先月、オータムリーグの全試合が終了し中大は全体で8位の結果に終わった。スプリングトーナメントでは2部順大に敗北し痛恨の初戦敗退。リーグ戦序盤は連敗を喫するなど不安は否めなかったものの、結果11勝8敗と昨年に続き勝ち越しとなった。そして2日後には今季の集大成となるインカレを迎える。中大は予選リーグ後からのスタートとなり、初戦にHリーグから勝ち上がった広大、次戦にはオータムリーグ準優勝の専大を相手に控える。
一昨年、昨年は準々決勝で強豪東海大に敗れ、中大はベスト8の壁を越えられずにいる。チームの目指すところは変わらず日本一。ラストインカレの舞台に臨む中大バスケ部「CARIONS」の選手、コーチにその思いを聞いた。
最終回となる第4弾は内尾聡理主将(#2・商4)にインタビュー。チームを率いる内尾にキャプテンとして、そして4年生として今シーズンの振り返りや目前に迫るラストインカレへの思いを聞いた。(取材、構成:桑沢拓徒)
※取材は11月17日に行ったものです。
――大学バスケの集大成となるインカレを前にした思い
去年も、一昨年もベスト8で東海大学に負けているので、まずは悔しい思いを去年、一昨年の先輩たちの分も背負って、しっかり頑張りたいと思います。
――この1年で感じた成長
キャプテンをやってきて、 また人としても成長できていると思いますし、リーダーとはというところでいろいろ試行錯誤しながらやれたので、実りのある1年になったと思います。
――キャプテンであるということの明確な違い
声かけをしないといけないですし、周りを引っ張らないといけないというところは今までついていけば良いという立場だったので、そこは明確に違うと思います。
――インカレに臨む4年生たちの思い
自分たちの代は最後なので、4年生が背中でしっかりプレーでも見せるのが大事ですし声でも引っ張るのが大事だと思います。それに下級生がしっかりついてきてくれる形が一番チームとしてベストなのではないかと思います。
――先日のオータムリーグでの収穫
もうちょっとで上位リーグに行けたというチャンスが確実にあったというのは、スプリングトーナメントをああいう形で負けてから、チームとして成長できた部分なのではないかと思いますし、上位チームにも二つ勝ってるので、そこはリーグ通してけが人も多い中でチームとして誰が出ても成長できたのではないかと思っています。
――練習の中で力を入れている部分
リバウンドとコミュニケーションというのは今年に入ってずっと課題だったので、1年間ずっとそこは大事にしてやってきました。
――チームの完成度は
まだまだ詰めが甘いところもありますし、全然意識できていないところも多いので、 あと3試合練習試合があるので、しっかりそこの精度とか、先日もそうですけどクオリティの高いバスケができるようになればなと思っています。
――けがの選手の復帰具合
山崎(#42・商2)が間に合いそうなのでそこは良かったんですけど、また小川がどうなのか分からないので、またけが人が1人増えている状況なんですけど、別にそこで誰がけがしようが自分たちのやることは変わらないと思うので、そこはしっかりと引っ張れれば良いなと思います。
――今後練習試合などで修正していきたい点
リーグ戦、めちゃくちゃ失点が多かったので、あと17本ぐらいは相手のシュートを落とすというのを目標にやっていかないといけないですし、そのために落としたリバウンドを取るとか、その前のコミュニケーションで良いシュートを打たせないとか、全部つながってくると思うので、ディフェンスは一つ修正をするところがいっぱいあると思います。
▲積極的なプレーで相手を圧倒する内尾
――昨年の東海大戦を今振り返ってみて
言ったら自分は何もできなくて、自分らの代はその悔しさもありますし、その前年も東海大に負けていて二重に悔しいという思いはあったので、東海大とやるかは分からないですけど、そこは一つ気合を入れてやりたいかなと思います。
――インカレの目標は
日本一です。
――組み合わせを見て
別にそんな相手がどことかあまり関係なかったですけど、専修大学はリーグ戦で勝ってますし、もっと強度高くやってくると思いますし、リーグ戦2位で、勝つのが目的なのでもちろん勝ちたい。勝った先に日本一が見えてくるのでまずはしっかり、初戦もそうですけどしっかり勝ちたいと思います。
――まずは初戦
初戦が一番大事だと思いますし、初戦でどれだけ自分たちのバスケができるかというのは全国大会一発勝負で何が起きるか分からない。絶対に初戦勝たないと次に進めないので、自分たちのやるべきことをしっかりやるというのは徹底したいと思います。
――専修への対策は
自分たちより身体能力も身長も全部あるというので、一つの攻撃をどうやり合うかというのは大事なのかなと、身長がない分戦術で勝てれば良いかなと思います。
――留学生の存在
自分たちに限らずけっこうどこのチームにも留学生いますし、いないチームはいつも苦労してますけど、やはり留学生いなくてもやれるぞっていうところを見せたいです。
――オータムリーグでの専大戦勝利は今どのような意味を持つか
非常にポジティブな面もありつつ、やはり相手からすると絶対に油断してこないと思いますし、自分らの負けがあってから2位にまで上がってるので、全く別チームと考えてやった方が良いのではないかなと思います。
――インカレで生かしたい自身の強みは
高校からずっとディフェンスは頑張ろうと決めていたので、ディフェンスをやってチームの力になれれば良いと思いますし、4年生としてキャプテンとしてチームが苦しい時に活躍できる選手でありたいと思います。
――他の選手への期待やキーパーソン
全員じゃないですか笑。誰が自分ら活躍してもおかしくないですし、誰がいきなり活躍するかも分からないので、バスケは1人でやるスポーツではないですしチームスポーツなので、誰が活躍してもおかしくないような準備をしていると思うので、ベンチに入る全員じゃないですかね笑。
――最後に意気込みを
昨年、一昨年と2連続で同じ相手に悔しい負け方をしているので、その壁を乗り越えるという意味では自分らが勝って、中大に新しい1ページを刻めるように頑張りたいと思います。
▲副将#0樋口と内尾
日本一。改めてチームを率いる内尾はその目標を力強く掲げた。昨年、一昨年の悔しさを晴らし、その先にある夢に向かうためにまずは明日の初戦。リーグ戦で成長を見せた中大バスケ部はさらに攻守両面に磨きをかけ、”全員バスケ”でインカレに挑む。