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善戦するも涙の惜敗 三冠の夢散るー全日本バレーボール大学男子選手権大会 対専大

2024年11月28日 東京体育館

スタメン(サーブローテーション順)
1 OH 柿崎晃 (商4)
2 MB 澤田晶(総4)
27 OH 尾藤大輝 (経1)
18 OH 舛本颯真 (総2)
4 MB 山根大幸 (商4)
5 S 村上連 (経4)
20 L 土井柊汰 (文2)
12 L 山田凛玖 (商3)

 

高校時代、バレーボール部員なら誰もが目指し憧れた舞台・東京体育館で行われたインカレ3日目。相対するのは、春リーグで中大に唯一黒星をつけたオリンピアン・甲斐優斗擁する専大。ファイナルセットのデュースまでもつれ込む大接戦となるも、日本一、三冠を達成するための大きな山を越えることができず、中大は無念のベスト16でインカレの舞台から姿を消した。

 

第1セット序盤、山根の強烈なセンター攻撃で中大の攻撃が始まった。相手のエース甲斐の強烈なスパイクと中大のスパイカー達の点の取り合いが続く。しかし、中盤に中大のミスが連続し3点のビハインドで試合が進む。キャプテン柿崎がここぞの場面で点をとるが巻き返せず第1セットを落とす。

続く第2セット、1セット目に続き流れは専大がつかむ。中大はなかなかスパイクを決め切ることができない状況となる。相手の高いブロックに苦戦しながらも舛本のキレのあるスパイクと尾藤のライトからのインナーを狙ったスパイクで食らいつく。第2セット終盤、山﨑真裕(総4)がこれまで止められなかった甲斐のスパイクをシャット。その後また山﨑がブロックをよく見たフェイントを決める。しかし、専大の流れを切れず第2セットも落とす。

▲新しくなった横断幕を背に円陣を組む選手たち

2セットを先取されもう後がない第3セット。途中2点差をつけられるも山根の速攻や下級生の攻撃で同点に追いつくと、そこから一進一退の攻防が続く。柿崎の一打で逆転に成功すると、二大エースの尾藤と舛本が得点を重ね2点差をつける。24ー22で迎えたセットポイントで専大はエース・甲斐にボールを託すも、それを山根がブロック。ここまで止められなかった大エースをドシャットで倒し、素晴らしい形でこのセットをもぎ取った。

▲ドシャットを決め雄叫びをあげる山根

第3セットをもぎ取り、良い流れに乗る中迎えた第4セット。またも専大のエース・甲斐に尾藤がドシャットを浴びせ、勢いを持ってくる大きな1点を決めると、一気に5連続得点に成功。その後も順調に得点を重ねる。ミスや専大の強力なサイドにより一時1点差まで迫られるも、このセットも取り返しセットカウントは2−2に。見事フルセットまで持ち込んだ。

▲ガッツポーズをする村上と尾藤

1、2セットを先取されるも春リーグ、東日本インカレの王者としての意地を見せ、持ち込んだファイナルセット。チーム席、リザーブからは選手たちを信じ、鼓舞する様々な声援が響く中、主将・柿崎のサーブからこのセットは始まった。点を奪い、奪われのシーソーゲームを先に抜け出したのは中大。山根のクイックが決まると、エースの舛本がサービスエースを決め、ここで4連続得点を決める。しかし、相手のサービスエースにより2点差を巻き返され同点になると、またも大接戦の攻防が繰り広げられカウントは14ー14に。ブロックや尾藤、舛本アタックのアタックが光るも柿崎を吹き飛ばすほどの強力なサービスエースを甲斐に決められてしまう。なんとか持ち堪えたい場面だったが、サイドアタックをブロックしたボールはコート外、選手の後方で地面に落ちた。粘りと意地を見せた中大だったが、16ー18で最後のセットを手にすることができなかった。

▲惜敗し涙を流す選手たち

4冠を目指して走り抜けた今年の中大バレー部。最後まで諦めずに全力で戦う勇姿を見せてくれた彼らにおきな拍手を送りたい。ここで終わってしまった悔しさは必ず糧になり、中大がまたこの舞台でリベンジを果たしてくれることを願うばかりだ。

◆試合結果◆

●中大2-3専大○

(記事:加清容子、浅野詩多 写真:浅野詩多)

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