2023年6月23日 東京都・上柚木公園球場
19日に行われた準決勝で相手に13点差をつけコールド勝利をし、良い雰囲気のまま挑んだ決勝戦。惜しくも敗北し、悔しい思いを募らせた昨年の決勝から早1年。先発の大山北斗(商1)の好投と山口剛大(文1)の活躍により昨年のリベンジを果たし、3対0で見事優勝。
試合が動いたのは、先発大山が三者凡退で抑えたすぐ後の3回表。一死走者無しの場面で相野七音(文2)がヒットを打ち出塁。その後吉井愛斗(経1)が惜しくもセンターフライに倒れるが、相野が盗塁を成功させ二死二塁のチャンスに。このチャンスを掴んでみせたのは、好調の山口。左中間を綺麗に抜けたヒットを打つと、二塁走者の相野が一気にホームへ生還。相野のヒットと盗塁、山口の適時打により先制点をもぎ取った。
▲3回表にヒットを放った相野
5回の表、裏共に三者凡退で抑えられ、試合が停滞していた6回表の場面。沈黙を破ったのは3回の表で先制のタイムリーを放った山口。ライト方向へのソロホームランを放ちチームに流れを呼び寄せる。
このホームランを引き金に岡部匡十(経1)がフォアボールで出塁、その後盗塁を成功させ二死二塁の場面で専大のショートエラーで二塁走者の岡部が帰還。5回の表で2点を追加した。
このホームランについて山口は、「打った瞬間、行ったかなと思って。結構完璧だったんで、うれしかったです」とホームランの感触と余韻をにこやかに語ってくれた。
▲6回表にホームランを放った山口
先発の大山は、6回裏でマウンドをおりた。被安打2無失点の好投を見せるも、2本ヒットを許したことに対し、「あれはいらないヒットかなと思いました」と悔しさをにじませ、より高みを目指す意志を垣間見せた。
▲6回を投げきり無失点に抑えた大山
優勝へ大手がかかる、緊張の9回裏。マウンドに上がったのは三浦凌輔(商1)。先頭打者を三振で1アウトを取ると、次の打者に三塁線ギリギリのツーベースヒットを打たれ、一死二塁とし、続く打者にも三遊間にヒットを打たれ一死一、三塁のピンチを迎える。その後ライトフライでアウトをとり、原田俊輔(商2)の好送球でタッチアップを防ぎ二死二、三塁。最後の打者をライトフライで抑えスリーアウト。ピンチを招くが去年の雪辱を果たし2年ぶりの優勝が決まった。
この新人戦でキャプテンを務めた相野は、「(予選では)青山学院に負けてしまった反省を決勝リーグに活かそうと思っていた。そして、このような結果に結びつけることができ良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべ、「日本一という目標はぶらさない。ここ数年日本一が遠ざかっているので、今年は四年生のためにも全力で頑張っていこうと思います」と展望を語った。
▲優勝を決め笑顔溢れるメンバー
◆試合結果◆
〇中大 3-0専大●
(記事:浅野詩多 写真:浅野詩多、小泉百萌子)
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