2022年８月25日 香川 レグザムスタジアム
福岡大への勝利でベスト８入りを決めた中大は、ベスト４を懸け宿敵日大との戦いに臨んだ。投手戦となった今試合は、８回に日大に２点を先制され、中大打線は反撃出来ず敗戦。全日本優勝を掲げ臨んだ中大の挑戦が幕を閉じた。
先発はエース石井竜也（商３）。７回までほとんど三者凡退で抑え、昨日の疲れを感じさせない上々の立ち上がりを見せた。
一方、中大打線は日大のピッチャーをなかなか攻略できず、ランナーを２塁まで進めるも先制することができない。石井を援護したい打線は７回、小林洸誠（商３）の四球を足掛かりに無死二三塁のチャンスを作る。しかし、続く高垣昂平（商２）と功刀史也（文２）が一飛に倒れ、続く佐竹秀也（商２）も空振り三振に終わり、チャンスを無得点で終える。
▲三振に打ち取られた佐竹
７回裏の悪い流れを断ちたい８回表の中大ナインであったが、石井が日大打線に捕まる。ライト方向とセンター方向への二塁打を２本打たれ日大に先制を許す。「先に点を与えてしまったのが全て」と石井は振り返りマウンドを降りる。ピッチャーは田中駿佑（商２）に変わるも、田中はバッターに四球を与え日大有利の流れを変えられず、その後右適時打を許し１点を失った。
▲「なんとか４年生を勝たせてあげたい思い」で試合に臨み、１失点で降板した石井
８回裏に幸喜健太朗主将（商４）が安打を放ちキャプテンの意地を見せつけるも、打線が繋がらず、敗戦。中大の日本一への挑戦がここで終わった。
▲試合終了後涙を流す幸喜主将
「日本一」という夢は絶たれたが、また秋季リーグと関東王座の２つの大会が控えている。昨年の全日本大会で無死満塁のチャンスを生かせずに敗戦した試合と今試合の敗戦は重なる部分が多く、特に４年生は気づきが多かったようだ。「４年生として、キャプテンとして来年に繋がるようにチームをまとめて秋リーグ優勝したい」(幸喜主将)「４年生がもう一回チームを立て直して、秋頑張ります」（佐藤龍之介・商４）と選手たちは次を見据える。
秋季リーグでは全日本大会での経験を生かし、一皮剥けた中大準硬式野球部に期待したい。
◆試合結果◆
チーム １２３ ４５６ ７８９＝計
日 大 ０００ ０００ ０２０＝２
中 大 ０００ ０００ ０００＝０
◆お知らせ◆
次戦は９月３日、スリーボンドスタジアム八王子にて行われる秋季リーグ戦対専大戦となります。試合開始は９時30分を予定されています。
（記事：菅澤澪生、写真:江渕光太、坂井真子、鎌田怜穂、小泉百萌子、丸尾彩華）
