2024年3月18日 東京都・早大東伏見グランド
2回戦の相手は2部リーグ所属の日体大。先発の大山北斗(商3)がけが明けとは思えぬピッチングと、1年時から4番を務める山口剛大(文2)の活躍により、強風という悪天候の中でも安定した強さを見せた中大が8回コールドで勝利を決めた。
3回に3点を追加した中大は4回裏でも果敢に攻める。岡部匡人(経2)が中安打を放ち、続く打者たちの攻撃で進塁し二死三塁に。㓛刀史也(文4)が死球により出塁すると4番の山口が二塁打を決め、2点を加える。佐竹秀也(商4)も低めのストレートを打って適時打とし、さらに1点をスコアボードに刻んだ。
昨年夏の全日本大会の後に腰のけがをし、2月に復帰したばかりの大山はこの試合、5回51球、被安打6という成績。自身のピッチングを「ボールが浮いていて、初球の入り方があまり良くなかったので、次戦からは初球の入りから気をつけていきたい」と評価。まずは今大会で優勝し8月に行われる全日本大会の切符を手にしたいと話し、「全国大会で優勝して日頃から支えてもらっている方に良い報告をする」と今年度の目標をにこやかに語った。
▲先発の大山
ここで2点を追加すると、7点差コールドが決まる8回の裏。㓛刀が一塁方向にヒットを打つと、相手の悪送球により一気に二塁へ。無死二塁のチャンスを作ると、山口の巧妙なバントにより二塁走者は三塁へ進む。代打の城航希(法4)が中遊安打を放ち、三塁走者の㓛刀が帰還。一死一塁の場面で三橋朋徳(経4)が四球をもぎ取り、続く高垣昂平(商4)のフライにより二死二塁三塁。守備交代時に相野七音(文3)と交代した井ノ上拳汰郎(経2)がチャンスを逃さず決勝打を決め、この試合もコールドで勝利を収めた。
▲マウンドに集まる選手たち
この試合で山口は4打席3安打4打点の好成績。6回ではランニングホームランも決め、絶好調の山口は「自分たちが先制できたところが良かったかなと思います。ですが守備のミスで失点するところだったのでそこは直していきたいと思います」と自身を辛口に評価し、今年度のチームでの目標に「日本一」を掲げた。「春はベストナインを獲得できたんですけど、秋はダメだったので今年は春秋しっかりベストナイン取れるように取り組んでいきます」と個人での目標も語った。昨年に引き続き今年も4番を背負う山口。重圧に負けずしっかりと仕事をこなす若きエースの活躍に期待したい。
▲大活躍の4番山口
ただ、この試合で中大は3つの失策。この失策が課題だと小泉監督は厳しい言葉を漏らした。準々決勝の相手は昨年中大が関東大会で敗れた早大を破った東海大。勢いのある相手にどう打ち勝つか。次の試合も目が離せない。
◆試合結果◆
○中大 9x-2日体大● (8回コールド)
チーム 123 456 78=計
日体大 000 010 10=2
中 大 120 300 02x=9
(記事・写真:浅野詩多)
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