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【春季リーグ戦前特集/「反撃」への道】第7回・4年生リリーフ陣

昨年は春季リーグで6位に終わり、入れ替え戦に進みながらも1部残留を決め、秋季リーグでは2位と躍進を果たした中大野球部。中前祐也(法4)主将のもと、「日本一」を目指す中で、春季リーグ戦を控えた選手たちは何を語るのか。

第7回は4年生中継ぎコンビの大栄陽斗(商4=仙台育英)選手と岩本大地(法4=石岡第一)選手。昨春は大栄の故障離脱を岩本が先発としてカバーし、秋は1試合登板に終わった岩本の穴を怪我から復帰した大栄が補った。今季ラストイヤーを迎える2人の活躍でチームを勝利へ導く。
                            

<大栄陽斗>(聞き手、構成:志水恒太)

昨秋はクローザーとして大車輪の働きを見せた大栄

──キャンプで重点的に取り組んできたことは

「ストレートの質と変化球の精度を上げるってことを取り組んできて、オープン戦でもストレートで空振りが取れたりとかファールでカウント取れたりとか、手応えとしてもあるのでそこはやってきた成果が出てきているのかなと思いますし、変化球の精度もスライダーが得意なんですけどそのキレがより増したりフォークの精度も良くなってきてるので、やってきたことは間違いではなかったのかなとは思ってます」

──12月の代表合宿で感じたご自身の強みと課題は

「そうですね、ストレートで押せるところを押せるのは自分の持ち味として改めて再確認できたんですけど、課題としてはもっと変化球の精度を上げていかないといけないと感じたのでそこは冬改めて取り組んでいこうと再認識できましたね」

──交流を深めた他大の選手は

「バッターでは無いんですけど、色々交流して改めてすごいなと感じたのは青学大の常広投手ですね。真っ直ぐの強さであったりキレがキャッチボールからすごかったので」

──おいどんカップで印象的だった相手はいらっしゃいますか

「慶応の廣瀬選手かな。満塁の場面で出てきて良いところに投げたスライダーを上手く犠牲フライ打たれたので、付いてこられたのでそこはすごいなと感じました」

──昨年よりもさらに真っ直ぐで打者を押し込んでいる印象ですがご自身ではどうお考えですか

「球速的にもアベレージが速くなったりもしているのでそこは手応えも感じてますし、空振りが前よりも増えたかなと感じているのでそこは良いかなと思います」

──今の状態については

「去年はリーグ戦まであともう少しの段階で怪我をしてしまったので、とりあえず怪我無くできているというところで順調に来ているのかなと思いますし、調子自体も悪くないのかなと思っています」

──新体制となった中大野球部の雰囲気は

「そうですね、練習試合を通してとりあえず勝ちにこだわること。もちろん内容も大事なんですけどまずは勝ち癖をつけていくことを中前を中心に全員でやっているので社会人相手でも拮抗した展開から勝てたりとか、なかなか負けていないですしそういったところでは良い状態でできているのかなと感じています」

──最上級生として意識している部分は

「まずは4年生4人で投手陣を引っ張っていくんだということですね。切磋琢磨(せっさたくま)しながらやれている関係かなと思いますし、一人一人がみんなに無い良さを持っているので、カバーしながら引っ張っていけたらなと思います。自覚も芽生えてきましたし、結果もそうですけど姿勢でも見せていきたいなと思います」

──期待している後輩は

「岩城(颯空=経2・富山商業)です。部屋も一緒で色んな話するんですけど、冬から春にかけてとても成長しているなと感じているので一番期待しています」

──岩城選手のどういった点に成長を感じていますか

「真っ直ぐが球速以上のものがあるなと感じてて、空振り率が左で多いなと感じていますし、左投手がなかなか居ない中で結果としても出してくれているので岩城には期待しています」

──センバツに出場中の仙台育英高校にエールをお願いします

「夏春連覇ということを目標にしていると思うんですけど、プレッシャーもある中でより一戦必勝で、自分もいい刺激になりますし、とにかく頑張ってもらいたいなと思います」

──高校時代の経験が現在になっても活きている部分はありますか

「野球に対する考え方というのは高校3年間で一番学んだところかなと思ってて、野球の本質というか、野球との向き合い方というのをより勉強させてもらった3年間だったと思います。例えばピッチャーでの心理状況であったり、打者にどういう配球をしたら良いのかであったり、そういう面は今につながっているのかなと思います」

──ドラフトイヤーが始まりますが特別な感情はございますか

「プロに行きたいって気持ちはあるんですけどあまり意識しすぎないように自分ではしてるつもりで、チームの勝利に貢献することで自ずと結果はついてくるのかなと思っているので、意識してないといったら嘘になりますけど自分の結果よりもチームの結果で、よりそこで個人の結果がついてくればいいなと考えているので一番はチームの勝利のためにという思いで今はやってます」

