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1部残留への望みつないだ! 崖っぷちで青学大に競り勝ち次週再びプレーオフへー東都大学野球春季リーグ戦 対青学大 最下位決定戦

2022年 5月26日 神宮球場

チーム 1 2 3  4 5 6  7 8 9 =RHE
青学大 0 1 4  0 0 0  0 0 1 =6113
中 大 0 7 0  0 1 0  1 0 ×=960

[中]石田裕、三奈木、西舘、岩本ー村高
[青]北村、秋山、児玉、金城、下村ー青木、小鷹、佐藤英
[本]北村<2回2点>

◆スタメン◆
1[二]繁永  晟(商1=大阪桐蔭)
2[三]中前 祐也(法3=浦和学院)
3[一]北村 恵吾(商4=近江)
4[右]森下 翔太(商4=東海大相模)
5[指]髙橋 隆慶(文3=明秀日立)
6[中]皆川 岳飛(経1=前橋育英)
7[遊]石井  巧(文3=作新学院)
8[左]佐伯 和希(経3=岩国)
9[捕]村高  尭(商4=日大豊山)
P   石田裕太郎(経3=静清)

この試合に負ければ最下位決定、入替戦へ挑むこととなってしまうという徳俵に足がかかった状況に置かれた中大。この試合は両チームの1部残留への思いがぶつかる試合となった。
  ▲2回に2点本塁打を放った北村。次週のプレーオフも自身のバットでチームを勝利へ導く

中大は2回、一死から青学大の5番山中に中前安打を許し、続く大手(青学大)にも四球を献上すると7番小田に中前適時打を浴び先制点を与える。

点を取られても取り返す。中大は森下の四球を皮切りに相手の失策も絡みながら石井の左前適時打、繁永の右越え三塁打などで5点を獲得し、なおも二死三塁とした場面で北村が「後ろには森下がいる。どんな形でもあいつにつなごうと思った」と秋山(青学大)のインコース寄りの直球をレフトスタンドへと運びこの回一挙7得点。打者一巡の猛攻で大きくリードを広げた。

ビックイニングを作り、次の回の守りを0点で抑えたいところであったが、先頭の中島(青学大)から3連打を浴び、4番田野(青学大)を迎えたところでキャッチャー村高が痛恨のパスボール。嫌な形で1点を献上すると、田野の二ゴロで2点目を与えてしまい石田裕は降板。三奈木にマウンドを託す。変わった三奈木も青学大の勢いを止めることができず2失点。青学大に2点差と迫られたところで「(チームの中で)1番安定している。後がないので早めに出した」(清水監督)と西舘勇陽(法3=花巻東)をマウンドへと送り、期待に応えるように西舘は手塚(青学大)を遊ゴロに1球で仕留め、なんとかこの回を守り切った。

▲チームに流れを呼び込む投球を披露した西舘。4回には155㌔を計測した

西舘は4回以降、連投の疲れを感じさせないピッチングで青学大打線をピシャリと抑え、スコアボードに0を並べる。

打線も5回には先頭の北村が四球で出塁し、パスボールの間に2塁へ進塁。続く4番森下の中前安打と5番髙橋のレフトへの犠飛で1点を追加し、7回にも一死から中前の右前安打や相手の失策などをきっかけに一死満塁としたところでまたも5番髙橋が右前適時打を放ちさらに1点を加え、好投を続ける西舘へ援護点を与えた。

9ー6と3点をリードして迎えた最終回、8回まで青学大打線をわずか1安打に抑えていた西舘が先頭の片山(青学大)にボテボテの内野安打を許し、パスボールで進塁を許すと続く佐藤英(青学大)に三遊間を破る適時打を放たれ、続く中島にもライトへの二塁打を浴び無死二、三塁のピンチを作った場面でマウンドを頼れる同級生の岩本へ託す。代わった岩本は佐々木(青学大)に死球を与え、無死満塁としてしまう。本塁打を放たれると逆転されてしまうという絶体絶命のピンチで岩本は山田(青学大)を二直、田野を二飛、最後の山中を空振り三振に抑え、ゲームセット。この試合最大のピンチを守り切り、1部残留への望みをつなげた。

▲無死満塁のピンチを救った岩本。次週のプレーオフでの好投に期待だ

この試合に勝ち、首の皮一枚つながった中大。主将の北村は今日の試合を「なんとしても今日の試合勝って絶対に次の週のプレーオフへ持っていこうという強い気持ちをひとりひとり持った結果が接戦をものにできることにつながった」と振り返り、清水監督も「接戦は覚悟していた。もっと点を取らなきゃいけないし、もっと点も抑えなきゃいけない、もっともっと粘っこくやっていかないといけない。まだ(1部残留の戦いを)やれるということなので次の試合全力で、全員でいけるようにがんばります」と語った。次週は舞台を神宮から上尾に変え再び熾烈な戦いが待っている。今日の勝利で波に乗り、1部残留を絶対に掴み取る。

◆試合結果◆
○中大9-6青学大●

次週3校が1勝1敗となった場合の行方
1.総失点が小さいチームを上位とする。
2.得失点率差が大きいチームを上位とする。
3.チームの自責点率が小さいチームを上位とする。
4.チーム打率が高いチームを上位とする。
5.抽選(コイントス)

 

(記事:為谷楓太、カメラ:高梨晃世、小林美久)

お知らせ
次戦は6月2日、10時からUDトラックス上尾スタジアムにて行われる最下位決定戦対日大戦です。