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インカレ王者下し5連勝! 優勝まであと一つ―関東大学アイスホッケーリーグ戦 対東洋大

11月29日 ダイドードリンコアイスアリーナ

開幕から4連勝と好調が続く中大は、昨年度インカレ王者・東洋大との一戦を迎えた。全勝対決となった今試合。負ければ東洋大の優勝が決まるという大一番だったが、開始直後に先制点を決めると、第2ピリオドでは一気に3点を追加。終始落ち着いた攻めとキーパー館田卓(総4)の好セーブで相手の猛攻を振りきり、4-1で白星を獲得。目標の優勝まであと一つに迫った。

▲先制点を決めた小原匠磨(総3)

 

〈第1ピリオド〉

両チーム円陣を組み、声援が飛び交う中で始まった第1ピリオド。開始2分、先制したのは中大だった。パワープレー開始直後に長岡翼(経3)がゴール前へパスをすると、最後は小原が合わせシュート。放ったパックは綺麗に吸い込まれ、幸先の良いスタートを切る。しかし開始7分、相手に追いつかれると試合は振り出しに戻る。なんとか追加得点を挙げたい中大だったが、相手の猛攻で守り中心となる。しかし「思っていた通りの試合展開」(八戸了監督)と練習から対策してきた守備力を存分に発揮。このピリオドだけでも相手のシュート数は19に及んだが、キーパー館田の好セーブが光り1-1で終えた。

 

〈第2ピリオド〉

第2ピリオド開始1分。パワープレーの中で攻めに転じた中大は、米山幸希(法2)からのロングパスを宮本明朗(総4)がつなぎ最後は矢島翔吾(総3)がゴール。再び勝ち越しに成功する。勢いに乗った中大は、その後も徳光陸(文4)主将が3点目を献上し徐々に差を広げていく。一方、優勝がかかる東洋大は焦りからかペナルティーを連発。こうした事態にも「気持ちのコントロールができた」(小原)という中大陣は、宮本明朗(総4)がダメ押しの4点目を決め、5対3の数的優位をものにする。「相手のフラストレーションをためるような戦いを意識していて、それ通りにはまってくれた」(徳光主将)と話すように、激しい攻防戦にも冷静さを失わず4-1までリードを広げた。

▲勝ち越しの2点目を決めた矢島(写真中央)

 

〈第3ピリオド〉

勝負を決する第3ピリオド。このまま勝利に突き進みたい中大だったが、序盤から同時に2人ペナルティが出るなどキルプレーが続いた。それでも相手の攻撃には「予想した上で練習できていたので、いつもよりはシュートを打たれていない」(矢島)と、得点のチャンスを与えない。インカレ覇者を相手にリードを守りきった中大は、4-1で勝利。最終戦に優勝への望みをつなげた。

▲3点目を決めハイタッチする徳光主将(背番号18)

 

試合後、八戸監督は「やるべきことをしっかりできていて、勝つ試合ってこういうゲーム」と笑顔で振り返った。

1週間を切った次戦は、今季最終戦となる。勝てば優勝が決まる大一番。それとともにチームをけん引してきた4年生にとっては最後の試合だ。「チームとして戦うことを自分たちが意識できれば、間違いなく勝てる」(徳光主将)。チーム全員の総力を挙げて残り一戦も戦う。

 

◆大会結果◆

〇中大4(1-1,3-0,0-0)1東洋大●

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部