──リーグ戦で注目している大学、選手は

「同級生の日大の小濃とは1回対戦したことがあってその時は三振取れたんですけど、お互い4年生になってもう一回最後戦いたいなという思いはあります」

──これまでの3年間の経験から自信を持っている部分は

「打者に向かっていく姿勢とか、気持ちで負けないという部分はより強くなっているので最後4年生になってその集大成を見せられたらなと思います」

──リーグ戦で注目して欲しいポイントは

「自分結構手汗がすごくて、めちゃめちゃロジン付けるんですよ。なので、アピールポイントは『追いロジン』でお願いします(笑い)」

──ロジンは中大の中でも付ける方なのですか

「いやもう毎回、キャッチボールから付けてますもん自分。ロジンが無いとボール投げれない感じなので、キャッチボールからは結構珍しいと思うんですけど毎回は。なので合宿の時も『すみませんロジン借りていいですか』って言ってポケットに入れてずっとキャッチボールしてましたね」

──春季リーグの意気込みと個人的な目標をお願いします

「とにかく勝ちにこだわってリーグ優勝と日本一を目標にやってきたのでそこは必ず達成したいと思いますし、個人的には任されたところをゼロに抑えるということを目標にやっていきたいなと思います」

◇大栄陽斗(おおさかえ・あきと)◇
学部学科:商学部・商業・貿易学科
身長・体重:176㌢・78㌔
出身高校:仙台育英高校

<岩本大地>(聞き手、構成:為谷楓太)

今季はリリーフとしての活躍が期待される岩本

──最近の調子はいかがですか

「ここ何試合かは打たれたりっていう試合が続いてるんですけど、そこまで調子が悪いというわけではないのでいい感じで投げれているかなと思います」

──オープン戦で社会人チームと対戦されたかと思いますがそこで得た課題や収穫はありますか

「冬の間練習してきた変化球だったり、しっかりバッターを押していけるような真っ直ぐに取り組んでいて、社会人のチームとやる中でいい結果で現れているのは収穫だと思ってます。課題は強いチームだと1球の失投を見逃してくれないのでそういうところを打たれてしまったらそういうところはリーグ戦でもあり得る思うので次の登板に向けてピッチング練習とかで練習していきたいなと思います」

──昨秋は1登板のみに留まりましたが昨秋を振り返っていかがでしたか

「春、1シーズン投げて経験させてもらっていたんですけど、その経験を自分が秋生かすことができなかったのは調子もそうですし、いいピッチングができずに秋が終わってしまったなという感じですね」

──チームの中での自分の役割はどういったところでしょうか

「中継ぎ、リリーフで先発と抑えの間を繋ぐという仕事になると思うので少ない機会というかイニングあまり投げないと思うので、短いイニングをしっかり0で抑えるのが自分の役割になるのかなと思います」

──同期の他の3人のピッチャーにはない自分の強みはどういったところでしょうか

「ボールはみんな自分よりいいものを投げますし、スピードもみんな出ているんですけど、ピッチャーをしていてバッターに向かっていく気持ちというのは他の3人には負けないものであるのかなと思います」

──今シーズンの個人的な目標は

「少ない機会というか与えられたチャンスを0にこだわって、数字でいうと投げたイニングは点を取られないところにはこだわりたいと思います」

──特に対戦したいバッターなどいらっしゃいますか

「青学大の佐々木泰選手です。結構去年の春とか対戦したら打たれているイメージがあるので今年はしっかり抑えたいなと思います」

──警戒している大学はありますか

「バッティングの力で言ったら青学大ですかね。ひとりひとりのスイングが鋭いですし、切れ目のない打線という印象が去年投げていてあるので、打線は青学ですね」

──複数のキャッチャーとバッテリーを組む中で感じる難しさはありますか

「古賀(悠斗=令4卒・埼玉西武ライオンズ)さんが抜けてからですかね。結構キャッチャーが固まらないというかいろいろなキャッチャーが出たりというのがオープン戦の時からあったのでそれを去年今年とやっているので投げづらさとかはありませんね」

──複数のキャッチャーと組む中でコミニュケーションは大事にされていますか

「そうですね。ピッチングも同じ人に受けてもらうのではなくて、なるべくいろいろなキャッチャーに受けてもらって、キャッチャーキャッチャーで思っていることとか違うと思うので自分と話し合っていい方に持っていっているという感じですね」

──最後に今シーズンの意気込みをお願いします

「今年はラストシーズンなので中大に入学してから一度もリーグ優勝をしたことがないのでそこを1番の目標にして、自分のラストシーズンを活躍して優勝に貢献したいなと思います」

◇岩本大地(いわもと・だいち)◇
学部学科:法学部・政治学科
身長・体重:174㌢・75㌔
出身高校:石岡第一高校