2026年6月13日、14日 愛知県・パロマ瑞穂スタジアム
1日目に引き続き、熱戦が繰り広げられた日本選手権2日目。中大勢は5名が出場し、それぞれの選手が悔しさや手応えを感じる日となった。
2日目、最初の出場者となったのは男子200㍍予選2組に出場した植松康太(総3)。関東インカレでは3位入賞を果たしたものの、最後に勝ち切ることができずに悔しさをにじませた。その悔しさをバネに今回のレースに挑んだ。序盤から積極的に先頭に立ち、100㍍通過の時点では1位争いに躍り出る。しかし、「力んだかなっていうのが一番今思う反省」と語るように後半は思うように伸びず、組3着でのフィニッシュとなった。同期の活躍についても問うと「負けないように自分も刺激を与えれる存在になれればなと思う」と嬉しさも溢しながら、ライバルとして負けられないと闘志を燃やしていた。

▲惜しくも予選敗退となった植松
男子800㍍決勝には前日の予選を1着で通過した田邉奨(商3)が出場。優勝候補に挙がる田邉はアジア大会代表入りをかけ、今レースに挑んだ。
ピストルの音とともに力強いスタートを切ると、その勢いを保ったまま加速し、外側から二番手に。400㍍の通過は52秒。好記録が見込まれた。「余裕持ってラスト刺せれば」とのもくろみ通り虎視眈々(こしたんたん) とチャンスを伺う。しかしながら最後のホームストレートに差し掛かかる中で先頭争いはし烈に。勝負はゴール直前までもつれ込んだ。横一線の大混戦の中、最後の力を振り絞るもあと一歩及ばず、4位でフィニッシュ。レースを終えた田邉は「想定した通りの流れが続いた中で勝ち切れなかったのは自分の実力が足りなかった」と涙ながらに語った。その一方で「あの位置で取れないのはまだまだ力が足りない、スピードの強みを活かすだけではやっていけないと感じる」と冷静に今レースで得た課題を分析した。「力不足」という言葉を繰り返していた田邉。しかしながら、自身の走りで会場を沸かせるなど、その存在感は確かに発揮した。次なるレースでは持ち前の明るい笑顔で駆け抜けるだろう。

▲悔しい結果に終わった田邉
続く1500㍍決勝には寺田向希(文3)が出場。「予選よりもいいタイム、行ければ上位入賞」と意気込む寺田は序盤からOB中野倫希(令7卒)と先頭でレースを展開した。しかしながら2周目に入るころで一気に集団のペースが上がり、寺田は集団に飲み込まれ、中ほどに後退。残り1周の鐘の音ともに集団のペースが一気に上がると、寺田もこのペースアップに対応。懸命な腕振りで前との差を詰め、ラストスパートするも目標にはわずかに届かず、3分43秒17でレースを終えた。寺田の表情には悔しさがあふれていた。レース後、「勝負できると思ったし、動きも良かっただけに悔しい。素直に悔しいです」と悔しさを吐露したとともに「これが今の実力かな」と自身の現状と冷静に向き合っていた。寺田の次なるターゲットは7月に控えるホクレンディスタンスチャレンジ。「いいタイムが出せるように準備していくだけ」と意欲を示した。中大短距離における中距離ブロックを常にけん引してきた寺田。前日の予選では中大新記録を更新し、中大の歴史に名を刻んだ。中大記録保持者となった寺田は今後どのような活躍を繰り広げてくれるのだろうか。

▲悔しさ残るも次を見据える寺田
「振るわないタイムになってしまったので悔しい気持ちが大きい」と語ったのは400㍍H予選に出場した酒井大和(法4)。大学ラストイヤーで初の日本選手権出場だった。コンディション的には「すごい良かった」と評価する中で、「前半にもうちょっと飛ばしてついていけばよかった。レースプランをうまくまとめられなかった」と後半のキレが思うように出なかったことについて反省点を口にした。大舞台の雰囲気の中で、多くの収穫を得たようだった。次のレースは7月に行われる北海道選手権。ハードルブロック長として「背中で引っ張っていかなければいけない」と語った上で、「しっかり貢献できるように頑張っていこうと思う」と最終学年として責任と期待を背負いながら、さらなる高みを誓った。
▲初の日本選手権出場となった酒井
男子100㍍決勝には、小室歩久斗(法3)が出場。2日目一番の声援に包まれ、会場全体が緊張感に包まれた中、レースに臨んだ。
準決勝で左脚を痛めた小室は、スタート後、予選・準決勝のような加速に乗れず、惜しくも5位で競技を終える。レース後、「経験は次に活かせると思うので、だめだったところを振り返って次につなげたい」と大舞台での2日間を振り返った。
悔しさを口にしながらも今回、自身の持つ中大記録を更新し、10秒07の新記録を叩き出した小室。まだまだ成長は止まらない。

▲左脚にテーピングを巻きながらも5位入賞を果たした小室
◆大会結果◆
男子200㍍予選2組
③植松康太(総3) 20秒69
男子800㍍決勝
④田邉奨(商3) 1分46秒79
男子1500㍍決勝
⑨寺田向希(文3) 3分43秒17
男子400㍍H予選3組
⑤酒井大和(法4) 50秒23
男子100㍍決勝
⑤小室歩久斗(法2) 10秒26
(記事、写真:伊藤凛音、大畠栞里、土屋日向)
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