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小野寺ベスト8!女子も4年生が躍動ー第87回全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)シングルス

2021年10月29~31日 所沢市民体育館

卓球大学個人日本一を決める今大会のシングルス部門。8月に男女ともに主将が交代し新体制となって臨む。ほとんどの4年生が実質的に最後の大会となるため、一層負けられない戦いとなった。男女ともに持てる実力のすべてを出し切り、有終の美を飾りたい。

男子シングルスは9名が出場した。4回戦で惜しくも敗退してしまった吉田俊暢(文4)は今回の大会全体を「3回戦でダブルスの優勝選手の宮本選手(愛工大)に勝てたのは自信になりました。4回戦で対戦した宇田選手(明大)は全日本でも優勝しているすごい選手なんですけど、特に前半思っていた以上に互角に戦えていたので相手を格上に見すぎたのが敗因かなと思います」と振り返った。4回戦まで進出した吉田

今回唯一ベスト8まで残った小野寺翔平(法3)、今回の大会は優勝だけを目標にして日々厳しい練習をこなしてきた。準々決勝は横谷(愛工大)にセットカウント2-4で敗れたが、「スコア以上に実力差を感じた」という。フルセットまでもつれる接戦となった蛭田(専大)との5回戦については「3-0という大きくリードした状態だと攻撃の選択肢に迷ってしまい、追い上げられて厳しい戦いになってしまった」と振り返った。常に緊迫していた5回戦、勝利の瞬間全身の力が抜けてラケットも手から落ちてしまったという小野寺、全身鳥肌が立って初めての感覚だったという。今回の悔しさを糧に全日本選手権でのベスト16入りを目指す。5回戦での熱戦を制し、ベスト8の結果を収めた小野寺

女子シングルスは11名が出場したが、今大会では4年生の活躍が顕著だった。竹内嘉菜(法4)は2回戦で自らと同じ戦型のカットマンと対戦。息をのむような長いラリーが続き、最終ゲームまでもつれる激戦となったものの最後は粘りを見せて3-2で勝利を手にした。勢いそのまま3回戦も突破し、4回戦はダブルス優勝者の出澤(専大)相手に0-3から2ゲーム巻き返す追い上げを見せるもあと一歩及ばず敗戦。竹内は「卓球に打ち込めた4年間だった。最後に負けてしまったが楽しんで試合ができたので悔いはない」と自らを振り返った。▲カットマンとして4回戦まで進出した竹内

同じく4年の中村貴莉(文4)は危なげなく2,3回戦を突破し、迎えた4回戦。序盤から競った展開が続くものの、ゲームをものにすることができず3ゲーム連続で相手に取られる苦しい展開を迎えた。意地を見せて1ゲーム返したが、最後は及ばず1-4で敗戦。「コロナ禍でこのような大会を開いてくださったことに感謝している。負けてしまったが最後の大会を楽しめたので満足」と振り返った。バックハンドでラリーをする中村

女子シングルスで中大一の成績を収めたのが、大学卓球だけでなくTリーグにも活躍の場を広げる梅村優香(文4)だ。2回戦で3-0、3回戦で3-1と相手を寄せ付けない卓球で勝ち進み、迎えた4回戦。序盤から主導権を握り、自分のペースで試合を進めることに成功した梅村は、終盤の競り合いも制し4-2で勝利。ベスト16に進出した。5回戦では同じくTリーグで活躍する岡田(愛工大)との対戦となったが、相手の攻めに苦しみ3ゲーム連続で落としてしまう。あとがなくなった梅村は4ゲーム目は何とか取り返したものの、5ゲーム目を落としまい敗戦。5回戦での敗退という結果に「学生として最後の試合だったので結果に満足はしていない。社会人ではもっといい結果を残せるように頑張りたい」と悔しさをにじませた。▲4回戦に勝利し、ベスト16に進出した梅村

男子では小野寺のベスト8、女子では梅村のベスト16が最高成績となった今大会のシングルス。ほとんどの4年生が学生としての最後の大会であったが、試合後の取材で次世代への期待を口にしたのが印象的であった。男女ともに下の世代が力をつけてきており、来年度はさらなる好成績に期待できるだろう。4年生はコロナ禍で大会が相次いで中止になるなど苦労も多かった学年ではあるが、新たなステージでの活躍に期待したい。

 

 

◆大会結果◆

<男子>

ベスト8=小野寺翔平(法3)

4回戦敗退=浅津碧利(文3)、吉田俊暢(文4)

3回戦敗退=菊地慎人(文2)、太田輝(経4)、橋本一輝主将(文3)、柏友貴(法4)

2回戦敗退=坂田修(経2)、佐藤功志郎(文3)

<女子>

5回戦敗退=梅村優香(文4)

4回戦敗退=竹内嘉菜(法4)、中村貴莉(文4)

3回戦敗退=藤田奈子(文2)、青木千佳主将(法3)、工藤夢(文2)、高橋あかり(文1)、川北ほのか(経1)

2回戦敗退=藤森友菜(文2)、大川千尋(文3)、伊藤佑希子(文3)

(記事:今諒平、小野祐司、写真:小野祐司)