2026年9月13日 中大多摩キャンパスラグビー場
リーグ3戦を終えて1勝2敗、とりわけ直近2試合は連敗中の中大。4戦目である東農大戦、序盤こそ一進一退の展開が続いたが、均衡を破って第2クオーター(以下、Q)から得点を重ねる。主導権を手にした中大は14得点の大勝を収め、最終戦へ弾みをつけた。
第1Qは、相手のポゼッションからスタートした。守備から流れを作りたい中大は、相手のミスから目黒朋香(商4)が抜け出し、攻撃へ転じる。チャンスを迎えると、内山茉優(文4)が得点を決め先制点を手にした。その後、ゴーリー(以下、G)の山内実咲(商4)の好セーブから速攻を仕掛けるなど一時は試合の主導権を握った。
しかし、パスでのミスから失点し同点に追いつかれると、そこからは一進一退の攻防へ。ゴール裏から主将の河瀨柚花(商4)がシュートを決めて勝ち越したものの、守備ではマンダウン(相手チームより1人少ない状態でのプレー)となった末に同点に追いつかれた。ラスト1分を切ったところで再びチャンスを作ると、内山が着実に得点を決め3-2で1Qを終えた。
▲守備での活躍が目立った目黒
続く2Q、中大は積極的に攻撃を仕掛けた。チャンスの場面で相手のファウルを誘うと、松平紗弥(商3)がフリーシュートを決めて4-2とリードを広げる。その後もチャンスは作ったが、得点に結びつけることができず、前半終了まで2分余りとなった。この膠着を打ち破るように佐藤凛依(国経3)がシュートを決めると、続くプレーで内山が得点を重ね6-2で試合を折り返した。
▲得点を決めクロスを掲げる内山
第3Q、松平が最初のドローを獲得し流れを作る。小川陽向(法3)、佐藤、松平、小暮莉佳(商3)を中心にパスを展開し、小暮からボールを受けた小島悠愛(法4)がゴール左から切り込んでシュート。7-2と東農大との点差を5点に広げた。さらに次のプレーでは相手がこぼしたボールをすかさず山内が拾い上げてオフェンスクリアに成功。内山から金子とパスをつなげ、ゴール右でパスを受けた河瀨が切り返して左側からシュートを決めて8点目を入れる。
直後のグラウンドボールを東農大に奪われて1点を返されるも、金子が相手のマークを上手くかわしてフリーシュートを獲得するなど着実にゴールまでの距離を詰めていった。そして吉田智美(文3)から金子がボールを受けて再びフリーシュートを得ると、左前から相手Gの頭上を抜くシュートをきっちり決めて今季初得点を挙げ、チームに9点目をもたらした。次のプレーで中大にイエローカードが提示されて1分間のマンダウンとなり、その間に1点を許すも、佐上楓(経3)、吉田、小川が次のプレーをつないで山﨑陽菜(法3)が相手のマークを受けながらも右に回り込んでワンバウンドでシュート。中大に10目が入ったところで第3Qが終了する。
▲今季初得点を挙げた金子
このまま順調にリードして最終戦へ弾みをつけたい第4Q、中大は力強いオフェンスで得点を重ねる。内藤あさひ(法4)が明大ディフェンスに詰められながらも左ライン際を走ってボールを運ぶと、味方にパスが回り内山、小島から河瀨へつないでシュート。このシュートは惜しくもゴールのフレームに弾かれたが、ものの数秒、内山がリバウンドを拾って相手のブロックを突破しそのまま得点した。次のドロー後のグラウンドボールを金子が制し、それを受け取った河瀨が中央からゴール前まで独走して中大のポゼッションとすると、内山がフリーシュートを獲得。内山はここでも低めのシュートを決め切って12点目を奪取した。
▲内山はこの日複数得点の活躍
勢いそのまま、中大は素早い攻撃から佐藤のワンバウンドシュートで13点目、河瀨のシュートで14点目を入れ、東農大を突き放す。途中、2点を返されるが、前田美智花(国経3)や佐上の堅実な守備が光ってそれ以上の得点は許さず、14-6で試合終了。負けられない試合での大量得点の勝利に選手たちは喜びの表情を見せた。
▲勝利を喜ぶ選手たち
第3Qに今季初得点を挙げた金子は、連敗脱出のためにチーム全体で「シュートの決定率を上げるというところを意識した」と話す。その言葉の通り、シュートを仕掛ける本数が少なかった第2戦、第3戦と比べて強気のオフェンスが目立ったこの試合では、得点を重ねるごとにチームの活気も戻ってきた。次の学習院大戦は4年生にとって、勝利すれば最後の試合となる。2026チームの集大成である次戦に勝利し、中大女子ラクロス部らしい全開の笑顔を引き出せるか。攻守共に積極的なプレーを取り戻した彼女らは、結束して最終戦に挑む。
◆試合結果◆
○中大14-6東農大●
◆コメント◆
金子ななみ
──今日の試合を振り返って
「絶対に負けられない試合だったんですけど、しっかりシュートを決め切る、決定率を上げるっていうところを意識していました。そこをやり切れたかと言われるとまだ課題は残るかなと思うんですけど、前回よりはゴールに向かう姿勢を見せられたかなと思うので、そこはすごく良かったかなと思っています」
──相手からの厳しいマークを受けながら得点されましたがそのあたりについては
「リーグ戦が始まって4戦目でやっとシュートをちゃんと決めることができたので、すごくほっとしてます」
──今日もOGの方などからの大きな声援がありましたが
「前回と前々回で負けちゃっててすごく悔しい思いをしてたんですけど、それでもここまで足を運んで見に来ていただけてすごく力になったし、次も頑張ろうっていう風に思いました」
──連敗からの勝利となりましたが
「本当に負けられない試合で、ここを勝たないと降格戦が見えてきちゃう状況だったんですけど、そこでしっかり勝ち切ることができて、チームとしても一歩前進できたかなと思うので次も頑張ります」
──前回の試合から今日の試合までに意識したことや変えたことは
「とにかくゴールを目指すっていうところで、前回と前々回の試合でシュートに行けた本数も少ない試合が続いちゃってたので、今回はみんなでゴールに向かって行く姿勢をずっと続けようっていうところを頑張りました」
──今日の仲間のベストプレーを挙げるとしたら
「内山の得点シーンが印象に残ってます。河瀨からのカットのシュートがすごく良かったなって思ってます」
──いよいよ来週はリーグ戦最終戦の学習院大戦となりますが、意気込みをお願いします
「勝てば最後の試合になると思うので、しっかり勝ち切って、今年のリーグ戦をいい形で終われるように最後まで全力で頑張りたいと思います」
◆お知らせ◆
次戦は9月26日(土)に中大多摩キャンパスラグビー場で行われる対学習院大戦です。
(記事、写真:酒井奏斗、比留間柚香)




