2020年も残りわずか。今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、激動の1年となった。大学スポーツ界では夏以降、徐々に試合が再開。箱根駅伝も開催が決まり、本大会まで残り4日と迫っている。創部100周年を迎える中大陸上競技部。箱根号製作にあたり、5名のOBの方々から文面でメッセージを、田母神一喜さん(令2卒・現 阿見AC)には10月下旬に行われた東京陸協ミドルディスタンス・チャレンジにて直接メッセージを頂いた。今回は6名のOBの方々のメッセージをWEBにて掲載いたします。
大石港与さん(平23卒・現トヨタ自動車)
「中央大学陸上競技部、創部100年おめでとうございます。私も100年と言う歴史の中の一員でいられたことを嬉しく思います。100年と言う歴史と伝統は、皆さんの背中に重くのしかかるかもしれません。しかし、同時に誇りとなり、味方ともなってくれるものだと思います。中央大学の一員として箱根駅伝を走れること、箱根駅伝に関われることに誇りを持ち、苦しいときには伝統を力に変え、仲間と共に頑張ってください。目標が達成できることを祈って応援しています」
関口康平さん(平31卒・現YouTuber)
「伝統というのは形を変えず受け継ぐものではなく、革新を続けるからこそ、受け継がれてきたものだと思います。創部100年、伝統校の強みである革新で、この難局を乗り切り、創部200年目へ襷を繋いでいきましょう」
▲2年前、主将として部をまとめた関口さん
中山顕さん(平31卒・現Honda)
「今年は28分台10人と自分が在籍していた時と比べ、大幅に戦力が充実しており、とても楽しみにしています。下級生の勢いと、上級生の安定感ある走りで、9年ぶりのシード権獲得。目標の3位以内を期待してます。名門復活への大きな1歩を踏み出してください。箱根駅伝は緊張すると思いますが、多くても4回しか走れない限りある舞台。とにかく後悔ないよう全力で楽しんで!!当日はテレビの前から応援してます。ファイト中大!」
堀尾謙介さん(平31卒・現トヨタ自動車)
「中央大学陸上競技部、100周年おめでとうございます。100周年と言う節目ということで色々プレッシャーなどあると思います。箱根駅伝に向けて気負わず練習を積み、1月2日、3日ゴールした時に笑顔で終われるように頑張ってください。また、中央大学のユニフォームを着て走ることに誇りを持ち、走る一人一人の選手が力を100%出せることを祈っています。頑張ってください」
舟津彰馬さん(令2卒・現 九電工)
「創部100周年おめでとうございます。受け継がれてきた伝統の中で個々が責任を果たすことはとても大変なことです。しかし、それを力に変えてこそ伝統であり、選手としての責任であると思います。本戦では昨今の厳しい状況の中で走らせていただけることに感謝し、その中で力を最大限に発揮してシード権、それ以上の結果を出せるように頑張ってください。改めまして中央大学陸上部創部100周年おめでとうございます。また新たな伝統を作っていってください」
▲昨年チームを引っ張った舟津さん(左)と田母神さん(右)
田母神さん
――創部100年目を迎える中大陸上部ですが、OBとして今年1年どのように見ていましたか
「そうですね。短距離ブロックに関しては金子(魅玖人・商1)が素晴らしいルーキーとして入ってきてくれまして、また吉居(大和・法1)もですね。1年生が2人目立っているなと今シーズン見てて思ってたんですけど、今年創部100年ということで、特に箱根駅伝の予選会も順調にいってましたので、今年こそ去年なし得なかったシード権ですね。箱根駅伝3番以内という目標も立てていると思うので、それに向かって全力で頑張って貰いたいなと思います」
――先程挙がったルーキー以外に期待の選手がいれば教えてください
「4年生ですね。非常に今年の4年生は粒ぞろいというか、飛び抜けたエース級の選手っていうのがまだ生まれてはいないんですけど、前回の予選会見ても4年生が引っ張っていました。池田(勘汰・商4)ももちろんキャプテンとして頑張ってくれている成果がそのチームのまとまりと言うか、それが出てるチームだと思いますので、凪也(森・経3)も3年生ですけどそうですし、三須(健乃介・文4)、畝(拓夢・法4)などですね。主格になってくるそこの4年生を自分は特に期待して見ていきたいです」
――最後にOBとしてのアドバイスと、無観客での開催によりいつもとは違った箱根を駆ける選手たちへ、激励のメッセージをお願いします
「大学生にとってかけがえのない4年間というのは、一生に1度きりです。今の状況をいかに楽しんでやるか、頑張れるかというのが今後の糧になると思うので、ぜひ頑張ってもらいたいと思います」
お忙しい中メッセージをお寄せ下さり、OBの皆様ありがとうございました!
記事・写真=「中大スポーツ」新聞部