9月1日 代々木第二体育館
秋季リーグ戦が開幕。女子は筑波大、男子は明大との初戦を迎えた。
女子の筑波大との一戦。1番手では武山華子(文1)が登場。第1セット序盤から6点を連続で奪うと、その後もリードを相手に渡さずにこのセットをものにした。第2セットでも勢いそのままに攻めの姿勢を崩さない武山。一時同点となるも、その後リードを広げていき2セット目も勝利した。第3セット、一気に6点を奪い相手を寄せつけないプレーを見せる。しかしタイムアウトを境に一気に相手が武山に並ぶと、互角の戦いを繰り広げデュースに持ち込まれるも14点目を奪った武山が勝利。3ー0で最初のゲームを勝利し、中大に流れを呼んだ。
2番手を任されたのはエース枝廣愛(商2)。対する筑波大・青井さくらは、1年生ながら関東学生新人戦で優勝、関東学生選手権では枝廣に勝利し、その後の決勝で中大主将・工藤夢(文4)を下して優勝している。第1セット序盤は互角の戦いが続くも中盤、枝廣が4点を連続で奪い相手を引き離す。その後、青井に連続得点を許す場面があったが、このセットを冷静に取り切った。第2セットも一進一退の攻防が続くも、中盤一気に枝廣がリードを広げると、勢いそのままにこのセットを奪う。第3セット序盤はシーソーゲームを繰り広げるも、青井の攻めのプレーを前に苦戦。5ー11でこのセットを落とした。第4セット、枝廣ペースで試合が進行するも、10ー4からデュースに持ち込まれる苦しい展開となる。しかし粘った枝廣がこのセットをものにし3ー1で勝利。リベンジを果たした。
3番手で登場した藤田奈子(文4)は、第1セットのシーソーゲームを制すと、その後2セットを危なげなく奪い、ストレートで安定した勝利を見せた。続くダブルスでは工藤・枝廣ペアが一切相手を寄せ付けず圧倒。3セットを連続で奪い勝利し、4ー0とストレートで筑波大を下した。
試合後、工藤は「今は正直言うと4ー0で勝てたことがちょっと驚いている」と振り返った。その後に続けた「個人個人が『私が取るんだ』っていう思いが試合を見ていて強く見えた」という言葉のように、出場した選手それぞれが全力を出し切ってつかんだ勝利と言えるだろう。
明日は大正大学を相手に迎える。工藤は「一人ひとりの気持ちが緩むことなく試合に臨めればと思います」と意気込んだ。
○中大4-0筑波大●
武山華子(文1)3-0梅木
枝廣愛(商2)3-1青井
藤田奈子(文4)3-0上澤
工藤夢(文4)・枝廣3-0直江・青井
▲関東学生選手権のリベンジを果たした枝廣
男子は強豪・明大との一戦。1番手で登場した前出陸杜(商1)は明大のエース宇田幸矢に挑んだ。第1セットで11ー9の競り合いを奪うと「精神的に優位に立てた」と語ったように、第2以降、取って取られの展開でセットカウント2ー2に持ち込まれるも最終セット、序盤から3点を連続で奪いリードした前出が、冷静にその後も宇田に流れを渡さず11ー5で取り切り見事勝利を収めた。
2番手では谷本凌(文2)が明大の宮川を前に苦戦。奮闘を見せるも宮川のペースで進む試合展開に流れをつかめずストレート負けを喫した。3戦目では道廣晴貴(文1) が第2セットを終えたところで途中棄権する形となり1ー2となる。ダブルスでは米倉勝(文3)・小松隼大(文3)ペアが第2セットでデュースに持ち込み粘りを見せるも取り切れず0ー3で敗れた。5番手では主将・坂田修(経4)が登場。第1セットを落とした後の第2セットでは16ー14と競った試合をものにしセットカウント1ー1に持ち込むも、勢いに乗れずその後2セットを立て続けに落とし1ー3で試合終了。1戦目で前出が劇的勝利を見せるも、その後は厳しい場面が続き1ー4と中大敗戦の結果に終わった。
世界の舞台でも活躍する宇田に勝利した前出。宇田について「実績とか実力とかでは全然格上」としながらも「リーグ戦の舞台では相手もやはり緊張するし、格下の自分でもどこかでチャンスが回ってくる」と諦めず機会を狙っていた。勝因については「挑戦者という形で向かっていけたので、そこが気持ちの面でも、技術的にも良かった」と分析している。
▲自身のプレーを「最後1点勝つまで気を抜かず目の前の1本を集中」と語った前出
明日、男子は筑波大と対戦する。秋リーグ初戦は悔しい結果に終わったが、この敗戦を糧に中大一丸となって戦いに挑む姿に期待したい。
●中大1-4明大○
前出陸杜(商1)3-2宇田
谷本凌(文2)0-3宮川
道廣晴貴(文1)0-3手塚
米倉勝(文3)・小松隼大(文3)0-3宇田・松田
坂田修(経4)1-3松田
〈記事・桑沢拓徒 写真・桑沢拓徒、功刀萌恵〉