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主将工藤最後の全日本学生選抜で見事3位!高橋はベスト16ー全日本学生選抜卓球選手権大会

11/25~26 きびじアリーナ

全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)でシングルスランキング16位までの選手と各支部の推薦者しか出場することのできない今大会に中大からは工藤夢(文4)と高橋あかり(文3)が出場した。

1日目予選リーグ

初日は予選リーグが行われ、工藤は2位、高橋は1位で見事予選を通過した。高橋は予選で1年生ながら愛工大の主力として活躍し、7月のインカレでは工藤にストレートで勝利をした四天王寺高校の後輩面田と対戦した。フルセットにまでもつれる熱戦となり最終セットあと1点で勝利という局面を迎えたがそこから面田が驚異の粘りを見せられ、セットカウント2ー3で敗れた。しかし予選はこの1敗のみでグループ1位で決勝トーナメントへと駒を進めた。工藤は1試合目から3試合目まで順調に勝ちを重ねていくが、4戦目日体大の横田の変則的な打球に対応を仕切れずストレートで敗れてしまう試合後「カットマンで対応する前に負けてしまった」と振り返った。5戦目は負けを引きずることなくしっかりと切り替え、ストレートで勝利しグループ2位で決勝トーナメント進出を決めた。

グループリーグを4勝1敗の好成績で通過した工藤

2日目決勝トーナメント

決勝トーナメントは中大にとって波乱の幕開けとなった。出場した工藤、高橋ともに予選を通過したが、抽選の結果初戦でまさかの対戦することになりどちらかはベスト16で敗退することが決まった。この組み合わせを受け矢島監督も「監督としては見たくないねほんとに(笑い)勘弁してくれよってのが正直なところ」と驚きを隠せない様子だった。試合は序盤から工藤がリードする展開が続き、2セット連続で取り完全に流れを掴んだかと思ったが、そこから先輩に負け続けるわけにはいかないとばかりに、高橋が2セットを取り返し追い上げを見せる。第6、第7セットは工藤が先輩の意地を見せ高橋の反撃を抑え、セットカウント4-2で中大対決を制した。試合後敗れた高橋は「最初に対戦はしたくなかったですね、今回は先輩で向かっていく側だったので前回のダブルスの決勝(全日本大学総合選手権大会で川畑・吉岡ペアと対戦)よりはプレッシャーは少なかったです。来年はもっと上の成績目指したいと思います」と振り返った。

組み合わせの不運もありトーナメント初戦敗退に終わった高橋

勝ち進んだ工藤は準々決勝で前年の全日学選抜チャンピオン愛工大の岡田と対戦、矢島監督もこの試合が大事になると思っていたと語った重要な一戦を迎えた。高橋の思いも背負った工藤は勢いそのままにこの試合も3セット連続で奪いディフェンディングチャンピオンに流れを渡さなかった。第4・5セットは岡田が意地を見せ取られるも第6セット相手に傾きかけた流れを取り戻し工藤がセットカウント4-2で勝利しベスト4入りを果たした。

準決勝は10月に行われた全日本大学総合選手権大会・個人の部チャンピオンで秋季リーグ戦のダブルスでも唯一工藤が負けている専大の出澤との対戦となった。準々決勝の勢いそのままに準決勝にも乗り込めるかと思ったが、やはり出澤は手ごわく工藤はなかなか自分のペースをつかむことができない。終始出澤のペースで試合は進んでいき準決勝は4-1で敗れてしまった。3位決定戦へ回り工藤は神戸松蔭女子大の木塚と対戦。この試合はサーブが冴えていた工藤、試合を見ていた枝廣愛(商2)も「サーブで何回も相手崩してて凄いなって思って見てました」と、この試合は工藤のペースで試合が進み流れを渡さなかった。得点を徐々に積み重ねていきセットカウント4ー1で見事勝利し、見事3位入賞を果たした。工藤もこの試合を「2、3年の頃だったら今回みたいに準決勝で負けたら気持ち切れてたと思うんですけど、今回は予選も1回負けてたのでそこの気持ちの切り替えは今回良かったかなと思います」と振り返り学生最後の大会で集大成を飾った。

見事3位に輝いた工藤

これで学生の大会は最後となった工藤。ラストの大会を3位という好成績を修め、悔しさも残った大会だったが「リーグ戦とか含め4年目でいい成績残せて本当に中大に入ってよかったなって気持ちです」と最後は笑顔で締めくくった。

(記事:小野祐司 写真:小野祐司、志水恒太)