2022年7月9日 織田幹雄記念陸上競技場
第5回早稲田大学競技会が9日、織田幹雄記念陸上競技場で実施され、中大は1500mと3000m、5000mに出場。トラックシーズンの総まとめとなる、ホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会(以下、ホクレン千歳)や関東学生網走夏季記録挑戦競技会に向け、弾みをつける内容になった。
チームに欠かせない男が完全復活を印象づける快走を見せた。男子1500mは千守倫央(商4)が従来の自己記録(3分47秒11)を更新する3分45秒19でトップだった。「1周60~61秒で1200mまでペースメーカーの予定だった。ゆとりを持って回れたので、ラストタイムを狙った。ベストが出せてよかった」と総括。「一番苦しい800m~1000mをゆとりを持って走れたので、これはタイムが出る」と、ペースメーカーから記録に挑戦する方針へシフトチェンジした。レースを見守った藤原正和駅伝監督は、「練習からしっかり走れている。よくやっていると思う」と評価した上で、「彼の復調はチームに大きな影響をもたらす」と期待を寄せる。
次戦は7月30日に開催予定の中大記録会3000m。「一番の目標は7分台を出すこと。最低でも自己ベスト(8分07秒61)を更新したい」と、進化を止めるつもりはない。
▲ペースメーカーの予定にも関わらず自己ベストをマークした千守
男子3000mは、ホクレン千歳に1500mでエントリーしている山田俊輝(経3)と中野倫希(経2)が2000mまでペースメイク。ラスト1周で溜池一太(文1)が前に出た。8分10秒26の自己ベストを更新するも、「8分05秒あたりを狙っていた。体感のタイムと実際のタイムがかみ合っていない」と首をかしげた。
先週の日体大記録会(7月3日)は1500mに出場。短い距離からスピードの確認をしていき、1週間後に控えるホクレン千歳で上半期の集大成として5000mに参戦する。「13分40秒あたりをターゲットにしたい」と貪欲だ。
▲ともに自己記録を更新した伊東(左)と溜池(右)
競技会最終種目の男子5000m決勝2組は、園木大斗(法3)が14分07秒14でトップ。藤原監督は園木の走りについて、「練習から先頭を引っ張る機会が増えてきた。一番良かった時期よりも、力がついてきている。今年特に期待したい選手」と太鼓判を押す。
園木は昨年の全日本大学駅伝選考会は最終組を走り伊勢路出場に大きく貢献。その年のホクレン深川5000mで13分59秒86をマークするなど順調だったが秋以降、不調が続いていた。
▲レース中盤から一人旅となったが粘走した園木
計5名が自己記録を更新してチームの士気は高まった。「トラックシーズンは5000mを中心にスピードの強化に取り組んできた。来週のホクレン千歳と学連(関東学生網走夏季記録挑戦競技会)でどのくらい成果を出せるかが重要になる。結果にこだわりたい」と藤原監督。上半期を充実した内容で締めくくる。
◆大会結果◆
1500m決勝
①千守倫央(商4)3:45.19 PB
③吉中祐太(文1)3:50.13 PB
⑥大澤健人(文3)3:52.00 PB
⑦折居幸成(法1)3:58.88
3000m決勝
①溜池一太(文1)8:10.26 PB
②伊東夢翔(経1)8:16.18 PB
③居田優太(経3)8:24.35
PM中野倫希(経2)
PM山田俊輝(経3)
5000m決勝1組
⑪永島陽介(法1)14:50.79
5000m決勝2組
①園木大斗(法3)14:07.14
④伊東大翔(文3)14:16.36
⑦白川陽大(文1)14:22.25
⑨ 助川拓海(経4)14:26.24
⑭ 森基(理工1)14:32.25
⑯ 佐野拓実(経2)14:37.97
⑱ 梶山林太郎(法4)14:40.75
㉒西優斗(法1)14:45.67
㉓桑原悠輔(理工2)14:50.99
㉖佐藤宏亮(文1)15:13.50
㉗田井野悠介(文4)15:24.33
(記事:若林拓実、写真:若林拓実)
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