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27年ぶり春リーグ優勝!最終戦も白星で飾るー関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 対日体大戦

2023年5月28日 東京・国士舘大学多摩キャンパス

春リーグ最終戦。ここまで7勝1敗と1試合残した状態で優勝が確定していた中大だが、リーグ最終戦は昨年のインカレ決勝相手である日体大と激突した。前半はパスミスが相次ぎ、相手に速攻を決められるなど苦戦をした中大だったが、後半は持ち味である全員ハンドを余すことなく発揮し36-33で見事勝利。8勝1敗と圧倒的な強さを見せ、春リーグとしては27年ぶりの優勝を飾った。

▲春リーグ優勝を果たした選手たち(写真提供=中央大学ハンドボール部)

前半は相手の先制点でスタートしたが、近藤ダノベン優一郎(法2)のパスカットからの速攻や野上遼真(総4)の好セーブ、泉本心(法3)の連続シュートなどが決まり前半7分までに6ー1と大差をつけ流れに乗った中大。しかしその後は「(前半は)攻撃のミスが8本あって、それで速攻をとられたりしてかなり苦しみました」と実方監督が言うようにパスミスからの速攻が相次ぎ前半12分までに同点に追いつかれてしまう。タイム後は伊禮颯雅(法2)、伊禮雅太(法4)、泉本を中心に着実に得点を重ねるも、差は広げられず19-18と僅差で試合を折り返した。

▲最終戦もシュートを連発したエース泉本

迎えた後半。「後半に行くにつれて自分たちのやりたいハンドボールができた」と伊禮雅が語ったように、最初は点を取り合う試合展開が続いたが、その後は相手ディフェンスの少ないサイドへパスし池間飛勇(文4)、瑞慶山充貴(法3)、髙橋侑吾(文3)、出口晴大(経4)らが確実にサイドシュートを決めたりなど、秀逸なパス回しで少しずつ差を広げた中大。「最終戦なので気合いが入っていた」という伊禮雅も積極的にシュートを決め36ー33で見事勝利。今日の試合について実方監督は「消化試合ではあったが、ちゃんと勝ちに行くゲームをやろうと選手たちに言って、皆手を抜くことなく頑張ってくれた」と振り返った。

▲試合終了後の選手たち

見事8勝1敗という好成績で昨年の秋リーグに続き2シーズン連続優勝を収めた中大。最優秀選手にはキャプテンの伊禮雅太、優秀選手には泉本、池間、出口の3名が選出された。

春リーグ全体を振り返り伊禮雅は「皆がミーティングでやるべきことだったり、練習でやるべきことを徹底的に取り組んだことが勝因だと思う」と話した。また実方監督は「毎年春はチームが出来上がってなくて特にディフェンスが駄目なのですが、今回はディフェンスを皆頑張ってくれたのでそこが勝因だと思う」と振り返り、ディフェンスについては「強化しても新チームになってすぐだとなかなか上手くいかないが、今は自分たちで話をさせているのもあり、リーグを通してどんどん良くなっていった」と評価。さらに「近藤ダノベン優一郎がディフェンスではもうレギュラーというか、ガツガツ守ってくれたのが良かった」(実方監督)と下級生の活躍を評価したように、最終戦でも2年の伊禮颯が伊禮雅と並ぶ最多8得点でチームに貢献するなど下級生の活躍も大いに目立つ春リーグとなった。

▲個人賞を獲得した選手(左から)池間、泉本、出口、伊禮雅(写真提供=中央大学ハンドボール部)

今後に向けて伊禮雅は「夏練習をして体を大きくするだったりウエイトトレーニングだったり色々なトレーニングをして秋いい状態で臨みたい」と話し、実方監督は「秋リーグは全勝優勝してインカレに臨みたいのでここで少し休んで、そこからまた個人個人のスキルを上げるような練習をしながらディフェンスを高めていってチーム全体のレベルを上げていきたい」と語った。

長年成し遂げることのできなかった春リーグ優勝は、秋リーグ4連覇、さらにインカレ3連覇達成に向け新チームとして弾みをつけた大会となっただろう。躍進をし続ける中大ハンド部の今後に期待が高まる。

◆試合結果◆
〇中大 36(19-18、17-15)33日体大●

◆お知らせ◆
春リーグは全試合終了いたしました。

(記事:小幡千尋、写真:片岡芹奈)

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