに来るかなと思って、フリーだったので走って行った。入ってすごい嬉しかった」と振り返った。

▲先制点を決めた砂田

先制点をきっかけに攻撃を畳みかけていく。素早いドリブルと切り返しで相手選手を翻弄しながらゴールへと果敢に迫ったり、常藤、有田、家坂、田邉の連係したパス回しで左サイドを崩したりするプレーも見られた。惜しくもフィニッシュまでもっていくことはできなかったが、中大のパスサッカーが光る場面となった。

▲新10番・田邉

しかし同25分、相手FKから同点弾を奪われ試合は振り出しに。その後、27分と33分に失点を重ねてしまい1-3。FWの山﨑と山本、DF青木を投入し、攻撃とより安定した守備を最後まで求めたものの追いつくことはできず敗戦。

▲新キャプテンを担う猪越

一方、新戦力の選手が早速ゴールを挙げるなど活躍も見られた一戦となった。次節の東洋大戦に向けては「連敗をしてたら本当に優勝争いには関わっていけないと思うので、しっかり自分が結果を残す」(新10番・田邉)、「今日は風が強くて、自分たちらしい戦いはできなかった。次は自分たちらしいサッカーで勝ちたい」(新キャプテン・猪越)と意気込んだ。

 

▼試合後コメント

宮沢監督

――試合を振り返って

1部の開幕戦ということで、風の強い中だったので難しい試合にはなると思ってたのですが、前半は風下だったので我慢強くゼロで抑えられたことは良かった。後半になって風上になったのでこっちから仕掛けていこうという話をして、先制点を取れたところまでは良かったですね。そのあとは流経さんの強度というかパワフルなサッカーのところで3失点してしまった。非常に残念な結果になってしまいました。

――リーグ戦初出場・初ゴールの砂田選手について

彼は去年からずっと努力し続けてきた選手です。自信を持って信頼して送り出したのですが、得点もそうなんですけど攻守において良く頑張ってくれたと思っています。

――10分以内で3失点。去年と比較しても多いが、守備面については

あの時間帯はやはり課題でしたね。相手の1部の選手のシュートの正確さや勢い、迫力とか2部とはやっぱり違う。あそこをしっかり抑えないと上には行けないと思います。そういうところをまた練習していきたいと思います。

――以前から試合に出ていた選手と新しい選手の融合について

もうずっと一緒に練習をしてやってきているので、コミュニケーションはとれていますし、やるべきことというのは、みんな理解できているので問題なくできたと思います。

――次節・東洋大戦に向けて

残念な負け方をしてしまったので、東洋戦に向けて守備の構築をまたやっていきたいなと。我々のストロングのボールを握りながら攻撃をするところのバランスを調整しながらやっていきたいなと思っています。

 

田邉選手

――試合を振り返って

いい形で先制点は取りました。やっぱり去年、2部昇格組で今まで失点が多いというところを意識して戦ったんですけど、結果的に3失点して逆転で負けてしまって。あの強度の中で後半に25分ぐらいだったと思うんですけど、そこからその強度を続けるのが課題だったかなと。

ほとんどの選手が1部を経験していない中での戦いで、この強度を90分間やるというのを考えたら、まだまだ足りないなと自分の中で思いました。

――準備はいろいろとしてきたと思うが

やっぱ肌で感じるのと練習とでは全然違うものがあって。今までやってきたものもありますし自信を持って最初のところはできてたと思うんですけどそれを続けることです。

――今日のアシストについて

左から来てる選手を抜いた時にファーに流そうかなと思ったんですけど、右サイドバックの選手が戻っているのが見えて、触れるかなって思ってインサイドに冷静に流せました。

――冷静にできた部分とそうではなかった部分

自分のやれるという手ごたえは今回の試合ありましたし、チームを勝たせる部分だったり本当に際の球際であったりセカンドボールだったり、そういうのが勝敗を分けてくる。長い戦いになってくると思うので、そこは課題かなと。

――以前から試合に出ていた選手と新しい選手の融合について

難しいかなと思ってたんですけど、みんな本当に全力で戦ってくれましたし、戦えていたので、そこは自分としてちょっとびっくりしたところで、いい収穫ではあったので、継続してやるのと、あと今日はボランチの選手がやってくれましたけど、そういうところに絡んでくるのはチームとして競争になってくると思うので、いい傾向にあるのかなと思います。

――次節・東洋大戦に向けて

連敗をしてたら本当に優勝争いには関わっていけないと思うので、しっかり自分が結果を残すこともそうですし。チームとして一丸となって戦っていきたいなと思います。

 

砂田選手

――今日の試合を振り返って

アウェイということもあって、開幕戦だったこともあって、自分たちのサッカーを最初はできなかったんですけど粘り強く戦えて、いい形から先制点を取れたんですけど、3失点してしまって負けてしまったので課題が残る試合だったと思います。

――リーグ戦初出場・初得点

ここにくるかなと思って信じて走ったので、すごい嬉しかったですね。

――10分以内で3失点。守備については

点を取って、ちょっと気が緩んでしまった。ああいう時間をなくしていかないと目標である優勝は見えてこないと思います。

――今季の目標

関東リーグの試合に出続けることが個人的な目標です。

 

猪越選手

――新キャプテンに就任。経緯などについて

新チーム立ち上げのときに誰がやるかということになって、投票みたいな形になったのですが自分か(牛澤)健がやるということになって。健はそんなにやりたいということではなかったので、それじゃ自分がやろうかなと。

――理想のキャプテン像

口だけになりたくないので、自分から行動してそれを見て、周りがついてくるっていうのが自分の中では理想かなと思います。これはピッチ外の部分になっちゃうんですけど、信頼があればピッチの中でも自ずと味方の信頼はついてくるでしょうし、ピッチの中ではそんなの言われなくてもやるので、キャプテンだろうがなかろうが。ピッチ外のところで考えてやっていますね。

――チームとして掲げている目標

タイトルを獲る。タイトルというのは関東1部と大臣杯とインカレの3つ。今日負けてしまったんですけど、まだ1節なので切り替えてやっていきたい。

――個人的な目標について

個人的にはベストイレブンに入ること。1年間を通して15失点以下に抑えたいなと思っています。

――後ろから見ていて感じた課題

相手のほうが試合を通してゲーム運びが上手だった。去年まで2部でやってたんですけど、強度だったり運動量だったりそういうところが全然違うなと。自分たちが目標としているところにたどり着くためには今日の試合を続けていたら絶対無理なので、チームの力になりたいなと思います。

――10分間で3失点守備面については

やっぱりアウェイだったり、相手の応援であったりそういう雰囲気に呑まれちゃったという風に自分的には思っています。2失点目する前のところでも流れ悪かったというか、簡単なミスが続いたりいらないファールがあったりとか。隙を作ってしまって、ポンポンポンと3ついかれてしまったので、そういうところを含めて相手のほうがゲーム運びが上手だった。自分たちも点を取った後、決め切るチャンスはあったのでそういうところを決めていけば結果はついてくると思う。やることをやるだけですね。

1点やられて、テンパって2点、3点とやられるようだったら1年間通して勝つことはできないので、そこを次の試合は反省を生かしてやる。今日は風が強くて、自分たちらしい戦いはできなかったので次は、今日のような感じじゃないと思うのでうまく自分たちらしいサッカーで勝ちたいなと思います。

 

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(記事:奥村杏、写真:中央大学サッカー部提供)