5月24日~6月9日 大宮けんぽグラウンド他
コロナ禍の影響で例年よりも、およそ1か月遅れで開幕した本大会。中大からはシングルス5名、ダブルス3ペアが本選に出場し、8月に行われる全日本インカレへの切符を懸けた大会が幕を開けた
シングルスでは池田悠人(文4)が初戦、2回戦といずれも第1セットを先取され、ファイナルセットまでもつれ込
▲粘り強いプレーを見せた池田
池田の力闘に触発されるかのように、下級生も奮闘を見せる。2回戦をストレート勝ちした清水盾伎(法3)は、迎えた3回戦で本選第2シードの丹下(早大)と対戦。
シングルスでは池田、清水盾がラストチャンスとなるコンソレーション(敗者復活戦)に回った。合計3試合のうち1勝でもすれば本選出場決定という勝ち抜け形式。両者ともに第1試合を落とす苦しい展開となったが、他のコンソレーション出場選手が怪我で棄権したことで、シングルスのコンソレーションは終了。思いがけない形ではあったがシングルスでは池田、清水盾の2名が本選出場を決めた。
ダブルスは3ペアが出場。昨年は全組が初戦敗退と不本意な結果に終わったものの、今回は全ペアが初戦突破。その中でも本大会屈指の激戦となったのが清水盾・井上隆也(商3)ペアのダブルス2回戦、第1シードの畠山・増田ペア(早大)との一戦だ。序盤から激しい攻防が続き、5-7で第1セットを落としてリードを許す立ち上がりに。続く第2セットも両者一歩も譲らぬままタイブレークに突入。最終的に第2セットを取り返して迎えた運命の第3セット。季節外れの猛暑という厳しい状況下でボールを打つ音と掛け声が響くグラウンド。遂に迎えた決着の刻、最後に笑ったのは清水盾・井上ペアだった。死闘の果てに見事な逆転勝利を収めた二人は会場を大いに沸かせた。しかし、続く3回戦は激闘の疲労もあってか無念のストレート負け。コンソレーションへ望みをつないだ。
▲息の合ったコンビネーションで会場を沸かせた清水盾と井上
しかし、連戦による疲労やコートの違いなどから本調子を出せず、2試合を落として迎えたコンソレーション最終試合。勝てば本選出場、負けた場合は予選スタートという状況下であったが、「結果がどうであれ今日が大会最後の日だったので、緊張感なくプレーに臨めた」と両名が語ったように、だ序盤から安定したプレーを発揮して第1セットを先取。第2セットもサービスエースを3度決めるなど終始主導権を渡さないまま試合終了。清水盾・井上ペアがインカレ本選出場を決めた。
▲最終戦に勝利して、満足げな表情を浮かべる清水盾と井上
今大会を振り返って、月村コーチは「対外試合ができなくて試合の緊張感などをイメージしにくい部分がある中で選手たちはいいプレーをしていたので収穫のある大会だった」と語ったように、貴重な実戦機会でのは選手たちを勢いづかせたに違いない。夏のインカレでも勢いそのままに更なる飛躍を遂げることに期待したい。
◆試合結果◆
▼シングルス1回戦
◯池田2-1八郷(駒大)●
(5-7、6-1、10-7)
▼シングルス2回戦
◯池田2-1町田(明大)●
(3-6、6ー4、10-8)
◯清水盾2-0新井(法大)●
(6-3 6-1)
●清水一0-2渡部(早大)◯
(1-6、5-7)
●石井涼太(法2)0-2藤川(筑大)◯
(6-7、2-6)
●星木昇(法4)0-2高木(慶大)◯
(0-6、1-6)
▼シングルス3回戦
●池田0-2白藤(慶大)◯
(1-6、4-6)
●清水盾1-2丹下(早大)◯
(7-5、4-6、7-10)
▼シングルス インカレ決めコンソレーション1回戦
●池田0-2天崎(日大)◯
(2-4、0ー4)
●清水盾1-2高木(慶大)◯
(4-2、2ー4、6-10)
▼ダブルス1回戦
◯池田・清水一2ー0青木・山内(日大)●
(7-5 6-3)
◯清水盾・井上2ー0本村・伊達(日大)●
(6-3 6-4)
◯石井・間仲啓(法2)2ー0相原・石関(東国大)●
(6-3 6-2)
▼ダブルス2回戦
●石井・間仲0ー2吉田・小高(駒大)◯
(1ー6、2-6)
●池田・清水一0ー2佐々木・成(慶大)◯
(6-7(6)、2-6)
▼ダブルス3回戦
●清水盾・井上0ー2 吉田・小高(駒大)◯
(1ー6、3-6)
▼ダブルス インカレ決めコンソレーション1回戦
●清水盾・井上0ー2田形・中村(筑大)◯
(3ー5、0ー4)
▼ダブルス インカレ決めコンソレーション2回戦
●清水盾・井上隆也(商3)1ー2目黒・濱口(亜大)◯
(0ー4、5ー4、3ー10)
▼ダブルス インカレ決めコンソレーション3回戦
◯清水盾・井上2ー0伊藤・赤西(慶大)●
(4ー2、4ー2)
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部