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やっぱり強い!上野優佳がインカレ“も”制覇!ー全日本学生フェンシング選手権大会(個人戦)

2021年11月17~21日 駒沢屋内球技場

【大会日程】

17日 男女フルーレ個人戦

18日 男子サーブル・女子エペ個人戦、女子サーブル・男子エペ個人戦(プール戦まで)

19日 女子サーブル・男子エペ個人戦(トーナメントから)、男女フルーレ団体戦

20日 男子サーブル団体戦、男子エペ団体戦(1・2回戦)

21日 男子エペ団体戦(準々決勝から)、女子サーブル団体戦

5日かけて行われる今大会。1日目と2日目は各種目の個人戦(男子エペ、女子サーブルのトーナメントは3日目)が行われ、全日本選手権を制覇した女子フルーレの上野優佳(法2)が今大会でも優勝を果たした。


▲メダルを手に笑顔を見せる上野佳

個人戦の予選はプール戦。各プール5、6人で5ポイント先取の総当たり戦を行いその結果によって決勝トーナメントの組み合わせが決定する。

【1日目】男女フルーレ個人戦

男子フルーレのエース、上野優斗(法4)はプール戦を一つ落とし、納得のいくスタートは切れなかった。それでも決勝トーナメントを勝ち抜き、準々決勝まで進出。準々決勝では優勝候補の藤倉(慶大)と対戦するが、「体が動きすぎた」と調子の良さが裏目に出て敗れ、ベスト4進出を逃した。「試合で何かを狙うというよりは勝つことしか考えていなかった。悔しいです」と語った。

▲素早いアタックを見せる上野斗

1年生の山口改(法1)はプール戦全勝で勢いに乗り中大勢では最高順位の5位となった。3回戦は先輩の田辺空我(文3)との対戦となるが、接戦の末に15-11で中大対決を制した。準々決勝は林祥蓮(法大)が相手となった。同学年のライバルとの負けられない試合は、山口が前半にリードを許すと、粘ってポイントを奪いにいくも追いつけず9-15で敗れた。「久しぶりに入賞するのはうれしい気持ちと、負けたのが小さいころからやっている幼馴染だったので悔しかったです」とコメント。来年度以降のリベンジにも注目だ。


▲ポイントを奪う山口

女子フルーレ・上野佳は全日本選手権優勝後はナショナルチームの合宿に参加。ハードなトレーニングを終えて良いコンディションで今大会を迎えた。プール戦は4戦全勝でトーナメントへ進むと、準々決勝では全日本選手権ベスト4の伊達(日体大)との対戦となった。「やりづらい相手」(上野佳)だったが、審判との相性がよく15-6で勝利。決勝は関カレで敗れた東(日体大)との対戦となった。「アタックが強い選手で逆転は難しいので、びびらずに攻めていこうと決めていました。それが結果に繋がりました」と序盤からリードを奪うと、最後まで集中を切らさずに15-9で勝利。リベンジを果たして優勝を決めた。「今すごく調子がいいのでこのままいきたいです」と上野佳。12月のフランス遠征でも好調を維持し、世界でも活躍してほしい。


▲上野佳の攻める姿勢が優勝につながった

関カレ準優勝の永野菜津子(文3)は準々決勝で関カレの決勝で敗れた東と当たるが、なかなかポイントを奪えず敗戦。ベスト8に入るもリベンジ成功はならなかった。

【2日目】男子サーブル・女子エペ個人戦、女子サーブル・男子エペ(プール戦)

男子サーブル個人戦はベスト10に4人が食い込んだが、各選手ベスト4の壁が破れなかった。

4年生の野村涼(総4)は「後輩には勝っているところを見せたい」と決勝トーナメント2回戦では江村凌平(商3)に勝利。先輩の意地を見せた。しかし準々決勝で木村(日大)に14-15の1ポイント差で敗れ、中大最高順位の6位となったものの悔しさの残る結果となった。「悪くはなかったんですけど、心の弱さが出ました。挑戦できませんでした」と戦い方を反省した。4連覇の懸かる団体戦については「(4連覇というよりも)優勝することしか考えてないです。チーム一丸となって心を燃やして頑張ります!」と意気込みを語った。


▲切りつけにかかる野村

2年生の加藤颯人(総2)は8位入賞。「良い感覚はあった」と同学年の加藤響(法2)との激闘には勝利し好成績を収めたが、「最後は完敗だったので、また来年頑張ります」と悔しそうな様子も見せた。小久保遥斗(商3)も予選から力を発揮したが、決勝トーナメント3回戦の永田(日大)との死闘の末、14-15で敗れ10位となった。


▲平田との中大対決でも加藤颯は動きの良さを見せた

女子エペ個人戦は市ヶ谷真奈実(商4)と、陸川麻琴(商1)がプール戦を突破したが、両選手とも決勝トーナメント2回戦で敗退した。

女子サーブルは雨田由香(法4)が、男子エペは田尻航大(法4)、木内博哉(文2)、武井琉晟(法2)がそれぞれプール戦を勝ち抜き、19日の決勝トーナメントへ臨む。

【個人戦上位進出者】

男子フルーレ
⑤山口改(法1)
⑥上野優斗(法4)
⑬田辺空我(文3)
女子フルーレ
➀上野優佳(法2)
⑧永野菜津子(文3)
男子サーブル
⑥野村涼(総4)
⑧加藤颯人(総2)
⑨加藤響(法2)
⑩小久保遥斗(商3)
⑱平田佳史樹(文4)
⑲力武優斗(文2)

 

団体戦は19日から21日で行われる。中大からは出場権を逃した女子エペを除く5チームが出場。個人戦の悔しさを胸に各種目優勝を狙う。

 

(記事・写真:尾又賢司)