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7戦全勝で春季リーグ連覇!工藤主将「みんながMVPだと思う」ー春季関東学生女子卓球春季リーグ戦

関東学生卓球春季リーグ戦2023年5月10日~12日 20、21日 所沢市民体育館、代々木第2体育館

女子卓球部が春季関東学生卓球1部リーグ戦連覇を果たした。昨年から主戦で活躍してきた工藤夢(文4)主将、枝廣愛(文2)がチームをけん引。最優秀新人賞を獲得した武山華子(文1)をはじめとした新戦力の奮闘も光り、見事に全勝での優勝を飾った。表彰式後、笑顔を見せる選手たち

初戦の相手は東洋大。1番手で登場した枝廣がストレートで勝利するも、続く2、3戦目は連敗し追いかける状況に。それでもここから動じないのが今年の強さだった。ダブルスでの4戦目、工藤、枝廣ペアが盤石の試合運びで勝ちきると勢いそのままに川北帆香(経3)、藤田奈子(文4)も連勝し、4ー2で大事な初戦を制した。続く東京富士大学との第2戦、大正大学との第3戦をいずれも4ー1で勝利。連戦の中でも疲れの色を見せず、終始優位に試合を進め、開幕3連勝とした。
女子殊勲賞に輝いた枝廣

優勝を目指し一丸となって戦う中大。その機運をさらに高めたのがルーキーの活躍だった。日本大学との第4戦、1番手で登場した武山華子(文1)が緊張感を全く感じさせない力強いプレースタイルを武器に先陣を切ると、上級生も呼応するように持ち味を発揮し、4ー0で勝利。同日に行われた第5戦も4ー1で日体大を下し、5勝0敗で残る2試合に臨む形となった。武山は「後半に強い先輩方がたくさんいるからって思ってやりやすくて思い切ってできました」と話し、安堵の表情を見せた。リーグ戦全勝で最優秀新人賞を獲得した武山

優勝の2文字が見えてきた第6戦、相手は中大と同じくここまで全勝で進める専大。中大は勝てばリーグ優勝が決まる試合となった。1番手は枝廣が登場。「対策も考えてやったつもりだったんですけど全然相手の方が強くて歯が立たなかった」と出澤(専大)に敗れてしまう。それでもチームに焦りの様子は無く、2番手の高橋あかり(文3)が「みんなの声や顔を見て冷静になってやろうと思えた」と語ったとおりに勝利し振り出しに戻すと、続く武山がストレートで制し、工藤、枝廣ペアも「苦しい展開もあったが、戦術転換が早い段階でできたのでいつもよりコミュニケーションがとれた」と激戦をものにした。3ー1で迎えた5戦目、ここも厳しい試合にはなったがキャプテン工藤が踏ん張り勝利をつかんだ。この瞬間に中大の春季リーグ連覇が決定した。歓喜の中でも選手たちは全勝優勝に強いこだわりを持つ様子で、翌日に控える最終戦に気持ちを向けていた。チームを支えたキャプテン工藤

最終戦の相手は早大。1試合目は落とすも続く枝廣がストレートで勝利、3番手の武山も2ゲームを先取される展開から逆転勝利を果たすなど好調を維持し、最終的には4ー2で見事に目標の全勝優勝を達成した。試合後、キャプテンとしてチームを支えた工藤は「正直優勝できる力があることは分かっていたが、その中でも受け身にならず相手に向かっていけたことが良かった。枝廣も常に前半で相手のエースと戦ったり、武山も全勝で1年生なのに頼もしい。本当にみんながMVPだと思います」とチーム全員の活躍を称えた。全勝優勝を決め、ハイタッチを交わす矢島監督と工藤

結果としては1年前と同じ全勝優勝だが、今年はさらに余力を感じさせる内容だった。チーム全体が日本一への意識を強く持っている様子もうかがえた。矢島監督は「リーグ戦は独特の緊張感があるので、どれだけ自分のパフォーマンスが出せるかが大事になってくる。主力以外の選手が頑張ってくれて、勝率が上がることも実感できた。去年はインカレと秋に失速してしまったので同じことを踏まないように、日本一になれるチームだと思っていますしここを通過点としてもう一歩、その先を目指してやっていきたいと思いますね」目標の全国制覇を実現するため、彼女たちは確かな成長を遂げ、着実に歩みを進めている。

◆試合結果◆
1試合目〇中大 4-2 東洋大●
2試合目〇中大 4-1 東京富士大●
3試合目〇中大 4-1 大正大●
4試合目〇中大 4-0 日本大●
5試合目〇中大 4-1 日体大●
6試合目〇中大 4-1 専大●
7試合目〇中大 4-1 早大●

(記事:志水恒太、写真:志水恒太、小野祐司)

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