2024年8月10日 中央大学多摩キャンパスサッカー場
▼スタメン
GK
岩瀬 陽(経3)
DF
常藤 奏(経2)
原 圭佑(商3)
鈴木 登偉(商4)
大野 篤生(経4)
MF
湯谷 杏吏(経4)
岡野一 恭平(商1)→岡崎 大智(経1)
新 鉄兵(商2)→大窟 陽平(文4)
尾川 丈(商1)→持山 匡佑(商3)
FW
加納 大(商4)→北浜 琉星(経2)
星野 創輝(商4)
▼試合結果
○中大2―1国士大●
得点者: 加納 大(後半4分)、岡崎 大智(後半50分)
前回の試合で日大に敗れ今季初の連敗を喫した中大は、雷雨で延期となった第11節・国士大戦に臨んだ。主将の大野やルーキー尾川がスタメンに復帰し再起を図る。
▲先発出場の星野
まずは前半8分に自陣でパスを奪われボールを失いペナルティエリア内でピンチを迎える。相手のシュートはゴールの枠を外れるものの序盤からヒヤリとした展開となる。その後も国士大のハイプレスに苦しめられる中大は、同23分にもペナルティエリア付近でボールを奪われそのままゴール前に迫られるもののGK岩瀬が体を張ってブロックしゴールは死守。一方攻撃ではその5分後に右サイドから新、岡野一らが起点となり中大らしいパスワークで相手を崩すがゴールをこじ開けることはできず、前半はスコアレスで後半へと折り返す。
▲ボールを蹴り出す常藤
後半は前半から降り始めた大雨の影響で水たまりのできたピッチでの戦いに。難しい展開になるかに思われたが後半開始4分、左サイドで鈴木がダイレクトでゴール前に折り返したボールに加納が頭で合わせ待望の先制に成功する。「ボールが中に上がってくるというのは分かっていて、いいボールが上がってきたので全員がつないだ全員でとったゴールかなと思います」(加納)と悪天候をものともしない中大の強さが表れたゴールとなった。その後中大は岡野一に替えて岡崎を投入するなど逃げ切りを図る。しかし同38分、相手のゴールキックからゴール前に抜け出した相手を鈴木が倒してしまい痛恨のPKを与えてしまう。このPKを沈められ同点に追いつかれる。
だがこの日の中大はこれで終わらなかった。
アディショナルタイムに入った同50分、GK岩瀬が大きく蹴り出したボールを途中出場の北浜が粘ってマイボールにすると左サイドを駆け上がる。相手をかわし同じく途中出場の持山がゴール前でボールを受けシュートを放つ。シュートはクロスバーを叩くもそのこぼれ球を押し込んだのはなんと岡崎。1年生岡崎の関東リーグ初ゴールとなる勝ち越し弾により2―1の劇的勝利を飾った。
▲決勝点を挙げた岡崎
「時間的にもラスト1分あるかないかぐらいだったので後ろで残って終わるより前に行って何か出来たらいいなくらいで上がったら、最後ボールがたまたま来たという感じです」と話す岡崎。最後まで可能性を信じたルーキーが試合を決めてみせた。
リーグ後半戦に向けてこの勝利を上位進出の足掛かりにできるか。
▼試合後コメント
宮沢監督
―試合を振り返って
前半は中大らしいサッカーができなくて、相手のプレッシャーに対してうまくいきませんでした。後半に修正はしたんですけどピッチも悪くて、もう点をとるしかないなというところでいい形で点をとれてそのまま逃げ切りたかったですけど、最後の最後に諦めずに点をとって勝てたというのは彼らの成長が素晴らしかったかなと思います。
―岡崎選手のゴールについて
とても嬉しかったですね。彼は試合に出たり出なかったりなんですけど彼の成長をどうしようかというところで、前節スタメンでしたが調子が上がっていなかったので今日はサブにして、途中から違うポジションで出たんですけどチームを勝利に導いてくれたのでとても素晴らしい働きだったと思います。
―大野主将の復帰について
やっぱりリーダーシップをとってやってくれたので、彼がいるといないとでは違うしチームが引き締まるなと感じます。
―リーグ後半戦に向けて
これまで積み重ねてきたものをよりアップデートしていきたいなと思います。勝ち点も積み重ねて上位にいられる状況ですので、ここからまたギアを上げて一番上を目指していきたいと思います。
岡崎選手
―ご自身が出場した後半を振り返って
大雨でボールが動かない状況で自分は守備的なイメージで失点しないというのを目標に入ったんですけど、結果的にPKで失点してしまって自分的には入った意味がなかったような感じだったので、時間的にもラスト1分あるかないかぐらいだったので後ろで残って終わるより前に行って何か出来たらいいなくらいで上がったら、最後ボールがたまたま来たという感じです。持山選手のシュートも北浜選手のおさめも岩瀬選手のキックもよくて、本当にみんなのおかげです。
―後半戦に向けて個人の目標
関東リーグのベンチにも入れているので、後半戦も入られればいいなということと100%でできるような準備をしていきたいなと思っています。高校では朝練がなくて、大学の朝練というものに自分的にはまだ慣れ切れていないので、後半戦はそういったところにも頑張って適応していきたいです。
―チームとしての目標
最初に掲げている関東リーグ優勝というところはまだぶれない位置にいるので後半戦もそこを意識して頑張りたいです。
加納選手
―試合を振り返って
前半が相手のペースで自分たちのやりたいことができるまで押し込まれる形にはなりましたが、そこで失点せずに耐えることができて前半の終わりにかけてだんだんと自分たちのやりたいことができるようになりました。後半流れを変えて、ピッチもあまりよくなかったので割り切っていい形で入ることができて得点を決めることができて、アクシデントとPKで追いつかれましたが全員で諦めずに戦えた結果がこうして出たかなと思います。
―ご自身のゴールを振り返って
直前に入った持山がその前のプレーで粘って左サイドの鈴木が上がってきて、ボールが中に上がってくるというのは分かっていて、いいボールが上がってきたので全員がつないだ全員でとったゴールかなと思います。後半は特にピッチが悪かったので気持ちを全面に出して戦って走って、それが結果につながってよかったです。
―ゴールについての目標
監督にもゴールは求められているところなので現状に満足せずに得点という数字を重ねてチームの勝利に貢献したいと思っています。
―後半戦に向けて
まだ上位とは大きくは離れておらず上位に食らいついて優勝の可能性はまだあるので狙い続けて、そのために一つずつ勝って上を目指していきたいです。
(記事:関拓斗、山口周起 写真:山口周起)
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