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【箱根駅伝特集2024/戮力協心】第8回 吉居大和(法4)

3冠を掲げて臨んだ三大駅伝は、出雲駅伝7位、全日本大学駅伝4位という結果に終わった中大。残るチャンスは箱根のみ、「戮力協心」で悲願の優勝へ―。大会を目前とした選手たちは何を思い、何を目指すのか。

第8回は、4年間中大のエースとしてチームを引っ張ってきた吉居大和(法4)。3大駅伝では数々の輝かしい結果を残し箱根駅伝は2年連続区間賞し、今大会も2区にエントリーされた。集大成を前に4年間の振り返り、最後の箱根駅伝への思いを語ってもらった。(取材は11月26日に行いました)


絶対的エースの4年間

―なぜ中大に決めたか

高校生の時に藤原監督からのアプローチがあったからです。駅伝に対しての興味はそこまでなく、将来日本代表になりたいと思っていてマラソン日本代表である藤原監督に教わりたいと思っていました。実業団になり日本代表になるための土台を大学で作りたかったです。チームの雰囲気も良かったからです。

―刺激を受けたチームメイト

いろんな人から受けてるかなとは思うけど、中野翔太(法4)に関してはずっと高校のときから高いレベルでやってきて、4年間で一緒に切磋琢磨できてるので、毎回練習で刺激を受けてる選手だと思います。

―同期の存在

すごく仲の良い学年だと思っていて、毎回自分が出てるレースを応援してくれるし、競技今年で引退する選手多いんですけど、それでもしっかり箱根に向けてチームへの気持ちはすごく伝わってくるので、自分たちが走る側としてしっかり優勝して一緒にいい思いをできたらなと思った。

―いままでに心に残ったレース

やっぱり一番は箱根駅伝の2区でやっぱり、その頃は4年生の田澤さん(駒大卒、現トヨタ)と近藤幸太郎くん(青学大卒、現SGホールディングス)と一緒にラスト勝負をすることができて、本当に陸上を始めたとき陸上が本当に楽しくて、『勝ちたい』っていう気持ちを思い出させてくれた、レースだったと思います。

―ここまで選手として頑張り続けられてる理由

単純に陸上が好きなので、やっぱりそれが一番頑張れてる理由かなと。やっぱり好きで、その競技で勝ちたい、結果を残したいという気持ちがやる気になってるかなと思います。

吉居兄弟、弟への思い

―弟、駿恭(吉居、法2)選手の存在

中野もそうですし駿恭に関してもすごく刺激を受けている存在なので、やっぱり弟ということもありますし、チームとして、エースクラスの力をつけてる選手なので、一緒に練習する中で兄として負けられないっていう気持ちだったり、引っ張らなきゃっていう気持ちにはなります。

―兄からみた弟(駿恭選手)の姿

競技に関してはすごくストイックに、本当に強くなりたいっていう気持ちを練習から前面に出してる選手なんですけど、普段はすごく先輩と一緒に楽しく寮生活を送ってて、本当に競技に関しても、生活の部分に関してもすごく楽しんで取り組んでるなっていう感じです。

―襷(たすき)リレーしたい?

そうですね、できたらいいなっていう気持ちはもちろんあるんですけどチームの状況次第かなとは思っています。

▲6月の日本陸上競技選手権大会でスタート前横に並んでいる吉居兄弟

最後の箱根駅伝にむけて

―今の仕上がり

全日本直前から練習しっかりできる状態に戻ってきています。全日本は間に合わず八王子(ロング)で狙いすぎずっていうところであったんですけど、上手くいって、自分の練習が間違ってなかったというか、やっていることは間違ってない問題ないっていうふうな確認ができました。ここから組み合わせで箱根の距離にも対応できる練習をしていけられれば、箱根もいい感じにいけるかなと思っています。

―箱根駅伝への思いは強い?

そうですね、やっぱり一番注目される大会なのでそこで活躍したい、結果を残したいって気持ちは強いです。

―期待してる選手

湯浅(仁、経4)と中野に関しては、最後ってこともあるので期待していて、2人、僕もそうですけど、しっかり上の選手が走れば、チームとして勢いになると思うので、期待したいなと思ってます。

―個人として箱根駅伝目標

優勝をチームとして目標にしているので、そこに向けて、区間賞区間新という形でチームに貢献したいと思ってます。

―希望区間

希望区間は2区です。ライバルは誰が来るか分からないので、個人のタイムとして区間新を目指してるので、今はそこを一番意識しています。

▲2区で「区間新」を目指す

─藤原正和駅伝監督への思い

藤原監督はすごく熱心に勧誘してくださって、そして指導してくださって、本当に監督の期待に応えられないことばかりではあったんですけど、最後の箱根しっかり監督が一番優勝したいっていう気持ちがあると思うので、しっかり貢献して、本当に喜んでもらえたら嬉しいなと思います。

▲12月15日に行われた共同取材で箱根駅伝への思いを語る吉居大

個人の目標やチームへの思い、監督への思いを背負い挑む最後の箱根駅伝。再び、歴史に名を刻むことはできるのか。自らが描く最高のフィナーレに向け「区間賞区間新」の走りで優勝を掴みに行く。

(取材、構成:要明理沙)

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