2021年8月13日 松本市美鈴湖自転車競技場
勝負のインカレが始まった。8月13〜15日に開催される「全日本大学対抗選手権自転車競技大会トラック」。昨年はコロナ禍の影響で中止となり、1年越しの開催となる真夏の大一番。一昨年は創部初となる悲願の総合優勝を成し遂げ、昨年は代替大会にて結果を残すなど近年勢いに乗る中大。目指すはもちろんインカレ二連覇。ディフェンディングチャンピオンとしての意地─。インカレ初日から実力を思う存分見せつけた!
雨の中行われたインカレトラック大会初日。第1種目の4㌔インディヴィデュアルパーシュートではチームの顔である山本哲央(経4)が4分28秒286で優勝した。「大幅に学生記録を更新したい」と以前から語っており、2年前のインカレでも優勝した自信のある種目。「雨だったので抑え目のペースで行ってしっかり優勝を狙っていって、勝てたって感じですね」。エースの好走で勢いづいた中大の快進撃は止まらない。
▲インディヴィデュアルパーシュートで優勝した山本
昼に行われたオムニアム予選ポイントレースでは馬越裕之(法3)が最初のポイント周回で5ptを先制するとそのまま好走を維持し組で2着。
また男子スプリントでは主将の梶原海斗(法4)が2着、大橋真慧(経2)が5着でともに難なく予選通過した。
そしてタンデムスプリント予選でも青木瑞樹(商4)、保田浩輔(商4)ペアが唯一の16秒台で1位。レース後ハイタッチをする姿もあった。2日目は1/4決勝を控えるが、他を寄せ付けない圧倒的な走りで決勝に繋げたい。
▲息のあった走行で1位通過を決める青木と保田
そして初日の最終種目である4㌔チームパーシュートでは青木、馬越、中村龍吉(経3)、山本が出走。先に走ったライバルである日大が学連新記録を叩き出し、大きなプレッシャーとなったが、気持ちを切り替えて走れたと語る。
「弱気になっちゃったんですけど、走る前にメンバーの顔を見たらしっかり勝ちに行かなきゃなと思いました」(山本)
▲チームパーシュートで好走を見せる中大
タイムは4分8秒454で2着。大会前の強化練習では9秒台と本番で強さを見せつけた中大。
「練習含めて1番いいタイム、ベストが出せたんで良かった」(青木)
「命を削ったかいがあった」(中村)
「最後ちょっとちぎれかけましたけど気合いを使いました」(馬越)
▲表彰式で笑顔を見せる左から馬越、青木、中村、山本
インカレ連覇に向けて上々の滑り出しを見せた中大。高島監督に2日目以降の意気込みと注目する選手を伺った。
「2日目はチームスプリントがあります。メンバー的に見れば前回日本記録を作って優勝したタイムを充分に上回れる可能性があると思うので日本記録からの優勝を注目してもらいたい。また1㌔タイムトライアル(3日目)、市田龍生都(法2)のタイムはそれも本人のコンディションとかが整えば日本記録を上回れる実力を持っている」
日本記録を更新する走りを見せられるか、2日目も中大の躍進に注目したい。
最後にチームパーシュートに出場した4名に今後の種目への意気込みを伺った。
「マディソンは去年優勝しているので、しっかり優勝を狙っていって、弱気にならずに日大と総合優勝を競うと思うので負けないように強気の走りで行きたい」(山本)
「僕はあとタンデムスプリントがあるんですけど、日程的に今日が1番きつい日程だったんで、あとは楽かなと思うのでベストが出せるように頑張りたい」(青木)
「僕はマディソンとロードがあるんですけど、今日が終わった時点で9割くらい僕の中でのインカレが終わったので惰性で優勝していきたい」(中村)
「オムニアムが僕はあるので、日大の小島選手に引けを取らない走りをしたい」(馬越)
2日目以降も勝ち星を順調に重ね総合優勝、夢の二連覇へ。中大なら、と期待せざるを得ない。
◆大会結果◆
【1日目】
4㌔インディヴィデュアルパーシュート決勝
①山本 4分28秒286
男子スプリント予選
②梶原 10秒312
⑤大橋 10秒419
男子オムニアム(予選ポイントレース12㌔1組)
②馬越
男子タンデム・スプリント予選
①中大(青木、保田) 16秒952
男子4㌔チームパーシュート決勝
②中大(青木、山本、馬越、中村)4分8秒454
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部