『全員ハンド』を体現！交代選手が活躍し２回戦進出─第76回日本ハンドボール選手権大会対札幌国際大学

2024年12月４日　エディオンアリーナ大阪

第76回日本ハンドボール選手権大会が大阪府・大阪市で開幕した。インカレ王者の中大は札幌国際大と対戦。前半からテンポ良く攻め続け、後半も大量得点で点差を引き離し、43－28で勝利。２回戦進出を果たした。

▲笑顔の伊禮颯雅（法３）

インカレ４連覇を果たした時と同様のベストメンバーで、今大会の幕を開けた中大。試合開始直後、まず１点目を挙げたのはキャプテン泉本心（法４）。このゴールで先制すると、ここから早くも中大の猛攻が始まる。中島大智（文２）、伊禮、髙橋侑吾（文４）が３連続得点を挙げ、チームを鼓舞する。しかし序盤早々、右サイドで絶対的主力として活躍してきた長谷川惣唯（法２）が、シュートを放った際に負傷し、交代。思わぬアクシデントに襲われたが、代わって入った関口比呂（法１）も得点の機会を逃さず、得点を量産。さらにGK石田龍ノ介（文１）も相手の強烈なシュートを顔面に受け、治療のため一時はベンチに下がったもののその後は試合に出場しセーブを連発。守備では相手にシュートを打たせない隙のないディフェンスで試合を有利に進める。その後も扇谷蓮（商４）、泉本ら主力メンバーを中心に得点を次々と決め、前半を22－15と大差をつけリードで折り返す。

▲シュートを打つ扇谷

前半をリードで折り返した中大、後半はディフェンスからスタートする。最初の攻撃は守りきったものの得点に繋げることはできず、後半の先制点は相手にとられてしまう。しかし、直後に扇谷がシュートを決めるとその後はロースコアな展開が続く。後半６分から10分にかけて髙橋、扇谷、泉本、蔦谷日向（法４）ら４年生らが立て続けにシュートを決めると後半10分時点でスコアは31－22。ここからベンチ選手も多く出場し中大らしい層の厚い全員ハンドを見せる。
後半10分台は前半にアクシデントがあった長谷川と交代で入っていた関口が前半に引き続きシュートを決めると永森悠透（法１）、市原駿太（法１）ら１年生、さらにこの日が公式戦デビューとなった佐藤圭（法２）らもシュートを決める。また、選手達はディフェンス面でも輝きを見せ、しぶといディフェンスで相手のミスを誘うとそのまま速攻を決めるシーンが多々見られた。最後は佐藤、髙橋、関口の３連続得点で試合を締めくくった。１試合通して一度もリードを許すことなく43－28で勝利し、実業団チームの待つ２回戦へ駒を進めた。