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同期3人で臨んだ女子団体戦1中差で惜しくも4位─第53回全関東学生弓道選手権大会

2023年6月11日 東京都・日本武道館

声出し応援の熱気に包まれる中、日本武道館を舞台に全関東学生弓道選手権大会が行われた。

初戦となった千葉大戦では、両校共に9中と一歩も譲らない展開で同中競射にもつれ込む。緊迫した空気感の中、中大は1人2本ずつの競射を全員皆中させ勢いづいた。
続く2回戦の日大戦では、中大7中、日大6中と勢いそのままに勝ち進める。
3回戦の東海大戦では、中大10中、東海大6中と安定感を見せつけ準決勝に駒を進めた。10中のうち、大前の髙野美那(経2)は皆中を達成し、次に繋げる。

▲東海大戦で皆中を果たした大前の髙野

そして迎えた準決勝の明大戦では、中大8中、明大9中と惜しくも1中差で敗退が決まる。
その後の3位決定戦では昨年の今大会女子団体戦王者、桜美林大と対戦。しかし射が揺れ中大8中、桜美林大9中とまたも1中差で中大の3位決定戦敗退が決まった。

「この3人で(弓を)引けたことが本当に嬉しい」と試合後、選手達は口をそろえた。女子団体戦に出場した全員が2年生で同期ということが「この3人で優勝したい」という気持ちをより強いものにしたようだ。

試合中に心がけていたことについて、落を務める松井和華(商2)は「前が外したら止める、前が中(あ)てたら続くというように団体の流れを良くすることを心がけた」と答えた。また試合中良かったことについて、大前を務める髙野は「背負えないものは背負わない、と割り切り団体であることの意味を考えて引けたことが的中に繋がった」と述べる。3人で支えあう姿勢や互いを信じ合う気持ちこそが、個々の力を最大限に引き出し、チームとして結果を残すことができた要因なのであろう。

▲落を務める松井

また、今年から正式に許可された声出し応援について、中を務める石井澪(総2) は「部員達の想いを感じ、一本一本全力で引けた」と振り返った。声出し応援が禁止されていた前回大会にも出場した石井は、良い変化を感じ取る。実際に生の声を聴くことで、仲間の想いをより強く感じ取ることができ、励みになったようだ。


▲中を務める石井、千葉大戦では皆中を果たした

さらに、「心配は一切なく自分を信じて自信を持って試合に臨めた」(石井)「今大会を通して自分の弓道に自信を持つことができた」(髙野)と述べているように、練習の際に抱えていた課題に対する答えや、プレッシャーへの対処法が見え始めたことで、自信を持つきっかけとなった大会であったと評価しているようだ。そして「昨年に比べて一つ上に進めることができたので確実に成長している」(松井)という言葉のように確実に進歩を続ける中大は「次は優勝」と意気込んでいる。弓道部の今後の活躍から目が離せない。

 

◆試合結果◆

女子団体戦決勝トーナメント
1回戦
△中大9中-千葉大9中
大前 髙野美那(経2)〇××〇
中 石井澪(総2) 〇〇〇〇
落 松井和華(商2)〇〇〇×

1回戦 同中競射
〇中大6中千葉大3中●
大前 髙野 〇〇
中 石井 〇〇
落 松井 〇〇

2回戦
〇中大7中-日大6中●
大前 髙野 〇×〇〇
中 石井 〇×〇×
落 松井 〇〇××
3回戦
〇中大10中-東海大6中●
大前 髙野 〇〇〇〇
中 石井 〇〇〇×
落 松井 〇〇×〇

準決勝
●中大8中-明大9中〇
大前 髙野 ×〇〇〇
中 石井 〇〇××
落 松井 〇×〇〇

3位決定戦
中大8中-桜美林大9中〇
大前 髙野 ××〇〇
中 石井 〇〇×〇
落 松井 〇×〇〇

 

(記事:田中のぞみ、写真:吉田弥生、浜田夏希)

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