10月4日 Bコート(試合会場非公開)
スタメン(サーブローテーション順)
8WS 鍬田憲伸(法3)
2MB 平井海成(総4)
15WS 佐藤篤裕(法2)
3WS 都築仁(法4)
4MB 梅本鈴太郎(法4)
10S 山岸隼(法3)
1Li 土岐大陽(経4)
23Li 山本涼(経1)
大学バレーが遂に幕を開けた。新型コロナウイルスの影響で、春季リーグ戦、東日本インカレと様々な大会が中止となった大学バレー界。ようやく光が差したように、秋季リーグ代替大会がスタートした。
例年の秋季リーグ戦に代わる大会として行われる本大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から無観客開催で試合が行われている。従来の大学リーグ戦は1部2部ごとに所属する大学同士が総当たりで対戦しているが、今季は1部がAグループ(早大、明大、青学大、中大、駒大、日大)とBグループ(筑波大、学芸大、日体大、順大、専大、東海大)に分かれ、各グループ内での総当たり戦となる。また昇格・降格を伴う入替戦・自動昇格・自動降格は行わず、総合順位と個人賞を決定する。
今大会は10月3日に初日を迎え、Aグループでは早大と駒大、Bグループでは東海大と専大の試合が行われた。2日目である4日は中大がAグループ第二試合に登場し、強敵・明大と対戦した。
土岐主将は「リーグでは明大に勝てていなかったので、初戦の明大戦ではとにかく自分たちらしさを出していこうと思って、試合に臨みました」と意気込んでいた。また自身の体調や調子を「凄い元気が良かったです!」と話し、チーム全体を見て「チーム的には緊張とかはあったんですけど、今年最初の試合でもあったので、万全の体調で試合に臨めたと思います」とコメントした。
▲得点に成功し、喜ぶ選手たち
緊張の第1セット。1点を先取されるも、すかさず都築の強烈なスパイクで1点を取り返す。3-4の場面では都築がサービスエースを決める活躍を見せ、勢いづいた中大は鍬田の破壊力抜群のアタックで得点を稼いでいく。しかし明大も強敵なだけあって、得点の流れを譲ってはくれない。両者均衡した試合が続くも、22―21の場面で平井が華麗なスパイクを決めると、流れは中大に。24―22と中大がマッチポイントを迎えたとき、最後は都築が強靭なスパイクを放ち、1セット目を25-22で先取する。
第2セット、序盤から両者譲らぬ激しい攻防戦が繰り広げられる。7-7の場面で、山岸が圧巻のサービスエースを決めると、平井・都築・梅本・佐藤がスパイク、鍬田がサービスエースで得点し、リードを広げていく。しかし、これに負けじと明大が猛攻し、24-23とチャンスとピンチの場面が訪れる。絶対に得点を守り切りたい中大は最後、平井の見事なブロックで25点目を獲得し、25-23で2セット目をもぎ取った。
▲3年副主将としてチームを鼓舞し、途中出場ながら美しいフォームでトスを上げる伊藤洸貴(経3)
勝負の第3セット。2セットを連取し勢いに乗る中大は1点目を先取。しかし「中盤でのミスが増えてきた」(土岐)と明大に一気に得点を持っていかれてしまう。12-20と一時8点差を付けられる場面があったが、都築の攻撃や平井の守備で徐々に得点を返していく。すると19-24の絶体絶命の場面で、佐藤が安定感抜群のサービスエースを決め、1点を返上。さらに22-24の場面でも、絶好調の佐藤が2本連続となるサービスエースを決め、明大を追い詰める。デュースとなり先に2点を獲得したい中大だったが、「詰めが甘かった」(土岐)と先に明大に2点を先取され、3セット目を24-26で取り逃す。
第4セット、序盤からシーソーゲームが続く。しかし「うまい技術力のあるチーム」(土岐)である明大に16-21と「詰めの甘さ」(土岐)から5点リードを許すと、佐藤・梅本のスパイクやクイックで得点を稼いでいくも、差を縮められず4セット目を19-25と落としてしまう。
▲第3セットで、三度のサービスエースに成功した期待の2年エース・佐藤
絶対に負けられない第5セット。「どんどん自分たちのバレーを展開していこう」(土岐)と、第3・4セットを連続で奪われた中大が再起を図る。攻撃柱である都築を筆頭に、佐藤の安定した攻撃でどんどん得点していき、13-11と明大相手に2点リードに成功。14点目を鍬田が決め、マッチポイントとなった中大は最後、今試合大活躍の都築が15点目を決め、5セット目を15-11で締めくくった。
試合後、土岐主将は「5セット目で勝ち切れたこと、そして3月から重点的に取り組んできたブロックの消し込みや両サイドが打ち切る力や技術が少しずつ付いてきたことが良かった点です。良かった点はどんどん伸ばして、悪かったところは改善点として、どんどんこのリーグ戦中に強化していこうと思います」と本試合を振り返った。
▲味方に指示を出す土岐主将
土岐主将は次戦に向けて「次戦は早大で、間違いなく優勝候補の大学と戦います。しかし、まずは勝ち切ることを目標にして、どう戦えるかとか何セット取れるかではなく、完全に勝ちに行くつもりで、この1週間取り組んでいきたいと思います!」と力強く宣誓した。
◆試合結果◆
〇中大3(25―22、25―23、24―26、19―25、15-11)2明大●
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部