2024年5月23～26日 東京体育館
各大会で優秀な成績を収めた選手のみが参加を許される明治杯。中大からは８名の選手が出場し、東京体育館で４日間にわたる激闘が繰り広げられた。
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１日目、男子フリースタイル57㌔級に小澤楽翔（文３）、男子フリースタイル125㌔級に濱田豊喜（法３）が出場した。濱田は準々決勝で惜敗するも、順位決定戦で３位表彰台を飾る。２日目には、男子グレコロ－マン72㌔級に石原三四郎（文４）、男子グレコロ－マン77㌔級に林拳進（商３）が出場した。石原が決勝に駒を進めるも一歩及ばず、準優勝を果たす。
１日目
男子フリースタイル57㌔級に出場した小澤。初戦は確実に点数を重ね、準々決勝に駒を進める。互いにパッシブで１点ずつ入る苦しい状態が続き、残り１分15秒、小澤に３度目のパッシブが取られる。膠着状態が続いたまま30秒が経過、相手に追加点が加わり１－２。「攻めが足りなかった」（小澤）と振り返るように、攻めきれずタイムアップ。惜しくも準々決勝敗退となった。
▲激しく組み合う小澤
昨年の明治杯から階級を上げ、男子フリースタイル125㌔級に出場した濱田。「戦い方が前半良くなくて、相手に攻められた」（濱田）と語ったように、相手に攻め込まれた前半で５点を奪われた。「監督に言われて戦い方を変えてからよくなった」（濱田）と後半開始早々、テイクダウンで２点を獲得。巻き返しを図るも、３－11で惜敗。順位決定戦に進んだ濱田は前半、２度目のパッシブを取られるもアクティビティピリオド残り４秒でテイクダウン、さらにローリングで４点を獲得した。後半も攻め続け、さらに４点が追加され、８－１で３位入賞を決めた。
▲３位入賞を果たした濱田 （右から２）
２日目
男子グレコローマン77㌔級予選Ａ組に出場した林。第１ラウンド序盤、隙を突かれて先制点を許すも、即座に背中に回り１点を取り返す。さらに勢いのままローリングで６点を獲得して７－２とリードを広げた。続く第２ピリオド、スタンド状態から相手の背中を床に叩きつけて４点を獲得し、テクニカルスペリオリティで勝利を収めた。しかし、第２ラウンド、第３ラウンドともに相手のペースにのまれ惜敗。しかし、「やりたい技も試せたので、負けたけどいい経験になった」と次戦に向けて糧となる試合となった。
▲相手の体勢を崩す林
男子グレコローマン72㌔級に出場した石原。初戦をポイント勝ちし、進んだ準決勝。第２ピリオド、相手のパッシブでグラウンド状態から再開してローリングで得点するも、残り１分のところで同点に追いつかれる。残り30秒を切ったところで攻め込み、スタンド状態からデンジャーポジションで４点を獲得して７－３。最後までリードを守り、ポイント勝ち。決勝進出を決めた石原は雄叫びをあげ、歓喜をあらわにした。進んだ決勝ではなかなか自身のペースを作ることが出来ずに敗れるも、準優勝を掴み取った。
▲決勝進出を決めた石原
「ライバル的存在」であった対戦相手から接戦をものにした初戦、最後逆転で勝利した準決勝。「今までの自分にないような試合展開で勝つことができた」と成長を見せた石原。主将として初めて臨んだ大会で、チームを強く鼓舞する結果を残した。
▲準優勝を飾り、笑顔を見せる石原
＊令和６年度明治杯全日本レスリング選手権大会３、４日目のレポートは次の更新に続きますので
ご覧ください。
◆試合結果◆
男子フリースタイル57㌔級
１回戦
○小澤楽翔（文３）７ー６松村（専修大）●
※テクニカルスペリオリティ勝ち
準々決勝
●小澤１－２島谷（日大）○
※テクニカルスペリオリティ負け
男子フリースタイル125㌔級
１回戦
○濱田豊喜（法３）２－２藤田（花咲徳栄高）●
※ラストポイント勝ち
準々決勝
●濱田３―11園田（自衛隊体育学校）○
※テクニカルスペリオリティ負け
3位決定戦
○濱田８－１品田（法政大）●
※テクニカルスペリオリティ勝ち
男子グレコロ－マン77㌔級予選Ａ組
Ｒ１
○林拳進（商３）12―３今村（いわき市レスリング教室）●
※テクニカルスペリオリティ勝ち
Ｒ２
●林０－８島袋（国士舘大）○
※テクニカルスペリオリティ負け
Ｒ３
●林１－９友寄（日体大）○
※テクニカルスペリオリティ負け
男子グレコローマン72㌔級
１回戦
○石原三四郎（文４）３－１豊田（拓殖大）●
※ポイント勝ち
準決勝
○石原７－３小野（日体大）●
※ポイント勝ち
決勝
石原０－11清水（自衛隊体育学校）○
※ポイント負け
◆コメント◆
──次戦、東日本リーグ戦への意気込み
小澤：ちょっと攻めが足りなかったっていうのと、少し守り気味になってしまったっていうところがあるので、 最初からガンガン攻めていくスタイルっていうのをとっていきたいなと思います。
濱田：そうですね。全勝を目指して、学生しかいないんで全部勝って、 中大を優勝に導けたらなと思います。
林：後輩が入ってきて結構勢いが出てるチームだと思うんで、しっかりそれをまとめて目指せ優勝ですね。
石原：チームとしてはもうリーグ戦優勝ということを目標にしておりますので、やっぱりそういうところで自分が先頭に立って活躍できるように、またそういった強い後輩たちの実力を最大限発揮できる、そういった練習環境、練習の雰囲気であったりとか、そういった気持ちの作り方っていうのをやっぱ率先して行っていきたいなっていう風には思っております。
◆お知らせ◆
次戦は６月24日（月）に駒沢屋内球技場で行われる東日本学生リーグ戦です。
（記事、写真：塚越香都）
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