2025年5月18日 神奈川県・日体大健志台キャンパスラグビー場
関東大学春季交流大会の開幕戦を白星で飾った中大は、初戦からフォワードに主将の百瀬祐(理工4)と鈴木敦士、バックスに久保田泰綺を起用し、連勝を目指して臨んだ。
〈前半〉
前半10分、スクラムから相手の反則を誘い、敵陣30メートル付近でペナルティを獲得。先制点を狙う中大はショットを選択し、久保田がこれを決めて3点を先取した。
▲安定感のあるキックをみせる久保田
前半20分には日体大にトライを許し、逆転されたものの、直後の23分、ハーフウェーライン中央付近から右に展開。日体大ディフェンスのギャップを突いて大きくゲインする。一度タックルで止められるも、再び中央付近から左へとボールをつなぎ、迫中一斗(文3)がトライを奪取。久保田のコンバージョンキックも成功し、7点を追加して逆転に成功した。
▲持ち前の脚力でトライを奪った迫中
さらに点差を広げたい中大は、敵陣でのスクラムから再び相手の反則を誘発。素早くリスタートし、百瀬がトライを挙げる。コンバージョンキックも久保田が確実に沈め、前半を17-5とリードして折り返した。
▲拳を突き上げる百瀬
〈後半〉
中大は堂薗昂修(法4)がイエローカードを出され一時退場し、日体大に数的有利な状況を与えてしまう。失点したくない中大であったが、後半7分、スクラムから押し込まれてトライを許してしまった。取り返したい中大は、後半10分、敵陣40m付近でペナルティを獲得し、ショットを選択。しかし、久保田がキックに失敗し、なかなか波に乗れない。ここで中大に勢いをもたらしたのは須田龍之介(法3)。ラインアウトからボールを得ると、ゴールラインまで走り抜けた。
▲前進する須田
日体大はすぐに反撃するが、中大も負けじと応戦する。後半26分川口翔大(法2)、徳山昇真が攻撃の起点となり、島﨑聖弥(経3)がビッグゲイン。島﨑からオフロードパスを受けた須田が再び得点した。初戦で高いキック成功率を誇った西本壮(経2)がキックに成功し、7点を獲得する。その後、中大は3度のピンチに襲われるも、ぎりぎりのところで防ぎ、見事「勝ちきった」。
▲キックに成功する西本
初戦で課題に挙げたペナルティの多さは成長途上であるが、狙い通りバックスで得点して勝利した中大。次戦までの準備期間が短い中、どれだけ課題を改善できるか注目したい。
◆試合結果◆
○中大 31(17-5、14-12)17 日体大●
◆コメント◆
選手名:畔地毅(総4)、西本壮(経2)
ー今日の試合を振り返ってよかったことは
畔地
序盤、中盤と結構苦しい場面が続いてたんですけど、チームの目標として勝ちきるっていうのがあったので、最後の最後まですごく勝ちきれたっていうのはとてもよかったなっていうふうに思います。
西本
長い間試合が試合がなかったんですけど、しっかりと全員で勝ちきることできたので、それがよかったと思います。
ー長い間試合がなかったが、実際どのような練習や準備をしてこの試合に臨んだか
畔地
特別なことはあまりやってなくて、本当に今までやってきた基礎的なことをずっと積み重ねてって、サインプレーとか合わせるのはもちろんなんですけど、細かいとこ突き詰めてやってきましたね。
西本
バックスもベーシックのところにこだわって、特別なことは準備してないんですけども、その精度とか基礎的な部分に力を入れて、この3週間練習してきました。
ー今日の試合で出た課題は
畔地
勝ちきれたことはいいことなんですけど、やっぱりミスとかペナルティーっていうのが今日の試合多かったなっていうところがあるので、そういうところをなくしていかないと今後の試合はもっと厳しくなってくると思うので、そういうとこはなくしていきたいなというふうに思ってます。
西本
僕もミスの部分なんですけど、それプラスでレフェリーとのコミュニケーションって部分が全員でコミットできてたかって言われたらできてなかったので、その部分をしっかりキャプテン通じてコミュニケーション取れたら良かったなと思います。
ー次戦は1週間後と短い期間だが、どのような準備をして実戦に臨みたいか
畔地
本当に特別なことはなく、基礎的なことから今までやってきたことをどれだけ突き詰められるかっていうのがやっぱり大事になってくると思うので、そういうとこを大事にしていきたいなというふうに思ってます。
西本
バックスで取りきるってところに僕らは力を入れてるので、セットプレーの精度の部分、今日もミスがあったので、そこにもう1回力を入れてこの1週間準備していきたいなと思います。
(記事・写真:野田将吾、福田菜緒)
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