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村島が劇的な大学初優勝 ニュースター誕生の予感ー東日本学生レスリング選手権大会(秋季大会) 新人戦2日目

11月26日 駒沢屋内球技場

東日本秋季新人戦2日目に行われたフリースタイル。79㌔級の村島克哉(法1)が接戦を制して、大学初優勝を果たした。70㌔級で出場した伊藤朱里(法2)は準優勝となった。そして79㌔級の池田貫太郎(商2)と92㌔級の安齊勇馬(文2)が3位となり、安齊はグレコローマン、フリーの両スタイルでメダルを獲得した。


▲優勝を決めて喜ぶ村島

村島は1回戦を圧巻の速さでテクニカルフォール勝ちとすると、2回戦では「一番のヤマ」(村島)と位置付けていた内田(専大)と対戦。第2ピリオド、2-7の場面から村島は投げで4点を追加し、さらに相手のチャレンジが失敗したことにより、1点を加えて同点に追いついた。そして残り20秒で村島は2点を獲得。その後村島は1点を返されるが、9-8と内田を1点差で振り切った。準決勝はまたもテクニカルフォール勝ちを収めて村島は決勝を迎えた。


▲試合終了寸前にもポイントを加算した村島

村島は2回戦と同じく第1ピリオドではビハインドを背負ったが、第2ピリオドで逆転。最後は残り5秒でチャレンジ失敗したことにより、焦って攻めにきた相手の後ろに回りこんで得点を重ね、大学初優勝を決めた。この結果により、中大1年生の中で唯一天皇杯全日本選手権(天皇杯)への出場も決めた村島。「自分の実力がどれだけ通用するか試してみたい」と村島。レベルが高い天皇杯に全力で挑む。


▲相手と対峙する伊藤朱

先日行われた内閣杯でようやく天皇杯出場の切符を手にした伊藤朱は2回戦を10-0のテクニカルフォールで勝ち上がると、準決勝では「苦手なタイプ」という大野(日体大)と対戦し、2-1で勝利。決勝も準決勝と同じく僅差の試合となるが、1-1からテークダウンによる2点を奪われてしまう。そして点差は1-3から動かず試合終了。決勝後、伊藤朱はテクニック面は通用しているも「パワー不足ですかね」と試合を振り返った。


▲ローリングを掛けようとする池田

池田は1、2回戦と勝ち上がったが、準決勝で敗れて銅メダルとなった。池田は「正直言って、すごく悔しい」とメダル獲得に満足はなかった。さらに同じ階級で後輩の村島が優勝したことにも触れ、「自分も1位になれるように頑張っていきたい」と語った池田。グランドの守りの強化と確実にポイントが取れる技をこの冬に見つけ、来年には先輩の意地を見せてくれることに期待したい。


▲監督が「十分に成長してきてくれている」と語る安齊

フリースタイルでも3位に入り、新人戦で2つのメダルを獲得した安齊だが、「人数が少なくてたまたま入った3位」と手厳しかった。フリースタイルの準決勝は0-10の試合内容だったため、「完敗。コーチと課題を見つめなおしたい」と話した。また全体的に力負けが全試合の課題とした。この冬はウエイトを続けて体を作っていき、さらなる高みを目指していく。

2日間の新人戦が終わり、総括として山本監督は「金メダルが3つ取れなくて悔しい」と話した。しかし「年々レベルは間違いなく上がってきている」とチームの成長に手ごたえを感じる内容だったと評価した。

◆大会結果◆
フリースタイル
65㌔級
1回戦
○関海翔(文1)12―1岩崎(明大)● 
○伊藤史門(文1)6―4工藤(専大)●
○時田隆成(商1)12―2鈴木(山梨学大)● ※テクニカルフォール勝ち
○畑将太郎(経1)15―4神山(立大)● ※テクニカルフォール勝ち
●山慶次郎(文2)―小田嶋(日大)○ ※不戦敗
○土井璃音(法1)12―1武井(神奈川大)● ※テクニカルフォール勝ち

2回戦
●関0-2飯田(山梨学大)○ ※フォール負け
●伊藤史2-5谷口(拓大)○
○時田9-6大橋(日大)●
○畑13―10伊五澤(大東大)●
●土井0-8堤(日体大)○ ※フォール負け

3回戦
●時田4-6藤山(専大)○
●畑1-12徳力(専大)○ ※テクニカルフォール負け

70㌔級
1回戦
〇伊藤朱里(法2)10-0井勢(専大)● ※テクニカルフォール勝ち

2回戦
◯伊藤朱10-0藤田(国士大)● ※テクニカルフォール勝ち

準決勝
○伊藤朱2-1大野(日体大)●

決勝
●伊藤朱1―3坂野(日大)○
→準優勝

74㌔級
1回戦
○高橋大和(経1)―中田(日体大)● ※不戦勝

2回戦
●高橋6―14藤田(日大)○

79㌔級
1回戦
○村島克哉(法1)10―0山崎(日大)● ※テクニカルフォール勝ち
○池田貫太郎(商2)―小野(国士大)● ※不戦勝

2回戦
○村島9―8内田(専大)●
○池田10―0加藤(立大)● ※テクニカルフォール勝ち

準決勝
○村島10―0有川(東大)● ※テクニカルフォール勝ち
●池田4―14古川(日大)○ ※テクニカルフォール負け
→3位

決勝
○村島10―6古川(日大)●
→優勝

92㌔級
2回戦
○安齊勇馬(文2)10―0大原(育英大)● ※テクニカルフォール勝ち

準決勝
●安齊0―10伊藤(日体大)○ ※テクニカルフォール負け
→3位

125㌔級
2回戦
●笹岡龍馬(経1)―松岡(日体大)○ ※不戦敗

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部