9月4日 港区スポーツセンター
「今度こそ優勝したいね」。チームの指揮官は前だけを見つめてそう言った。春リーグは宿敵・早大に敗北し2位、7月のインカレではベスト4と「優勝」の二文字にあと一歩届かないのが今年の中大の状況だ。そんな中、迎えた秋リーグ初戦の相手は日体大。4-0のストレート勝利で幸先のいいスタートを切った。
▲学生最後のリーグ戦を迎えた森田主将
秋リーグ第1戦の先陣を切ったのは主将の森田彩音(法4)だ。森田は第1ゲームを先取し、勢いに乗りたいところだったが、続く2ゲーム目を僅差で落としてしまう。しかし、その後の2ゲームを着実にものにした森田は3-1で勝利を収めた。
第2シングルスには瀬山咲希(文4)が出場。瀬山も森田と同様にこれが最後のリーグ戦となる。瀬山は2ゲーム目を奪われたものの、安定したプレーと持ち前の粘りで得点を重ねていった。こうして、3-1のカウントで勝利した瀬山は後続への流れを作った。
▲矢島監督からの期待を背負う梅村(左)と森田主将(右)
団体戦の鍵でもあるダブルスには森田と梅村優香(文2)のペアが挑んだ。両チームの総得点が30点にも上る激戦の第1ゲームを制した森田と梅村だったが、その後はなかなか流れに乗り切ることができず、スコアとは裏腹に苦しむ場面も見られた。「ダブルスはちょっともたついてしまった。これから調整したい」と矢島監督。しかし、課題を残したものの3-1で白星を飾った二人。これからの戦いを通してどのように課題を修正していくかが重要になりそうだ。
▲今回リーグ戦デビューとなった竹内
第3シングルスは今回が初めてのリーグ戦となる竹内嘉菜(法2)に託された。竹内はこれまで出場機会に恵まれなかったが、矢島監督が「しっかり準備ができた」と自信を持って送り出した。「リーグ戦は初めてだったけど、4年生が頼りになるので楽しめた」と竹内は4-0のストレート勝ちで堂々のデビュー戦となった。「もし次もリーグ戦に出れる機会があったらチームに貢献できるようにしたい」と竹内。今後は新戦力の活躍にも注目したい。
▲試合終了後、円になって笑顔を見せる選手たち
高い個々の技術と新戦力の台頭で開幕戦勝利を収めた中大。もちろん、目標は今回も『優勝』ただ一つだが、森田主将は「結果だけを追うと弱気になってしまう」と言う。「受け身ではなく向かっていく気持ちで」(矢島監督)。攻めの姿勢を大切に、チーム全員で実り多き秋を過ごしたい。
◆大会結果◆
〇中大4-0日体大●
〇森田主将3-1藤尾●
〇瀬山3-1後木●
〇森田・梅村組3-1藤尾・関口組●
〇竹内3-0高橋●
◆コメント◆
矢島監督
「来年を見据えて竹内をいつか使おうと思っていた。直前の合宿でもいい準備ができていたので今回初めてリーグ戦に起用した。森田は最後なのでエースとしてやってもらいたいね」
森田主将
「今日は4-0で勝ったけど、みんな気を引き締めてくじけずに試合ができて良かった。この秋は結果よりもまず一個ずつ自分のできることをやっていきたい」
竹内
「試合に勝てたのは自信につながった。これからリーグ戦に出れるかはわからないけど、可能性があったら自分なりに頑張りたい」
◆お知らせ◆
次戦は9月5日、今回と同様に港区スポーツセンターで筑波大、日本大との戦いに臨みます。競技開始は10時30分の予定です
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部