2026年5月22日 栃木県・カンセキスタジアムとちぎ
迎えた2日目。昨日以上の冷え込みに見舞われるも会場は依然として盛り上がりを見せていた。決勝へ進んだ多くの選手が入賞を果たすなど中大の勢いは止まらない。そんな中行われた4×100㍍リレーでは悲願の2連覇を達成。中大陸上部は歓喜で沸き上がった。
男子1部110H準決勝には西垣俐玖(商2)、大江志穏(経1)が出場。予選を組1着で通過した西垣は雨に加え、激しい風が吹く悪条件の中でのレースを「最高のコンディションではなくて自分の動きができなかった」と悔しさを語った。その一方で、初の関東インカレ出場で準決勝進出を果たしたことについて「準決勝の雰囲気を知れた。勝負弱さが出てしまったので来年はリベンジしたい」と確かな収穫を手にしたようだ。

▲初来年度以降のリベンジに燃える西垣
同じく初の関東関東インカレとなった1年生、大江志穏(経1)も準決勝のレースを戦い抜いた。「自分の思ったようなレースにすることができなかった」と悔しい胸の内を語った一方で「準決まで行けたという経験を生かして来年こそは決勝に残って戦いたい」と次につなげる姿勢を見せた。

▲1年生ながら初の関カレを戦い抜いた大江
1500㍍決勝には寺田向希(文3)、佐藤蓮(法4)が出場。
寺田は集団の前方に着け、レースを進めた。400㍍を通過したころ、早大の本田が仕掛け、集団がばらけ始めるなど序盤からレースが大きく動く展開に。先頭争いもすぐに3人に絞られる。前方に着けていた寺田は第二集団でし烈な入賞争いへと飲まれる。大混戦となったものの懸命なラストスパートで見事4位入賞。目標の表彰台まであと一歩と迫る結果だった。中距離ブロックをけん引し続けている寺田の今後の活躍に期待だ。
▲4位入賞を果たした寺田
予選のレースではファンの間でおなじみの「さとれんワープ」を見せ、会場を沸かせた佐藤。決勝の今レースも後方からからレースを展開。序盤から動くレースにも冷静に対応し、じっと前に出る機会を伺った。そして終盤に差し掛かるにつれ徐々にペースアップ。持てる力を振り絞り、6位入賞に輝いた。レース後佐藤は「早く黄台が取りたかったので怖かったんですけどなんとか取ることが出来て安心しました」と満面の笑みを浮かべた。次の目標は5000㍍で13分40秒を切ること。今回自らの手でつかみ取った黄台を弾みに、ますます勢いをつけてくれるに違いない。黄台のユニフォームで走る姿が楽しみだ。

▲レース後、ガッツポーズを見せた佐藤
続いて行われたのは男子100㍍決勝。昨日の予選を勝ちぬいた小室歩久斗(法2)、黒木海翔(法3)はともに危なげなく準決勝を通過し決勝へ駒を進めた。迎えた決勝、スタートの合図とともに勢いよく飛び出した。順調なスタートを切った小室。終始表彰台争いに絡むもあと一歩及ばず4位でレースを終えた。レースを終えて小室は「自分の体の弱さが改めて実感できた試合だった」と振り返った。予選からの脚の攣りが決勝にも影響し、集中しきれなかったという小室。それでも小室が中大に得点を持ち帰ったことは間違いなく、中大勢へさらなる勢いをもたらした。次のレースは日本選手権。「「安定した選手」を目標に連戦にも耐えられる体を作りたい」と意気込んだ。
▲4位入賞を果たした小室
黒木は6位でレースを終えた。昨日以上に下がった気温と強い風が影響し、悔しさの残る結果となった。

▲個人の100mでは悔しさの残る結果となった黒木
二連覇を達成した4×100㍍リレー決勝。
1走、田村莉樹(経4)は、「初めての関東インカレでとても緊張しましたが、走ることができてうれしかったです」と笑顔で大舞台の感想を口にした。「予選で山下遥也(商4)がケガしてまで繋いでくれたのでその気持ちを背負って走りました」と話す。決勝では山下のユニフォームを着て臨んだという。ケガの期間が長かった田村は、「家族の存在が大きくて、何不自由なく陸上競技させてもらっていて大学生活最後の年なのでいい姿を見せられたらなと思っていました」とモチベーションを保てた理由を明かした。

▲初の関カレでスターターを担った田村
昨年度に引き続き2走を走った黒木は、田村からバトンを受け取ると前方でレースを展開。
レース後、「二連覇は当たり前にできる準備をしてきましたが嬉しさがあります」と喜びを口にした。 「アップの時に三井(一輝)さん(卒1)が来てくれて声をかけてくれました」と話し、ラフな気持ちで走ることができたようだ。かけてくれた言葉は「二連覇いけるっしょ!」。「適当な、懐かしい感じでした」と目を細めた。

▲田村からバトンを受け取り、一気に加速する黒木
「過去一安心して走ることができました」と語ったのは3走、植松康太(総3)。
「1走から2走にバトンが渡ったところで勝ったなと思ったし、(バトンを)もらったところで勝ったなと思ったし、エケさんが走っているところを見て勝ったなと思いました、アップの時から安心感が大きく、不安になるようなことがないレースでした」と当時の心境を話した。
目指すところは先輩方が築いた「六連覇」。「(六連覇を)超えられるように、そのベースを作れるように頑張りたいと思います」と今後に向けての意気込みを語った。

▲植松からエケへ、優勝へのバトンパス
アンカーを任されたエケジュニア(法4)は植松から早大とほぼ同時にバトンをもらうと大きく他大を突き放し、そのままフィニッシュへ。大きな笑顔とともに右手で2のポーズを掲げた。

▲2のポーズを掲げ、フィニッシュするエケ
レース後、「純短(100、200㍍)ブロック長を務めさせてもらっていることもあってどうしてもこの中大のメンバーで勝ちたいと思っていました」とレース前の胸の内を明かした。「二連覇へのプレッシャーは多少感じていました」と振り返るも「絶対に勝てるメンバー」と確信しレースに臨んだというエケジュニア。練習の時点で「今までだったら誰かがケガをしたら大丈夫かとなる空気もあったのですが、今回は誰が走っても優勝できるという状態でやってきました」と自信をもって臨んだようだ。

▲山下(写真中央)と共に喜びを分かち合ったリレーメンバーたち
◆大会結果◆
男子1部110㍍H準決勝
1組
⑧大江志穏(経1) 14.62
2組
⑦西垣俐玖(商2) 14.50
男子1部100準決勝
1組
③黒木海翔(法3) 10.48
2組
①小室歩久斗(法2)10.50
→ともに決勝へ
男子1部1500決勝
④寺田向希(文3)3分51秒12
⑥佐藤蓮(法4)3分52秒47
男子1部100 決勝
④小室歩久斗(法3)10.60
⑥黒木海翔(法3)10.74
男子1部4×100R決勝
①中央大学 39.10
1走 田村莉樹(経4)
2走 黒木海翔(法3)
3走 植松康太(総3)
4走 エケジュニア瑠音(法4)
(記事、写真:伊藤凛音、大畠栞里、土屋日向)
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