11月28・29日 横浜武道館
新型コロナウイルスの影響によりインカレや春秋リーグ戦が中止となった今年度の大学卓球界。大会関係者の尽力により、ついに今年度唯一となる学生規模の全国大会が横浜で開催された。中大男子勢からは6名の選手が出場。新しく主将に就任した柏友貴(法3)がベスト8、小野寺翔平(法2)がベスト16の成績を残し、来年度インカレ(個人の部)の出場権を獲得した。
まず行われたのは予選リーグ。全124名を32グループに分け、各グループ1位の選手が決勝トーナメントへと勝ち抜けする。弓取眞貴(文4)、太田輝(文3)が2勝1敗の2位で予選リーグ敗退となるなか、柏主将、小野寺、吉田大輔(文4)、浅津碧利(文2)は3勝0敗のリーグ1位で決勝トーナメントに進出。4名が強敵ひしめくトーナメント戦に挑んだ。
▲「一戦一戦の大切さを感じた1年でした」(浅津)
1回戦では吉田大、浅津がそれぞれ明大の選手を相手にセットカウント0-3のストレート負けを喫する悔しい結果に。1回戦をセットカウント3-0で勝利した小野寺は2回戦で愛工大・松山を攻略できずにセットカウント1-3で敗戦。「勝てるチャンスはあった。練習では得ることのできない経験の差がでた」(小野寺)と悔しがった。
▲「試合ができることへの感謝をしたい」(小野寺)
中大男子勢から準々決勝に進出したのは柏主将ただ一人。1回戦では第2セットから3連勝で試合を制す。2回戦は第1セットをデュースの末取られるも、第2セットで強気のレシーブを繰り返す明大・遠藤を前に粘りの戦いを見せ17-15で試合をイーブンへと戻す。両者ともに1セットずつ勝利し迎えた最終第5セットは、相手の追い上げを振り切り白星を手中に収めた。「2-1で負けていて後がない状況だったんですけど、ベンチコーチのアドバイスを的確に聞いて、相手の弱点を突くことで流れがこっちに来て勝つことができました」(柏主将)と、助言が功を奏し大事な局面で真価が発揮された。
▲「来年のインカレやリーグ戦は4年生の分まで頑張りたい」(柏主将)
準々決勝では「高校時代に1度も勝ったことのない」(柏主将)相手である明大・宮川と対戦。第1セットは序盤にリードを許すも、着実に得点を重ねデュースまで持ち込む。一進一退の攻防の末に、相手のミスショットにより15-13で勝利。第2セットは相手の勢いが止まらず3-2から9連続得点を許し、試合はセットカウント1-1の振り出しに。第3セットはなかなか得点を決めきれずに点差を広げられ、第4セットも「焦ってしまってフォアハンドのミスが出てしまった」(柏主将)と、終始相手のペースで試合が進みセットカウント1-3で試合終了。ベスト8で大会を終えた。「自分の嫌なところを(相手に)突かれたなと思いました。バックハンドという課題が見つかったので、今後は頑張っていきたいと思います」(柏主将)と課題を踏まえてこれからの大会に臨む。
アクシデントもなく無事に大会を終えた中大男子勢。今大会をもって、4年生の吉田大、弓取は引退となった。次なる戦いは6月から12月に延期された関東学生選手権だ。前回大会シングルスでベスト8の小野寺は「関東学生では優勝を目指したい」と意気込む。今年最後となる次大会では多くの成績上位者を輩出し、笑顔で年を越したい。
◆大会結果◆
ベスト8=柏主将
ベスト16=小野寺
ベスト32=吉田大、浅津
予選敗退=弓取、太田
◆お知らせ◆
次戦は12月12・13・18日に行われる関東学生選手権です。駒沢屋内球技場(12・13日)、所沢市民体育館(18日)で無観客開催されます。18日のみ「ラボライブ」様によりライブ配信が行われる予定です。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部