10月17・18日 駒沢体育館
上半身のみを攻めることができるレスリングのグレコローマンスタイル。その大学日本一を決める大会が今回行われた。1つの階級につき出場できるのは各大学1人のみという条件のなか、中大からは5人が入賞を果たし、大学対抗別順位も昨年を上回る7位入賞と健闘した。
▲3位入賞を果たし天皇杯出場権も獲得した宮川哲也(文3)
77㌔級の宮川は1回戦でフォール負けを喫したが、相手が決勝まで進出したため、敗者復活2回戦へと回った。「気持ちを切り替えて頑張った。」との言葉通り、序盤から果敢に相手を攻める。自身が得意技と語る一本背負いを含め着実に加点し、8ー0でテクニカルフォール勝ち。続く3位決定戦は不戦勝となり銅メダルを獲得した。「幼稚園の頃からレスリングを続けてきて、(今まで)入賞したことがなかった。腐らずにやってきて本当によかった。」と試合後、喜びをかみしめていた。
▲相手の様子をうかがう八木海里(理工3)
82㌔級の八木は予備戦でテクニカルフォール勝ちをするが2回戦では反対にテクニカルフォール負け。メダルを懸けた3位決定戦は相手を場外に押し出し1点を先制と思われたが、相手側がチャレンジを要求。その結果判定が覆り八木の得点は認められず。相手がチャレンジ成功で1点を先制した。しかし負けずに相手を背中から倒し4点を獲得して逆転。リードを守りきり茨城国体に続いて3位となった。優勝を目指していたため3位という結果には満足のいかない様子。不屈の精神で次回以降の大会に臨む。
▲記念撮影に応じる今大会に出場した選手とスタッフ
銅メダル2人の他にも60㌔級の椎葉桂己(法3)、97㌔級の安齋勇馬(文2)、今回130㌔級に挑戦した山中彬(経3)の3人が5位に入賞。大学対抗別得点も昨年は10位だったが今年は7位入賞と漸進し、山本監督も「上出来」と高評価だった。ここまでリーグ戦、今大会と昨年を上回る成績を残している中大。今年最後の団体戦である全日本大学選手権でも好成績を収めたい。
◆大会結果◆
60㌔級
1回戦
〇椎葉桂己(法3)14-5田下(東洋大)● ※フォール勝ち
2回戦
●椎葉4-10矢部(日体大)〇 ※フォール負け
敗者復活2回戦
〇椎葉8-0岩永(神奈川大)● ※テクニカルフォール勝ち
3位決定戦
●椎葉0-8藤波(専大)◯ ※テクニカルフォール負け
→5位
63㌔級
予備戦
●江田健二郎(文3)1-10石川(拓大)〇 ※テクニカルフォール負け
67㌔級
1回戦
●石田稔貴(経3)7-8堤(日体大)〇
敗者復活2回戦
●石田1-10向井(徳山大)〇 ※テクニカルフォール負け
77㌔級
1回戦
●宮川哲也(文3)2-2藤田(日大)〇 ※フォール負け
敗者復活2回戦
〇宮川8-0杉原(帝塚山大)● ※テクニカルフォール勝ち
3位決定戦
〇宮川-田代(国士大)● ※不戦勝
→3位
82㌔級
1回戦
〇八木海里(理工3)9-1佐々木(明大)● ※テクニカルフォール勝ち
2回戦
●八木0-8山崎(九州共立大)〇 ※テクニカルフォール負け
3位決定戦
〇八木4-1奥井(国士大)●
→3位
87㌔級
予備戦
◯山根光司(法4)9-0伊藤(明大)● ※テクニカルフォール勝ち
1回戦
●山根0-8山崎(早大)◯ ※テクニカルフォール負け
敗者復活1回戦
●山根0-8松雪(専大)〇 ※テクニカルフォール負け
97㌔級
1回戦
◯安齋勇馬(文2)2-1垣内(徳山大)●
2回戦
●安齋0-8アビッド(日体大)◯ ※テクニカルフォール負け
3位決定戦
●安齋0-8石黒(日大)〇 ※テクニカルフォール負け
→5位
130㌔級
1回戦
〇山中彬(経3)5-2境(東洋大)●
2回戦
〇山中7-4鈴木(拓大)●
準決勝
●山中2-4井上(徳山大)〇
3位決定戦
●山中1-4冨栄(山梨学大)◯
→5位
◆お知らせ◆
次の大会は11月9・10日と2日間で行われる全日本大学選手権です。開催場所は鹿児島・日置市吹上浜公園体育館となっています。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部